「ふるさと石黒の植物」のための-植物用語の手引き

※これはHP石黒の植物の「解説欄」ために、素人が作った手引きですのでご承知ください。
(作成-大橋寿一郎)


用  語 読み方    説         明
秋の七草 .
1.ハギ
2.キキョウ
3.クズ
4.ナデシコ
5.オバナ(ススキ)
6.オミナエシ
7.フジバカマ
   亜高木  あこうぼく  
高木と低木との中間の高さをの樹木のこと。高さ3~8mの樹木。
小高木・亜喬木(あきょうぼく)とも呼ぶ。
カマツカナナカマドアオハダアブラチャンなど。
亜種 あしゅ 「種」の下にランクされる区分だが別の「種」とするほどには異ならず、かといって変種とするには相違点が多く見られる場合の分類上の階級。ただし、種と亜種とを分ける明確な基準はない

圧毛

あつもう

圧せられたように下、または上を向く毛→
伏毛(ふくもう)
アリ植物 .
アリと共生する植物。害虫からの防除、競争者の排除、栄養の供給、種子の散布など分野でアリに頼る植物。
①アリに種子を運ばせる植物
ムラサキケマンスズメノヤリヒメオドリコソウヌカボシソウタチボスミレエノキグサタケニグサキュウリグサなど。
②アリに餌となる蜜を与えて外敵から守ってもらう
アカメガシワカラスノエンドウイタドリなど。

亜低木 あていぼく
高さが低く数本の幹 に分かれ、茎の下半分~根際が木化しているもの。草本と木本の中間的な性質をもつ。ヤマハギモミジイチゴヤマブキヨモギフッキソウなど。参照→低木

  亜門 あもん 
界-門-綱の分類上、必要な場合に、門と綱の間に設けられる単位のこと。
※同じく綱の小区分は
亜綱、同じく亜科、時には亜属などと呼ぶ。
アルカリ植物
アルカリ土壌に生える植物、
酸性を嫌う植物ともいえる。酸度の高い土壌では、植物の生育に必要な要素を吸収できない植物。
例 クロマツ ※アカマツは酸性を好むといわれる。
   暗点  あんてん  黒点

異花被花

いかひか

形・色などで萼(がく)と花びらとの区別が はっきりしている花。
例→サクラシロツメグサタチボスミレなど。
対語→同花被花(どうかひか)
  維管束   いかんそく
植物(シダ植物と種子植物)の根、茎、葉の先端まで通っている管のこと。維管束は「道管」と「師管」の2つの管でできている。
・道管→根から吸い上げた水・肥料などの養分を運ぶ管。
・師管→光合成で作られた養分を運ぶ管。
異形雄しべ いけいおしべ
一つの花の中で雄しべの長さや形が異なる場合をいう。2強雄しべジャコウソウオドリコソウなど・4強雄しべアブラナ科植物・5強雄しべカタバミなどは雄しべの長さが異なる。
異形花 いけいか
同一種の植物で2通り以上の形態の異なる花が見られるとき、その花を異形花と呼ぶ。アオキ(雄花と雌花)、ガクアジサイ(両性花と閉鎖花)
異形葉 いけいよう 不等葉(ふとうよう)
   イチジク状花序  .
 花軸の先端が多肉の壼状になり、内面に多数の花をつけるもの。→イチジク・イヌビワ等   =隠頭花序
   一捻性植物  いちねんせいしょくぶつ 多年草の中でただ一度だけ開花、結実して一生を終わる植物の呼び名。代表的な植物としてササタケなどがあげられる。 
一年草 いちねんそう

春に種子から発芽して春~秋に開花結実して冬までに枯れて種子を残す草本植物
  一~二年草   .
 秋に落ちた種が、秋、または翌春に発芽し成長し、秋に開花する、あるいは、充分に成長できない場合、更にひと冬を経て開花する植物。一~二年草は一度花をつけると枯れる性質がある。例、センブリ
一稔草
いちねんそう

一度開花し結実すると枯死してしまう草本植物のこと。一年性草とも呼ぶ。オオハナウドシラネセンキュウなど。木本ではササタケなど。
逸出帰化植物 いっしゅつきかしょくぶつ
輸入し栽培されていた植物が栽培状態から野生化したもの。ムシトリナデシコシロツメグサカモガヤなど。
一回結実性 いっかいけつじつせい
生涯のうちで1回だけ開花結実して枯死する性質。1年草および2年草がこの性質をもつ。
その他にリュウゼツランや多くのタケなど寿命の長い植物にもこの性質をもつものがある。一
稔(いちねん)性ともいう。
一回羽状
いっかいうじょう

→図 一回羽状複葉→ 奇数羽状複葉偶数羽状複
隠花植物 いんかしょくぶつ
花をつけない植物。ゼニゴケヒカゲノカズラ、トクサ、ワラビなど。対語→顕花植物
  陰性植物   いんせいしょくぶつ
耐陰性が強く主として日陰に生育する植物、または日陰でもよく生育する植物。
直射日光下では葉が黄色くなったり葉やけを起こして枯れることもある。コケ類やシダ類の多くがこれに属す。その他、ドクダミシャガミズヒキなどがあげられ、野菜ではサトイモ、コンニャクなど。
とくに樹木では
陰樹と呼ぶ。
隠頭花序 いんとうかじょ
花軸の先端が大きくふらんで壷型となり、その壷の内側の面に単性の花を密生する花序。イチジク等。
陰樹 いんじゅ
陰樹には、強い光の下では生育できないツバキアオキなど。また、幼樹期は強い光をきらうが大きくなると明るいほどよく成長する木であるブナ、モミ、ヒノキ、などがある。これにより、密に茂った林の下でも次の世代が育つことができて安定した林をつくることができる。前者は絶対陰性植物と呼び、後者を条件的陰性植物と呼ぶこともある。
対語→陽樹
  隠頭花序  いんとうかじょ
 →イチジク状花序
浮き袋 うきぶくろ
浮遊植物の葉柄の中央部がふくれて浮き袋となったもの。ホテイアオイ、ヒシなど。

羽状複葉

うじょうふくよう

葉軸がのびて3個以上の小葉をつける葉。
羽片 うへん
シダ植物では葉が羽状複生するのが普通であり小葉は特に羽片と呼ぶ。
→図解
鱗状 うろこじょう
うろこ(鱗)のような形のこと。植物用語では、イネ科の植物の小穂に見られる鱗状の包葉、ギンリョウソウの葉、ヤマユリなどの球根等々に使われる。
  羽軸   うじく
葉は分岐すると中軸と羽片となる。 さらにその羽片が切れこんだ葉をつける場合,その軸を羽軸という・
 




えい

イネ科植物の小穂を構成する特殊な葉→もみがらの部分。→図解
頴果 えいか イネ科(タケの類も含む)の果実。穎とよばれる特殊な葉に包まれている。成熟したときに果皮が乾燥して種子に密着している。穀果ともいう。穎果は護穎と内穎に包まれている。 頴花のつくり→図解①   →図解②

永続性の萼

えいぞくせいのがく

果実期にも残る萼。

栄養茎

えいようけい

→胞子茎の項を参照
栄養繁殖 えいようはんしょく 花や胞子嚢などの生殖器官によらず、体の一部が分かれて繁殖すること。中でも地下茎に生じた芽によることが最も多いが、ほかにムカゴによる(ヤマノイモオニユリ)、根に生じた芽による(サツマイモ)、葉に生じた芽による(ショウジョウバカマ)などがある。

栄養葉

えいようよう

胞子嚢をつけない葉の総称。裸葉(らよう)とも呼ぶ。
対語→胞子葉

液果

えきか

3層からなる果皮のうち、中果皮または内果皮が多肉質で水分が多く軟らかい果実。ヒヨドリジョウゴイヌホウズキミヤマガマズミホウチャクソウツルリンドウなどの果実のこと。
漿果(しょうか)、多肉果とも呼ぶ。

腋芽

えきが

葉の付け根(上部)につく芽。
   
腋上性
えきじょうせい  
腋上性とは、頭花に柄があり 柄のすべて、または 一部が主軸と合着しているものを指す。ミクリ類などについて特に使われる。
   腋性  えきせい
花や芽などが、葉のつけ根(葉腋)から生じること。

対語→頂性 
   越冬芽  えっとうが  
冬に休眠状態にある芽のこと。→
冬芽 
   越年草  えつねんそう
秋に発芽し越冬し翌年に枯れる植物。
越年草あるいは冬型一年草ともいう。 
例-ヒメジョンハルジオンハハコグサノゲシオニタビラコオオイヌノフグリフデリンドウオオマツヨイグサなど。
円錐花序
えんすいかじょ

花序の下枝は上の枝より長く花全体の外観が円錐形になっている花序。エビヅルナンテン等。
エライオソーム
脂肪酸、アミノ酸、糖からなる化学物質。 ミヤマカタバミカタクリ、ヌカボシソウなどの種子に付着している、種子が発生時に胎座(たいざ)に付着していた「へそ」と呼ばれる部分にできる。
やわらかな付着物。この物質をアリが好むため種子をエサとして巣に持ち帰り、エライオソームのみを食べ、種子は巣の近くに捨てられる。 これによって種子はアリの行動範囲に散布される。日本における
「アリ散布植物」はスミレ属、イチリンソウ属、フクジュソウ属、ケマン属、クサノオウ属、エンレイソウ属、カタクリ属など200種類に及ぶといわれている。→アリ植物

塩生植物 えんせいしょくぶつ
海岸、砂丘など生え、高い濃度の塩分に耐えることができる植物。多肉で、葉縁の切れ込みが少なく、クチクラ層の発達したものが多い。オカヒジキなど。広い意味では海浜植物も含める。
  横走根   おうそうこん  
垂直に下降する垂直根に対して、水平に伸びる根を指す。
横走根をもつ雑草にはヤブガラシキレハイヌガラシワルナスビなどあり、駆除の難しい害草とされる。

黄葉

おうよう

秋などに葉が黄色に変わる現象。
紅葉に黄葉も含めることもある。→紅葉

雄株

おかぶ

雌雄異株で、雄花のみを咲かせる株。
雄しべ おしべ
種子植物の花にある花粉をつくる器官。被子植物では、花糸(かし)と(やく)とからできている。花糸は棒状あるいは糸状などをし、葯は花糸の先につき、花粉を包む。
雄しべ先熟 おしべせんじゅく →雄性先熟
雄花 おばな →ゆうか(雄花)
  親葉状体   おやようじょうたい  茎が変化したもので葉のような形(葉茎根)が分かれていないウキクサなどの植物は、分芽して繁殖するがその分芽したものを娘葉状体(むすめようじょうたい)にたいして親の葉状体の呼び名。
対語-娘葉状体
外穎

(外花穎)
がいえい

(がいかえい)
→内穎の項参照
蓋果 がいか 果実が成熟すると横に裂け目ができ、そこから上の果皮が容器の蓋のようにはずれて種子を出す果実。オオバコスベリヒユなど。
塊茎 かいけい 枝分かれした地下茎の先端部分が多量の養分を貯蔵して著しく肥大した茎。冬などに、地上部の植物体は、枯死してもこの部分が生存し、次の生育適期にここから芽を出して栄養繁殖する。ジャガイモ、キクイモなど。
類似の用語に「球茎」があるが一般にサトイモ、クワイなど芽が一カ所から出るものを指すようだが厳密な区別はできない。

外果皮 がいかひ
果皮の外側の皮。カキの実であれば食べるときにむき取る部分が外果皮(フィルム状)、食べる部分が中果皮(肉質)で種を包む部分が内果皮(木質で固い)。
  外花頴  がいかえい 
 イネ科の頴花をつくる外側の皮と内側の皮の背腹二個の鱗片のうち、外側の鱗片を外花頴、内側の鱗片を内花頴と呼ぶ。→参照図 頴花のつくり  
外花被 がいかひ
(がく)に相当する部分を外花被と呼ぶ。花弁に相当する部分は内花被。
対語→内花被

外花被片 がいかひへん
ガク片及び花弁を合わせて花被片と呼び、その全体を花被と呼ぶ。また、質や形が同じか似ている場合は「ガク」と「花弁」と呼ばずに「外花被〔片〕」と「内花被〔片〕」と呼ぶ。
塊茎 かいけい
地中にある茎(地下茎)に、でんぷんなどがたまって太った状態のもの。ジャガイモなど。
対語→塊根
外菌根 がいきんこん
植物の根と菌類との共生体の菌根の一種。生きている樹木と共生関係を持つ菌根。菌糸が根の細胞壁の内側に侵入しないタイプである。典型的には樹木とキノコの菌とによって形成される。外生菌根と呼ばれる。マツタケなど。
塊根 かいこん
多量の養分を貯蔵して異常に肥大した根。サツマイモ、ダリアなど。
 紡錘根-モジズリなどラン科に多い      対語→塊茎
下位子房 かいしぼう
花びらやガク(萼)のつく位置より下にある子房のこと。ウリ科キキョウ科の植物にみられ、一般に上位子房より進化したつくりとされる。
子房下位とも呼ぶ。
これらの植物の花を上からよく観察してみると、まるで花 の底からいきなり花柱が突き出しているように見える。
開出 かいしゅつ
主軸から枝が分かれてでるときや、茎の面に毛が生えているとき、広い角度ででていること。
  開出枝 
かいしゅつし
 

主軸の幹や茎から広い角度で出る枝
 
   外種皮  がいしゅひ
種子の周囲を覆っている二枚の 被膜のうちの外側の膜のこと。外珠皮が発達したもの。 対語 → 内種皮 
  外珠皮  がいしゅひ 
種子植物の胚珠を包む2枚の珠皮の うち、外側のもののこと。
 
対語→内珠皮 
下位そう果 かいそうか 複数の心皮からなり、子房下位で果皮が萼筒と癒合するもの。 偽果の一つ。1種子を含み、一見種子のように見える点では痩果と 同じで、単に痩果(そうか)として扱われることも多い。 オミナエシキク科など。
   塊状 かいじょう 
主に、根や地下茎などひと塊となっている様→塊状根 
  外皮  がいひ
 植物の皮の最も外側に形成されるもので、内皮と同様に、主に、根から吸収した水分の流出や微生物の侵入を防ぐ機能をもった部分。対語→内皮
海浜植物 かいひんしょくぶつ
塩分を含んだ海岸の砂地や岩上にあって潮風のもとに生育する植物。一般に葉はクチクラ層が厚く光沢があり、地下部はよく発達する。→クロマツ、 ハナナスハマダイコンハマハタザオハマヒルガオなど。
かえり咲き

木などが通常の開花期以外にもう一度花を咲かせる現象。夏の干ばつや虫害などで葉を失った後に秋に温暖な天候が続くと起こりやすい。夏に翌年の花芽分化するサクラツツジなどにも見られる。
解放花 かいほうか
普通「花」と呼ばれている開いて咲く花のこと。
対語→閉鎖花
  外来植物
がいらいしょくぶつ
 

帰化植物 
花穎 かえい
イネ科の植物の花と小穂(しょうすい)の外側にある葉状の2枚の小片を
と呼び、花を包むものを花穎と呼ぶ。また、小穂の付け根にあるものを苞穎と呼ぶ。
仮果 かか 偽果〔ぎか〕
花外蜜腺 かがいみつせん 蜜腺はふつうは花の中にあるが、托葉や葉身基部、葉茎上にある場合は花外蜜腺と呼ぶ。蜜によりアリを誘い、葉などを食べる害虫を駆除する目的と考えられている。アカメガシワニワトコカラスノエンドウ、サクラ属など。
夏芽 かが
夏に休眠状態にある芽のこと。温帯の日本では少ないがヒガンバナなどは夏芽は鱗茎内にあり夏には休眠する。
花冠 かかん
一つの花を構成する花弁〔内花被〕全体をまとめた呼び名
 ※花弁が1枚1枚離れている者を
離弁花、合着しているものを合弁花と呼ぶ。(合弁花の方が進化した形態とされる)
花冠の形には、
ナデシコ形花冠(カワラナデシコなど)、かぶと状花冠(トリカブト等)、十字花冠(ハマダイコンなど)、蝶形花冠(クズなど)、有距花冠(トキワイカリソウなど)、壷形花冠(ウラジロヨウラクなど)、漏斗形花冠(ヒルガオなど)、唇形花冠(キランソウなど)、仮面状花冠(ウンランなど)、鐘形花冠(ツリガネニンジンなど)、舌状花冠(エゾタンポポなど)、ユリ形花冠(ヤマユリなど)ラン形(キンランなど)花冠などがある。
  かぎ状毛  かぎじょうもう 
 先端が編物針のように曲がった毛。=鉤状毛・鉤毛
例 キンミズヒキの果実の毛など。
かく
果実が三層からなる場合に外側は外果皮、中層を内果皮と呼ぶが、内果皮が硬化したものを指す。
がく
花弁〔内花被〕の外側にあって、花弁や蕊を保護するもの。その1枚1枚を萼片(がくへん)という。ヘビイチゴなどにはガク片の外側に更に副ガクとよばれるものがある。

→図解

学名
がくめい
生物につけられた世界共通の名称。国際的に定められた規約に基づいてつけられた生物の名前で、ラテン語で表記される。
 読み方は,現在ラテン語を話す国民がないので国によってまちまちで,日本でも人によって英語流に読んだり,ドイツ語流に読んだり,または両方で読んだりするなど混乱しているのが現状。
 
読み方は,ほぼローマ字読みでよい

萼筒

がくとう

合弁萼の下部の合着して筒状の部分
核果 かくか
果実の外果皮は薄く、中果皮が多肉で水分が多く、内果皮は木質化して非常に堅くなる果実のこと。モモ、ウメなどの果実。石果(せきか)とも言う。
角果 かくか
果実が成熟すると中央の仕切り(隔壁)を残して両側の果皮がはずれ、隔壁についた種子を露出させるもの。さっ果の一種。アブラナ、ナズナなど。単角果(ナズナ等)と長角果(アブラナ等)を一緒にした呼び名。
穀斗果 かくとか →堅果
萼歯 がくし
萼が合着して筒状になったものを萼筒(がくとう)、 その裂片を、萼裂片(がくれつへん)という。 この裂片が小さい場合に萼歯と呼ぶ。 マメ科アカネ科セリ科等。
革質 かくしつ
ツバキの葉など厚くて丈夫な状態のもの。

萼筒

がくとう

合弁萼で下部が合着して筒状になった部分。
萼片 がくへん
萼の個々の部分のこと。普通、花弁の付け根にある緑色の小さい葉のようなものが萼であり、萼は花全体を支える役割を持つ。萼片のまとまりを
と呼ぶ。

  攪乱  かくらん・こうらん  
生物の生育環境を大きく変えて、空いた空間、つまり次世代の個体が移入し利用できる場所を生み出すこと。山火事、地滑り、火山活動、または、大木の枯死などでも起こる。
萼裂片 がくれっぺん
萼片が合着してできた筒状部を萼筒(がくとう)の先端の裂片のこと。
 マメ科アカネ科セリ科のように特に萼裂片が小さいときにはこれを萼歯(がくし) という。 離弁花は離萼、合弁花は合萼が多い
花茎 かけい 地下茎や鱗茎から直接分枝して、葉をつけず、花または花序だけ つける茎。タンポポヒガンバナ
花茎状 かけいじょう 茎上の葉が根生葉より著しく小さく数も少なく、一見花茎に見えるもの。→キジムシロ、エチゴルリソウなど。
かこう
花の柄になっている部分のこと。
花柄(かへい)とも呼ぶ。花軸(かじく)から出て先端に花をつける役目。
小さな花が多数集まった花穂では、花梗が先端で枝分かれし個々の小花をつける花梗を
小花梗(しょうかこう)と呼ぶ。
果梗 かこう
花柄(かへい)が花後には果実を支える器官となり、名称は果梗(かこう)に変わりる。
仮根 かこん
ソウ類やコケ類などに発達する根のようなもの。主に岩や地面などに付着する役割を持つ。

花糸

かし

雄しべの〔花粉袋〕を支える柄の部分。

花軸

かじく

いくつかの花梗(花柄)が沢山つく茎のこと。また、地下から出て花のみつけるものを
「花茎」ともいう
仮軸分枝 かじくぶんし
側軸が発達し、側軸があたかも主軸のようになる分枝様式。ミズキなどに多く見られる。
果実 かじつ
果実には袋果〔たいか〕、痩果〔そうか〕、頴果〔えいか〕の乾いた果実を乾果〔かんか〕。
石果〔せっか〕や液果〔えきか〕など水分の多い果実を
多肉果と呼ぶ。
花糸 かし
雄しべの(やく→花粉の入った袋)をつけた棒状や糸状の部分
   仮種皮  かしゅひ・かりしゅひ
 種子の表面をおおうもので胚珠の一部が発達したもの。カヤ、イヌガヤ、イチイ、ザクロなどの果実に見られる。

花序

かじょ

花のついている枝全体の呼び名、または、
花のつきかた(配列状態)のこと。チューリップのように茎の先端(茎頂)に単独で花をつけるもの(単頂花序)もあるが、ヒマワリやアジサイのように花が集団で咲くもの(無限花序)もあるが、このような花の集団をまとめて花序と呼ぶ。
※穂状花序も無限花序に含まれる。
花床 かしょう
頭花の小花をつけるところを花床と呼ぶ。厳密には花托は、1つの花をつけるところであり、花床は、複数の小花をつけるところであるが区別しないで使われることも多い。
下唇 かしん
花弁が筒状で、その先が上下に別れた花を、唇の形をしていることから唇形花・唇形花冠と呼び、その下の花弁のこと。
対語→上唇
花穂 かすい
花が稲穂のように、長い花軸に群がってつく花序。ススキエノコログサ、ケイトウなど がこれにあたる。 花穂は、植物の花序の一つの型。「穂状花序」よりは範囲が広く、外見が穂のようなものを指す。
  果穂  かすい
小さな果実が穂状に多数集まったもの。
果穂の中で個々の実を支える柄のことを
小果梗(しょう かこう〕と呼ぶ。 
   化石植物  かせきしょくぶつ
リンボク(鱗木)やフウインボク(封印木)などに分類される植物で石炭紀に栄えた、化石としてのみ知られる一群の木本様植物のことで、ヒカゲノカズラ科に類縁。(※石炭の元となった木)
花托 かたく
花柄の先端で花びら・雄しべ・雌しべ・(がく)などがつく部分。→
花床(かしょう)とも呼ぶ。
  肩毛   かたげ
 タケ・ササ類の茎を包む筒形の葉鞘の先端にある毛状の突起のこと。

カタツムリ媒花

カタツムリやナメクジによって花粉が雄花から雌花に運ばれるもの。ネコノメソウ属、オモト等

花柱

かちゅう

雌しべの子房柱頭の間の部分。
   花柱分枝 かちゅうぶんし 
柱頭がいくつかに分かれているものでは、花柱まで分枝していることもある。この分枝のことを指す。また、花柱分枝は、 内部は中実の場合と中空の場合がある。 花柱枝。 
花筒 かとう
花冠の筒状になっている部分→花冠筒。ツリアリトオシの花など花筒が長い。

下等植物

かとうしょくぶつ

一般に進化程度の低い段階にある植物。ゼニゴケ、アオノリ等。

果肉

かにく

内果皮が肉質または多汁質のばあいは果肉と呼ぶ。
  鐘形花冠   かねがたかかん
しょうけいかかん 
花嚢 かのう
イチジクの花のように多数の花が一つの袋の中にあるばあい。

花盤

かばん

花托の一部が肥大し盤状となったもの
花被 かひ
花冠との総称。外側のものを萼または外花被、内側のものを花冠または内花被〔花弁〕という。同質で区別できないときには両者をあわせて花被と呼ぶ。
   果皮 かひ 
果実の種子を包む部分のこと〔※メロンの食用部分は中果皮〕。子房壁が発達したもので、普通、外果皮中果皮内果皮より成る。  

花被片

かひへん

花被の一枚一枚の裂片のこと
   株立ち  かぶだち
 一本の茎の根元から複数の茎が分かれて立ち上がっている様子のこと 
 
 かぶと状花冠
  
かぶとじょうかかん

後ガク片が兜(かぶと)形になったトリカブト属の花をさす。また、オドリコソウ属も同様である。 
   花粉塊 かふんかい 
 ラン科の花粉は、普通の花のように花粉が1つ1つ分離していなくて 大きな塊となって 花粉塊をつくっている。その形質には粘質性花粉塊、粉質性花粉塊、蝋質性花紛塊がある。
  花粉室  かふんしつ
裸子植物のソテツ、イチョウなどに みられる珠心の頂端部にある珠皮との間のくぼみのこと。珠孔から入った花粉は ここで発芽する。
 
花柄 かへい
茎や花軸から枝分かれして花までの柄の部分のこと。通常緑色であるが、色がついているものもある。また小さな葉がついているものもある
花梗(かこう)とも呼ぶ。→図解
   花弁 かべん 
ガク(萼) の内側にあって雄しべと雌しべを保護する小片のこと。一般にガクより大きくて薄く、様々な色彩をもち目立ち、受粉を媒介する昆虫を誘う役目もあるものと思われる。 

下弁

かべん

スミレ形の花冠の下の花弁のこと。
→図解
果胞 かほう
カヤツリグサ科スゲ属の雌花を包む筒状の花被のこと。果実になっても残り、果皮と種皮は離れる。痩果 の一種。→
果嚢
※参考
 
Oカサスゲのように果皮が薄く種皮と離れているものを胞果
 Oイネのように果皮と種皮が合着しているものを穎果
 Oクリ、ドングリ類、ハシバミのように比較的大型の堅い果皮をもつブナ科の堅果の基部にある椀状体を殻斗(かくと)と呼ぶ。

  仮面状花冠 
かめんじょうかかん
 
下唇が著しく盛り上がって花喉をふさいでいる花のこと。
ウンラン、キンギョソウなどの花
 
仮雄蕊〔仮雄しべ〕 かゆうずい〔かりおしべ〕
雄しべが退化して小形化したり変形したりして雄しべの機能を失ったもの
花葉 かよう
花を構成する、がく片・花弁・雄しべ・心皮をそれぞれ特殊な葉と考える とき、それらを花葉という。
ドクダミの花葉は、包葉、おしべ、めしべだけで花弁やガク片は無い。
  仮雄しべ  かりおしべ 
 ヤク〔葯〕や花糸が発達しないか、あるいは退化して、本来の生殖機能を もっていない雄しべのこと。雌雄異株または雌雄異花の植物の雌花にみられる。
   仮種皮  かりしゅひ
 種子の表面をおおっているもの(付属物)。種衣(しゅい)とも呼ぶ。花の珠柄(しゅへい)または胎座(たいざ)が発達して種子の外側を覆い種皮 のようにみえる構造。 ザクロの種子など透明な仮種皮を明確に見ることができる。
仮托葉
かりたくよう

ヨモギなどの葉の基部に見られる托葉状の小葉片。

夏緑性

かりょくせい

茎葉花が春~夏に展開し、冬には落葉、枯れるもの。
果鱗 かりん
マツヤマハンノキなどの球果(松ぼっくりなど)構成する各片のことを指す。 その鱗と鱗の間に種が入ってる。
芽鱗 がりん
冬芽などの休眠芽を重なり合うように包んで保護する特殊な葉 寒さにも乾きにも、しっかりと耐えるように包む。 鱗片は葉の変形したもので
鱗片とも呼ぶ。しかし、サワグルミなどのように冬季にはこの芽鱗を落として裸芽で冬を越すものもある。
対語→裸芽(このような鱗片のないものもある。
かん
もっはらイネ科の植物の茎をさし、節の間が中空で節には隔壁がある茎のこと。カヤツリグサ科の茎も桿と呼ばれることがあるが節間は中空でないので正確には桿とは呼べない。また、ケナシミヤマシシウドなど節間は中空で桿壁もあるが桿とは呼ばない。
乾果 かんか
果皮の形質からみた果実の分類で、果皮が比較的に薄く、乾燥しているもの。クリセリカエデタンポポドングリ、イネなど。
  か 管孔  かんこう
キノコのイグチ類やサルノコシカケ類などは担子胞子をつくる部分が傘の裏側であるその部分を管孔という。キノコを立てに縦断すると管孔部の断面が見られる。管孔の形は円形か多角形。
 
管状花冠 かんじょうかじょ
筒状花とも呼ぶ。管状花冠を持つ花。一般にキク科の頭状花のものを指し、花序の中心にある。例:コスモス・ヒマワリ。アザミは花序全体が管状花の集まりである。
完全花 かんぜんか
がく片・花弁・雄しべ・雌しべの器官をすべてもっている花。これらのどれかを欠く花は不完全花と呼ぶ。両性花を完全花とよぶ場合ある。
対語→不完全花
  完全寄生   かんぜんきせい
 寄生植物は、葉緑素を持ち光合成によって炭水化物を自分で合成する半寄生植物と、葉緑素を持たず光合成をしないで完全に寄主に頼る完全寄生植物〔全寄生植物〕に分けられる。
例 完全寄生植物→ネナシカズラアメリカネナシカズラ
   半寄生植物→ヤドリギ

  乾膜質
かんまくしつ

 ドライフラワーのようにかさかさしている状態。総苞片などにしばしばみられる。→ヒヨドリバナの総苞外片など。
冠毛 かんもう
果実の頂端にはえている毛状の突起。長短や硬軟は変化に富む。キク科の多くに見られ、風に乗って飛ぶため種子散布に役立つ。(がく)が変化したもの。
偽花 ぎか
小さな花が多数集まってあたかも1つの大きな花のように見えるものを偽花 という。偽花を構成する小さな花は小花(しょうか) と呼ばれる。ヒマワリの頭状花など。

偽果 ぎか
花床や花軸など,子房以外の部分が加わってできている果実のこと。
ナシ・リンゴなどは
偽花花床が子房と密着している。
子房の部分のみでできているモモ、ウメなどは
真果である。
帰化植物 きかしょくぶつ
外国から持ち込まれて野生状態となった植物。その中で全く気づかない間に侵入したものを自然帰化植物ヒメスイバブタクサ等〕と呼び、栽培するために輸入されたものが野生化したものを逸出帰化植物ムシトリナデシコカモガヤ等〕と呼ぶ。また、国内においても本来の自生地からはみ出て分布、野生化している植物を国内帰化植物と呼ぶこともある。
偽果皮 ぎかひ
萼筒花托に由来する部分を偽果皮という。→ヘクソカズラの黄褐色の果皮のように見える部分。
偽球茎 ぎきゅうけい
ラン科植物において地上茎や花茎の一部が肥大して貯蔵器官になり、一見球茎のように見えるもの。偽鱗茎とも呼ぶ。
危急種 ききゅうしゅ
すぐに絶滅する危機にはないが、確実に絶滅の方向に向かっていると判断される種。
偽茎 ぎけい
葉鞘は普通茎から生じるものが多いが、地下茎から直接生じるものもある。このような場合、順次内側の葉鞘を包みあたかも地上の茎のように見える。このような場合、この葉鞘の重なったものを偽茎と呼ぶ。ガマ科ショウガ科テンナンショウ科などに見られる。
気孔 きこう
葉の外面にあって、空気が出入りをするための閉じたり開いたりできる孔〔あな〕。水生植物の葉では裏面にできず表面にできる。
  気孔帯   きこうたい
 サワラやチャボガヤなどの葉裏に酸素や二酸化炭素の通路となる気孔が多く並んで、白い紋様となっている所のこと。  気孔線 
気孔列-線状の気孔の列
気根 きこん
気根とは、水中根、地中根に対比されるもので、根の存在する場所で区別した名前。つまり、「気→空気中に出る根」のこと。トウモロコシ、キヅタの茎基部に出る茎など。

付着根→茎を支えるための根→トウモロコシなど
呼吸根→泥中などで呼吸環境がよくない場合に空中に突き出して呼吸作用をする根→チョウジタデなど
吸水根→
空気中の水分を吸収する根→着生ランなど

※樹木ではイチョウなど垂れ下がるのは幹の変化で気根ではないという見方が一般的。
  寄主   きしゅ
 寄生虫や菌類等が寄生、又は共生する相手の生物。多くの場合、寄生動物の幼虫と成虫とで宿主が異なるが、幼虫の宿主を中間宿主、成虫の宿主を終宿主という。宿主(やどぬし)
基準種 きじゅんしゅ
属を確定するとき基準とした種。記載時に指定することが一般である。
基準標本 きじゅんひょうほん
分類学上、ある生物群を新種・新変種などとして新しく学名を与えるとき、形態の記載の根拠として示す標本のこと。→タイプ標本。模式標本とも呼ぶ。
   希少種  きしょうしゅ
存続する基盤が脆弱な生物で
○生活環境が変化すれば、容易に絶滅危惧種に移行するような要素をもつもの。
○生息状況の推移から見て、存続の困難が強まっているもの。
○分布域の一部で個体数の減少や、生息環境の悪化などの傾向が強いもの

等をいう
 
奇数羽状複葉 きすううじょうふくよう
羽状複葉で頂に一枚の葉(頂小葉)がある羽状複葉のこと。つまり、小葉の個数が奇数になる。フジオニグルミナナカマドフジカンゾウ等。→図
対語→偶数羽状複葉
 ※頂小葉が巻きひげとなったものを
巻きひげ羽状複葉と呼ぶ。→カラスノエンドウ
   寄生  きせい  
共生の一種で、ある生物が他の生物から栄養や恩恵を持続的かつ一方的に奪い取ること。収奪される側は宿主と呼ぶ。
  →宿生
寄生根 きせいこん
寄生または半寄生植物が、宿主植物から栄養を得るために特殊化した根。その形態は「ハマウツボ型」「ネナシカズラ型」「ヤドリギ型」「シオガマギク型」などに分けられる。
寄生植物 きせいしょくぶつ
多少にかかわらず他の生きた植物から有機物を吸収して生きている植物。養分を吸収される側の植物は
宿主植物〔しゅくしゅしょくぶつ〕と呼ぶ。また、芽生えの時以外は全然葉緑体をもたない植物を全寄生植物(ネナシカズラ等)と呼び、緑葉をもっていて光合成をおこないながらも宿主の養分を吸収する植物を半寄生植物(ヤドリギ等)と呼ぶ。
基本種 きほんしゅ (ラン用語)
①その種の中で基本となる種→対語「変種」。
②その属の中で属を代表する典型的な種。
③その属の中で、最初に発見し記載された種。→
模式種

旗弁

きべん

マメ科植物に多くみられる蝶形花(ちょうけいか)の上方にある1枚の花びら。旗を立てたような形でよく目立つ。
逆棘 ぎゃくし
(さかとげ)


先端が植物体の根元の方に向いて棘。つる性の植物にしばしば見られ、物に接触して体を支えるのに役立つ。アカネイシミカワなど。
球果 きゅうか
マツカサのように、種子をつけた鱗(うろこ)状のものが軸のまわりに集まって球状ないし円柱状になったもの。とくに針葉樹に多く見られる。果実に似ているが、裸子植物子房をつくらないので、正確には果実とはいえない。
球茎 きゅうけい
球地上茎の基部にありほぼ球茎に肥大した地下茎。地下茎の節や節間が肥大したもの。エゾエンゴサクヒロハテンナンショウなど。
救荒植物
きゅうこうしょくぶつ

戦争や旱魃などで食料が不足した時に、それをしの ぐために食料として利用される植物。
球根 きゅうこん
宿根草のうち、根、茎、葉の一部に養分がたまってふくらんだ貯蔵器官の総称。葉が貯蔵器官になる
鱗茎、茎が貯蔵器官になる球茎、塊茎、根茎、根が貯蔵器官になる塊根などがある。
吸盤 きゅうばん
ツタなどの巻き鬚の先端が吸盤状になって、他物に張り付く器官。樹木や岩などにつかまるのに役立っている。
吸盤といっても吸引力によるものではないので正確には付着盤と呼ぶべきであろう。
休眠
きゅうみん

生物が発生過程で成長や活動を一時的に停止した状態。

休眠芽 きゅうみんが
休眠状態にある芽のこと。温帯の植物の冬の芽は休眠芽で、いわゆる
冬芽である。しかし、ヒガンバナなどの花芽や葉芽は夏には休眠するので夏芽である。また、頂芽が盛んに成長するときには側芽は休眠状態になることが多い。
きょ
萼や花弁の一部が中空で細長くつきだしたもので内部に蜜腺をもつ-テングスミレなど
  莢果  きょうか 
 →豆果
   極相林  きょくそうりん  荒地が放置されいる状態で、自然と成立する森林のこと。
具体的には、山火事で樹木をすべて失った土地には、初め光を好む草が生え、次に、マツナラなどの光を特に好む樹木(陽樹)が生える。その日陰にシイやブナなどの比較的に光が少なくとも育つ木(陰樹)が育ち徐々に林を独占し、そのままの状態を長く維持していく、それを極相林という。(原生林または老齢林)
代表的な例→白神山地ブナ林 
対語→人工林・二次林
莢果 きょうか →豆果
共生 きょうせい
種類の異なる生物が、緊密な関係で一緒に生活すること。両者が利益を得ているときは相利(そうり)共生、片方だけが利益を得ているときは片利(へんり)共生という。片方は利益を得るがもう一方は害を受ける場合は寄生である。
鋸歯 きょし
葉の縁にあるギザギザ・凸凹のことでその先端がすべて前方に傾くもの。
※鋸歯には大小の鋸歯が混じったものを
重鋸歯という。また、鋸歯の先端が丸味をおびたものを鈍鋸歯という。
  鋸歯縁 
 きょしえん

 葉の縁が鋸歯のこと   対語→全縁

偽鱗茎
ぎりんけい →偽球茎
偽輪生 ぎりんせい
もともと対生や互生なのだが葉の間隔が狭く輪生に見える葉のつきかた。フタリシズカアカネザクロソウホウノキクルマバハグマなど。
   菌えい  きんえい  菌類(担子菌類や子のう菌類)が植物寄生し種々のゴールをを作る。例。→ツツジツバキ、サザンカの葉の一部が多肉果して餅状となる
菌根菌 きんこんきん
植物から糖などの炭水化物を得る見返りとして、植物の養水分吸収などを助ける微生物。

菌根植物

きんこんしょくぶつ

菌根によって菌類と共生する植物-ギンリョウソウシャクジョウソウなど。
その他ラン類、モクレン属などあり、厳密にいえばラン類、コケ類、スギヒノキブナ等の樹木を含めて限りなく多い。
※ 実に菌根植物は陸上植物種の8割を占める。菌根をもつ植物は、菌根からのびた細く長い菌糸束によって根毛より広い範囲から無機養分や水分が吸収できるため、リンのような土壌中で移動しにくい無機養分の摂取において有利になるという。一方、菌根菌は死んだ木を腐らせて栄養を得るような菌とはちがい、必要な炭水化物のほとんどを生きた植物からもらっている。このような関係がうまく共生的にはたらくと、双方が利益を得ることになる。
また、菌根は養分や水分の吸収を助けるほかに、土壌病害から植物を守るはたらきをもつ。外生菌根では菌套が直接病原菌の侵入を防いでいる。また、さらにヒダハタケ菌のように抗菌物質を分泌し、ほかの菌を追い払う場合もある。なお、菌套は吸収した養分の貯蔵庫としてもはたらくほか、寒さや乾燥の害から根を守るはたらきもある。
最近では菌根を植物の栽培に利用する研究も盛んに行われている。
(参照文献→塚田晴朗 菌根と植物の生活)。

   菌糸  きんし  
菌類の体を構成する、糸状の構造(細胞または細胞列)のことである。一般にいうカビや キノコなどは、主に菌糸が寄り集まったもので構成されている。 菌糸体
   菌糸体  きんしたい
 簡単に言えば、私たちが食するキノコの部分が「子実体」で、つまり「傘」と「柄」の部分で、この部分は胞子をつくる器官で、糸状の菌糸が集まってできたもの。
 これに対し、キノコの根元から、土壌の中、あるいは樹木や昆虫の体内など、動植物中に伸びていく白い糸状のものを「菌糸体
」という。つまり、菌糸体も子実体もキノコの一部であるが、形態ばかりではなく成分的にも異なる面もあるという。
  近親交配  きんしんこうはい   
植物においては近親交配による遺伝病は特にないが、他の株の遺伝子を取り入れ変異により新しい能力を獲得しにくいことになる。そのため、雄花と雌花が分かれていたり、開花時期をずらすなど、植物の多くは遺伝的な多様性を確保するため、「自己」とそれ以外の「非自己」を識別し、自己の花粉では受精しない性質がある。・
   菌類  きんるい
キノコ・カビなど変形菌・真菌類の総称。糸状の細胞または菌糸から成り、葉緑素を欠き、他の有機物から養分を吸収して生活する。生殖は主として胞子による。
空中葉 くうちゅうよう
水面から立ち上がり、空中で開く葉のこと。気中葉(きちゅうよう)とも呼ぶ。例→ハスの葉など   
→抽出葉  
クチクラ層
植物の表皮の表面を覆う透明な膜のこと。蝋(ろう)に似た物質。水分を保持するのに役立つ。葉では一般に上面のクチクラ層の方が下面のクチクラ層よりも厚いが、ツバキ、モクセイなどの厚い葉では、とくにその差が顕著である。特に乾燥地や海岸の植物の葉ではよく発達する。
ちなみに「照葉樹林」の「照葉」の由来はクチクラ層により葉の表面が照って見えることによる。
くちばし
スゲ属植物の果胞の先端が細まって鳥の嘴状になった部分を指す。スゲ属植物では果胞に嘴があるかどうかは重要な特徴とされる。
   屈曲膝根  くっきょくしつこん  
マングローブのように、泥質地の中は酸素が不足がちになるため、呼吸根と呼ばれる地表に現れる一部の根を発達させる植物がある。その形が、まるで膝を屈したような形の呼吸根のこと。
その他、タコ足のような「
支柱根」やタケノコのような無数の「直立根」、板状に広がった「板根」など、さまざま形状をした呼吸根が見られる。
   屈毛 くつもう   
曲がって生える毛 →トリカブトなどに見られる
車形花冠 くるまがたかかん
合弁花で筒部が短く裂片が放射状に平らに開くもの。ワスレナグサ、ナスなど。
クローン .

1個体からムカゴや株分けや挿し木で増殖し、同じ遺伝子型をもつ個体の集まりでクローンである。たとえば、1個体が根茎を伸ばし株分かれをしてできた竹林などもクローンである。
クロロフィル →葉緑素
   群生   ぐんせい
同一種の植物が、同じ場所に群がって生えていること。 
  群落   ぐんらく
同一環境で、互いに有機的なつながりをもって生育している異種の植物の集まり。→植物群落。 

植物の表皮の一部が変化して外側へ突き出たもの。一般に考えらる細くてしなやかなものとは限らない。鱗状や星状などのもある。機能も、断熱、防水、吸水、遮光、分泌、害敵に対する防御などがある。
  茎状器官  けいじょうきかん
主に食虫植物について使われる用語。主として茎で微生物及び昆虫や小動物を捕らえる器官。 茎は水中のあるいは水底にも伸び、そこに多くの捕虫袋をつける。
関連語→葉状器官
毛針 けいしん
特殊な枝で、葉が発達せず茎だけが発達してドゲ状となったもの。ボケ、ウメなどの茎針は分枝しないがサイカチなどの茎針は分枝する。カラタチなどのトゲは茎針は特殊な葉であり葉針と呼ばれる。

茎生葉

けいせいよう

伸長した茎につく葉のこと。対語→根生葉
茎葉 けいよう
明らかに茎から出ている葉。地面近くにあって根から出たように見える葉は普通、根生葉あるいは根出葉と呼ばれるが正確には茎から出たものである。
  欠刻 けっこく 
モミジカエデの葉などに見られる切れ込み、これらの葉身にみられるような大きな切れ込みは鋸歯とは呼ばず欠刻と呼ぶ。
欠刻状鋸歯 
堅果 けんか
果皮が木質か革質で堅い果実。クリ・カシ・ナラなど。=
殻斗果 (かくとか)
原形質 げんけいしつ
細胞の生きている部分を構成し、生命活動の本体と考えられる物質。核と細胞質とからなり細胞膜に包まれている。
顕花植物 けんかしょくぶつ
花または球花をつける植物。裸子植物・被子植物 
対語→隠花植物
原産地 げんさんち
一般には栽培植物の祖先が自生していた場所のこと。帰化植物の本来の分布地を指すこともある  日本原産

原種

げんしゅ

栽培植物をつくりだすための交配のもとになった野性の植物。 →ハマナスとバラ
   剣背 けんぱい 
 線状の葉の真ん中にある直線状に盛り上がった部分のことではないか。(実物観察から-筆者)

舷部

げんぶ

サトイモ科植物の仏炎包の上部の葉状に広がった部分。ヒロハテンナンショウマムシグサなどの花に見られる。
減数分裂 げんすうぶんれつ


減数分裂は精子や卵を作るための細胞分裂のこと。もし6本の染色体を持つ生物が体細胞分裂により精子や卵をつくると精子も卵も6本の染色体を持つことになり受精後の子供の染色体は12本になってしまう。そこで減数分裂では2回分裂が起こるが、染色体(遺伝子)の複製は1回しか起こらないため分裂後の細胞の染色体の数は半分に減ることになる。その結果上記の6本の染色体を持つ生物の場合、減数分裂により3本の染色体を持つ精子や卵が出来る。したがってこの精子と卵とが受精すれば、その子は親と同じ6本の染色体を持つことになる。

   合萼  ごうがく
ガク片が互いに合着して筒状をなしたもの。カワラナデシコマンテマリンドウなど。→合片萼(ごうへんがく) 

高茎植物 b
 

こうけいしょくぶつ

 草丈が1m以上に達する草本。ヨシススキオギセイタカアワダチソウミチノクヨロイグサオオイタドリなど。
合体雄しべ ごうたいおしべ
葯または花糸だけでなく2本以上の雄しべ全体が合着する形態のこと。スズメウリミヤマニガウリ属では5個の雄しべのうち2本ずつが合着する。
高等植物 こうとうしょくぶつ
一般に進化段階の進んだ植物。シダ植物、裸子植物、被子植物からなる維管束を持った植物。
高杯形花冠 こうはいけいかかん
合弁花で、下部に細い筒部があり上部が水平に開く。サクラソウ、ニチニチソウなど

合弁花

ごうべんか

花弁どうしが合着している花冠 
※要注意→花弁の数え方キキョウ

合弁萼

ごうべんがく

ガク片の下部が合着している萼 離弁萼に対する語
高木 こうぼく
丈の高くなる木。高さ6~7m以下は亜高木と呼ぶこともある。
例-ケヤキブナケヤキスギホウノキサワグルミキリコナラ、など。(石黒で見られるもの)
紅葉 こうよう
葉が紅色や黄色に変わること。黄色に変わることを区別して
黄葉と呼ぶこともある。紅色はアントシアニンと呼ばれる色素が葉の細胞内にたまることにより顕れるという。
 ※春に若葉が紅葉している(イタドリなど)のは葉を紫外線から守るためといわれている。

広葉樹

こうようじゅ

幅の広い葉をもつ木。被子植物の双子葉類の樹木。闊葉樹とも呼ぶ。ブナミズナラコナラ、タブノキ、シロモダ等。
※主に広葉樹で形成される林→広葉樹林
対語→針葉樹

護穎

ごえい

→内穎の項参照
   ゴール    
 植物の葉など組織を刺激して様々な生き物が瘤-虫えい〔虫こぶ〕を作るが、これらの昆虫類、細菌類、菌類、線虫などに作られる瘤を総称してゴールと呼ぶ。広義の虫えいのこと。
呼吸根

こきゅうこん
気根の一種。空中に伸び出て通気をはかる。酸素の欠乏しやすい泥沢地などに生える植物に見られる。 チョウジタデの場合は水面に向かって酸素を取り入れやすいような、海綿状の根をのばす。→気根n
穀果 こくか →穎果
  穀斗  こくと 
 ナラクヌギ・シイ・クリなどブナ科植物で実の一部 または全部を覆う椀状または、まり状のもの。ドングリのお椀、クリのイガなどで、総苞の変形したもの。これをもつ果実を殻斗果と呼ぶ。
国内帰化植物 こくないきかしょくぶつ
国内で本来の自生地から離れたところで野生化し分布している植物。北海道から本州日本海側に分布するオオイタドリが九州の山地で生育いしていることなど。
   黒点  こくてん  
オトギリソウなどの葉を透かして見ると小さな黒い点がみられるがこれを黒点と呼ぶ。または暗点とも呼ぶこともある。   4
 対語-明点
   穀斗  こくと  
ミズナラコナラクヌギシイクリなどブナ科植物の果実の一 部または全部を覆う椀状ないしマリ状のもので、総苞 が変形したもの。これがある果実を殻斗果とも呼ぶ。
五数生 ごすうせい
花などのつくりの部品数が5またはその倍数であること。普通は花に関していわれる。ゲンノショウコなどは、がく片5・花弁5・雄しべ10・心皮5で代表的な五数生。双子葉植物に例が多い。

互生

ごせい
葉が各節から1枚ずつ出ていること。→2枚出れは対生
図解
  古生花被亜綱   こせいかひあこう
双子葉植物を2つに分けた分類群の1つで、主に花弁が合着せず離生するもの仲間。花弁がないものや、花弁・がくがないものも含む。=古生花被植物亜綱
 もう1つのグループは合弁花類である。
五倍子 ごばいし
ヌルデの若芽や若葉などにアブラムシが寄生して できる虫こぶ。こぶ状のものができ、タンニンを多く含み、インク・染料の製造に用いる。昔は お歯黒に用いられた
固有種 こゆうしゅ
①分布の特殊性を有する種

 (a)
固有種→分布の範囲が数地点に限定されている植物→隔離種

 (b)
準固有種→分布の範囲が地域的に限定されている植物
※日本産のシダ植物と種子植物のうち、約34%が日本固有種である。→
日本特産種
   混芽  こんが  花芽と葉芽をあわせもつ芽。成長すると花と葉に なる。サクラアオキ等など。
また、これと異なり、花芽と葉芽が別々につく木としてはアブラチャンハンノキなどがある。
   根冠  こんかん
 トウモロコシなどのイネ科植物において、地上部と根の境目、あるいは 地上部の節などから出る根のことを根冠と呼ぶ。放射状に生え、水や養分の吸収とともに地上部をしっかりと支える役目も果たす。不定根の一種。
根茎 こんけい
地表面から下にある茎を地下茎といい、基本構造は地上茎と同じものでいろんなタイプがある。
 また、同じく地下茎である球茎塊茎鱗茎などの特殊茎以外のもの。タケハスフキなど。      
根茎植物
根系 こんけいじゅ
植物の1個体がもつ根のすべてをまとめた呼び名。裸子植物や双子植物では、主根が側根よりもよく発達するためほぼ逆円錐形になることが多く、これを
主根系と呼ぶ。一方、単子葉植物では、ほぼ勢いが等しく、あまり分枝しない細い根が植物体の基部から多数出ていることが多く、これをひげ根系という。
   混合花芽  
こんごうかが

 純正花芽の対語
根出葉 こんしゅつよう →根生葉
根生葉 こんせいよう
根元から出ている葉→タンポポオオバコなど。
根出葉とも呼ぶ。正確には根元の茎から出ている葉。根葉ともいう

→図解
  根帽   こんぼう 水生植物の根の先端を包む組織。重りとなって水面の葉を安定させる役目。 
根毛 こんもう
根の表面から出ているごく細かい毛状の突出物。根を引き抜かずに丁寧に掘り起こして水洗いすると確認できる。根毛には水や栄養の吸収面積を大きくする役割がある。
根粒 こんりゅう
根の一部分がこ瘤(コブ)状にふくれたもので、その中に含まれている
根粒菌の働きで窒素固定が営まれている。植物は窒素をもらい、光合成で得た養分をバクテリアに提供するという一種の共生。マメ科植物に見られる。
→写真 
カワラケツメイ
在来植物 ざいらいしょくぶつ
もともと、その地域に自生していた植物をいう。在来種。
対語→外来植物
細胞塊 さいぼうかい
ラン科の種子の胚が発育するとき、まず共生菌の菌糸をエネルギー源として発育し、球形に肥大すること。 プロトコームとも呼ぶ。
細胞間隙 さいぼうかんげき
植物の細胞と細胞との間に、成長に伴ってできる隙間。葉の海綿状組織、水生植物の葉柄の通気組織などにみられる。この隙間に油滴が貯まったものを油点と呼ぶ。

細胞膜

さいぼうまく

細胞の最外層を取り囲む膜。形質膜、原形質膜ともいう。

   さく
コケ植物の胞子嚢のこと。球形、楕円形などで成熟すると胞子を放散する。
 
朔果 さくか
熟すと果皮が割れて〔裂開〕種子を撒布する果実。「さく」とも呼ぶ。アサガオ、ホウセンカ等々の果実
サソリ形花序
花序が全体的に見れば渦巻き状で、つぼみがらせん状に並んでついている花序。ムラサキ科に例が多い。
ミズタビラコ、キュウリグサなど。
   雑種 ざっしゅ 
交雑で生まれた生物のこと。交雑種、交配種、異種交配種とも呼ばれる。
遺伝学では、系統の異なる個体間の交雑によるものを雑種という。両親が対立形質を持つ純系の場合、雑種には両親のどちらかの性質が現れるが、現れる方のことを優性遺伝子といい、現れなかった方のことを劣性遺伝子というが、まれに対立遺伝子の活性の和が現れて中間を示すこともある。このことを、
中間雑種という。
  サポニン   
植物の葉や根、茎などに含まれており、不快な味である苦味やえぐみ・渋みなどの原因とる成分。水に溶かすと泡立つ性質がある。
 ムクロジサイカチエゴノキなどには特に多く含まれる。大豆、茶、カラスビシャクトチノキなどにもふくまれている。
 サポニン
  鞘状葉  さやじょうよう
根際から生え線形で直立し葉のつけ根の部分は鞘状となり、 赤褐色を帯びる葉の特徴。
左右相称花 さゆうそうしょうか
花被が中心線に対して左右相称形をした花。エンドウ、スミレツユクサなど。
対語→不整正花
   3行脈  さんぎょうみゃく  
網状脈の一種で、3本の主脈がよく目立つ葉。 葉身の 根元近くで主脈が3本に分かれているように見える。サワヒヨドリエノキアカメガシワなど。
散形 さんけい
主軸の先端からほぼ同じ長さの柄を放射状につけた花、果実などの形。→
散形花序
散形花序 さんけいかじょ 花軸が非常に短く、一点から放射状に花柄(かへい)が伸びているように見える花序のこと。 ヒガンバナウドシラネセンキュウケナシミヤマシシウド等。
  傘形花序  さんけいかじょ →散形花序 
   三出複葉  さんふくよう
三個の小葉をもつ複葉。中央の小葉を頂小葉、両側の二個を側小葉とよぶ。 
   三出多裂   さんしゅつたれつ
 三出複葉で小葉の先が多裂している葉→アキカラマツの葉
三数性 さんすうせい
花の構成部品の数が3またはその倍数であること。単子葉植物の花には、外花被片3・内花被片3・外輪雄しべ3・内輪雄しべ3・心皮3のように三数性のものが多い。双子葉植物も、クスノキ科などに例がある。
酸性植物 さんせいしょくぶつ
酸性土壌に生える植物、アルカリ性を嫌う植物ともいえよう。ワラビヤマユリクリヤマウルシリョウブ等。

残存萼 ざんぞんがく
果実になる時期にも残る萼を「残存萼」または「残存性の萼」と呼ぶ。
→カラスノエンドウ
三体雄しべ さんたいおしべ
1個の花の多数の雄しべが花糸の基部で互いに合着して3本にまとまっているもの。オトギリソウなど。
   三倍体 さんばいたい 
基本数の3倍の染色体をもつ倍数体。四倍体と二倍体との交雑によって生じ、有性生殖では系統を維持できない。種なし西瓜その他の園芸植物・栽培植物では人為的につくられる 
散房花序 さんぼうかじょ

主軸より出る側生の花柄の上面が一様に平らになるか,或いは多少凸面をなすもの。オミナエシオトコエシなど。
  三輪生   さんりんせい
一つの節〔葉がつく部分〕に3枚以上葉が車輪状になってつくつき方を輪生と言う。 3枚の場合3輪生,4枚の場合4輪生と呼ぶこともある。→エンレイソウユキグニミツバツツジなど。  
シート

1本の茎とその茎につく葉をひとまとめにした呼び名。シートには次の様なものがある。主軸、幼芽、腋芽、側枝。
また、普通葉をつけるシートを栄養シート、花、花序をつけるシートを生殖シートと呼ぶ場合もある。
   シードバンク    土壌の表面や地中に存在する生きた種子の集団。→種子銀行
翅果 しか 翼果
   雌花  しか  →めばな。
  雌花序   しかじょ
雌花だけが集まってできている花序。
対語→雄花序(ユウカジョ)
 
歯牙

しが 

鈍角の切れ込みがある形で(歯縁-しえん)とも呼ぶ。
   師管  しかん  
植物の維管束の中にあり、体内でつくられた養分の通道の機能を果たすもの。=篩管(しかん)
自家受粉 じかじゅふん
両性花を持つ植物が同一の花の中で花粉を受粉すること。また、同じ個体の他の花の花粉を受粉することを隣花受粉という。隣家受粉を含めて自家受粉という場合が多い。対語→他家受粉
   
子球
 
しきゅう
 
球根が分かれて子球を作り、新しい個体になること。
   4強雄しべ
しきょうゆうずい 

 6本の雄しべのうち、4本が他よりも長いもの。アブラナ科の特徴であり、外輪の2本が短く、花弁と対生する内輪の4本が長いこと。→「4長雄しべ」ともいう。
 ※その他 
2長雄しべ5長雄しべがある。
  子実体  しじつたい
 簡単に言えば、私たちが食するキノコの部分が「子実体」で、つまり「傘」と「柄」の部分で、胞子をつくる器官で、糸状の菌糸が集まってできたもの。
 これに対し、キノコの根元から、土壌の中、あるいは樹木や昆虫の体内など、動植物中に伸びていく白い糸状のものを「
菌糸体」という。
四数性 しすうせい
花の構成部品の数が4またはその倍数であること。がく片4・花弁4・雄しべ8・心皮4のマツヨイグサなど双子葉植物に例が多い。
自生 じせい
植物が人の管理なしに生育・繁殖している状態。
厳密な意味では、帰化種を含まない。さらに言うなら自生種は人の手によって改良されていないのみならず、人の手によって移動もされず、元からそこに生えている野生種の事といえよう。 →※野生植物
  雌性異株 
しせいいしゅ 

 →雌性両全性異株
  雌性花  しせいか  
雌しべのみの花。キク科などで見られる小花で、周辺部の舌状花は雌性花、中央にある筒状花は両性花
 
対語-雄性花    関連-両性花   
   雌性期  しせいき
1つの両性花、両性花序などで、花粉を送り出す時期と柱頭が花粉をつけられる状態になっている時期が時間的にずれていて、雌しべが花粉をつけられる状態のの時期をいう。                  対語-雄性期    関連-雌性先熟  

雌性小花


しせいしょうか

雄性小花参照
雌性先熟 しせいせんじゅく
花期のうちに個々の花が雌花と雄花との時期をずらせて開花すること。つまり、開花時点では雌しべのみが成熟して花粉を受け取ることができるが(雌性期)、やがて雄しべが成熟し花粉を放出するようになる。 一般の風媒花の植物に多く見られる。オオバコ、イネ科、カヤツリグサ科など。対語-雄性先熟
  雌性両全性異株 しせいりょうぜんせいいしゅ 
 植物に見られる雌雄異株は、雌雄両全性または雌雄同株より雌性両全性異株雄性両全性異株などの中間的な性表現を経て進化したと考えられている。その中間的な性表現の用語で
現在では、その実態や進化は未解明。→
雌性異種
自生植物 じせいしょくぶつ
ある地域において人為によらず自然に分布生育している植物
史前帰化植物 しぜんきかしょくぶつ
文献上では明らかではなく有史時代以前に渡来したと考えられる植物。(その多くは農耕文化とともに渡来)

  本サイト石黒の植物に掲載されている種の史前帰化植物 
アカザ  ハコベ  スイバ  カゼグサ 
エノコログサ  キンイノコロ  カヤツリグサ  ヒメミカンソウ 
チョウジタデ イヌホウズキ  アゼナ  ギョウギシバ 
ヨモギ  トキンソウ  タウコギ  イヌタデ 
イシミカワ  アキウナギツカミ   ミチヤナギ  ザクロソウ
クサネム  メドハギ  ヤハズソウ  エノキグサ 
アゼナ  コメナモミ  オヒシバ  カゼクサ 
チガヤ  ヌカキビ  チカラシバ  エノコログサ 
 シャガ コゴメカヤツリ  アゼテンツキ  イボクサ
 
コウガイゼキショウ  ミミナグサ  スベリヒユ
ノミノツヅリ 
ナズナ  タネツケバナ  カタバミ   ヤブカンゾウ 
スズメノカタビラ  ツユクサ  ヒガンバナ   ツルボ
ジシバリ オオナモミ  タカサブロウ ハハコグサ 
これら史前帰化植物は一般的な帰化植物とは別に取り扱われる
   シダ植物  .
 シダ植物には、水生のものもあるが、大部分は陸生である。高温多湿の日陰を好むものが多く、コケシノブ科、シシラン科、ウラボシ科ヒカゲノカズラ科などの着生シダが多い。だが、日当りがよくて乾燥した場所を好むワラビヒメワラビ、コシダ、ミズスギのような種もある。大きさはさまざまで、体長数㎝のアカウキクサのような小形から、奄美諸島などには葉長3~5mに達するタカワラビ、リュウビンタイの超大形のシダまである。シダ植物は世界に約1万種あり、このうち、日本に分布するのは700種といわれる。
支柱根 しちゅうこん
幹や枝から出て地中に達し、植物体が倒れるのを防ぐ根。小規模なものはトウモロコシなどに見られる。
  膝曲 しっきょく 
 海浜植物に多く見られるが、下部の節から太いヒゲ根を出して曲がり茎は曲がった基部から立ち上がる生長の様態をいう→例ケカモノハシなど。→参考画像
湿性植物
しっせいしょくぶつ

生育不適期に休眠芽を水底に地下茎をつける植物。ハスオモダカヨシなど。対語→水中植物
子嚢穂 しのうすい
胞子葉が枝先に多数集まり穂状になった ものをいう。栄養茎であるスギナに先立って地表に頭を出すツクシなど。
指標植物 しひょうしょくぶつ
土壌の養分のみならず、大気汚染や酸性雨など環境汚染の程度などを知るのに役立つ植物。 アサガオ→光化学オキシダント、スギ→酸性雨
また、方向指標植物としてコブシタムシバやネコヤナギの花芽は北向きに反り返るといわれる。
耳片 じへん
シダ類などの小羽片の基部の片方が耳のようにふくらんだ部分→図解   耳片状〔じへんじょう〕 
子房 しぼう
雌しべの下部のふくらんだところ(果実になる部分)。数個の心皮〔しんぴ〕が結合したもので1~数個の部屋から出来ている。

    ※子房の位置
子房下位→子房が花床に埋まり、花床の内面と子房壁とが合着している。萼や花冠はその上にあるもの。リンゴ、ナシなど。
子房中位→子房が花床に半分埋まり、花床の内面と子房壁とが合着しているもの。ウツギなど。
子房上位→子房が花床の上にあり、萼や花冠、雄しべが下にあるもの。アサガオ、アブラナなど。
子房周位→花床が凹み、そこに子房があり、子房と花床とは合着しないで花床の周縁に萼や花冠、雄しべがつくもの。サクラ、バラなど。
→花のつくり-図解   →子房の位置のいろいろ
  支脈  しみゃく
 主脈から分かれ出た脈。正確には中央脈〔主脈〕から派生する脈のことで、側脈と呼び、分岐の順に一次側脈、二次側脈と呼ぶ。
対語→主脈・中央脈
参考図→クリック
  斜開   しゃかい
ネコノメソウダイモンジソウのがく片が水平ではなく斜めに傾いて開くことなどの様を斜開ということもある。 
蛇紋岩植物 じゃもんがんしょくぶつ
蛇紋岩、かんらん岩などの超塩基性岩が露出した岸壁や崩壊地に特有の植物。カトウハコベ、ナンブイヌナズナのように、超塩基性岩地だけに生き残っている種類と、アポイアズマギク、ホソバヒナウスユキソウのように葉の裏や茎が赤みを帯びたり葉が細くなるなどの超塩基性岩地に特有の変形を起こした種類がある。
しゅ
生物分類上の基本単位。命名の最も基本となる分類階級。命名済みの種だけで200万種あり(2004)、実際はその数倍から10数倍以上の種の存在が推定されるという。
   種衣  しゅい  →仮種皮(かりしゅひ)
  雌雄異花   しゅういか
種子植物の花は一般におしべとめしべをもち,両方の性を兼ねそなえた両性花であるが、アカマツイチョウ、カボチャ、ウリ類などは単性花で、雄しべだけがある雄花と、雌しべだけがある雌花に花が同じ株に雄花と雌花が咲く。これを雌雄異花と呼ぶ。
雌雄異花同種
しゅういかどうしゅ

雌雄同株(単性雌雄同株)   
対語→両性花株
雌雄異熟花 しゆういじゅくか
雌しべと雄しべのどちらかが先に成熟する花のこと。雌雄異熟は自家受精を防ぐための工夫。雌雄異熟花には、雄しべ先熟花と雌しべ先熟花がある。
重鋸歯 じゅうきょし
鋸歯には大小ありが、大きい鋸歯の縁に小さい鋸歯があり二重になっているもの。→図解
雌雄混株
しゆうこんしゅ

両性花と雄花又は雌花が同一の株に着くこ と 。トチノキ・サルナシベニイタヤなど。
雌雄同株 しゆうどうしゅ
お花とめ花が同じ株に咲く花のこと。
おしべとめしべを一つの花に持ったもの(両性花)を咲かせる植物の株にはこの言葉は使わない。-カボチャ、オニグルミアケビ 、マツ
雌雄異株 しゆういしゅ
雄花しか咲かせない雄の株と雌花しか咲かせない雌の株が別々に分かれていること。エゾユズリハサンショマタタビハナイカダコウモリカズラアオキ等。 雌雄別株。 
雌雄偽異株 しゆうぎいしゅ
雌雄異株で、環境によって性転換する植物、主にサトイモ科の植物。性は地下にある球茎の重さ(栄養状態)によって決まる。たとえばテンナンショウの場合、球茎が4g以下が無性、21gまでが雄、それ以上は雌。
集合果 しゅうごうか
同一の花のそれぞれ別の子房による複数の果実がまとまって1個の果実のようにつくもの。キツネノボタン、サネカズラ、オランダイチゴなど。
宿根草 しゅくこんそう
多年草は、開花後も株が枯死せずに翌年以降も育ち続ける植物。宿根草はその中に含まれる。多年草の中には常緑のものもあるが、宿根草は地上部が枯れ、根や球根が残るものを指す。

蓚酸 しゅうさん
植物に多く含まれる。タデ科ギシギシイタドリなど)、カタバミ科アカザ科(アカザ、ホウレンソウなど)の植物には水溶性シュウ酸塩が含まれる。体内で血液中のカルシウムイオンと強く結合するため毒性がある。→
蓚酸塩

集散花序 しゅうさんかじょ
花軸の先端に花がつき、その下の枝から枝が出て花をつけることを繰り返すもの。→岐散花序
十字形花冠 じゅうじけいかかん
離弁花で4枚の花弁が一対ずつ十字形に対生する。アブラナ科特有のもの。→十字花
十字対生 じゅうじたいせい
十字茎の一節に2個の葉がつくことを対生というが、等間隔に4個が上から見て十字形につく場合は十字対生と呼ぶこともある。例→
ヒメオドリコソウ
  雌雄性   しゆうせい
 雄雌の性にともなって生ずる細胞や個体の異なる様子のこと。たとえば植物では、基本的には
1.
両性花のみ
2. 雌花×雄花
3. 両性花×雌
4. 両性花×雄花
5. 両性花×雌花×雄花
に分類でき、さらに細かく分類することができよう。
舟弁 しゅうべん →竜骨弁(りゅうこつべん)
シュート shoot
茎とそれについた葉のまとまりのこと。1本の茎とそれについたすべての葉をひとまとめにしてシュ-トあるいは苗条(びょうじょう)という便宜上の呼び名。もともと茎や葉は同じ分裂組織から出来るもので一つのものと言えるからだ。したがって、シュートには幼芽、側芽、主軸、側枝、花等も含まれる。
就眠運動 しゅうみんうんどう
植物の葉や花が光の強さや温度の変化に伴って行う運動のこと。ネムの葉やタンポポの花が閉じるのがその例。→睡眠運動
集葯雄しべ しゅうやくおしべ .
1個の花の中でいくつかの雄しべが、花糸は離れているが、葯が合着しているもの。キク科の大部分では5本の雄しべすべてがこの状態となり、キキョウ科ウリ科の一部でもこの状態が見られる。
主芽 しゅが
葉腋(ようえき)にいくつかの芽があるとき、最初に発生したものを主芽と呼ぶ。主芽以外の腋芽は副芽と呼ばれる。
   珠芽  しゅが  
養分を蓄えた多肉の鱗片葉に包まれた脇芽。これらは母体を離れて地上に落ちて発芽する。ムカゴの一種。
   樹冠  じゅかん
 樹冠とは、樹木の枝や葉の茂っている部分のことで、孤立樹では種によって一定の特徴のある姿を形成する。しかし、森林内では混生する種等により冠状の構造は様々に変化する。
 また、樹齢によつても形が異なることはいうまでもない。。
 樹冠の主な機能は光エネルギーの吸収、蒸散等であるが、その効率を高めるために置かれた環境の中でベストな形を形成するものといえよう。
種間雑種
しゅかんざっしゅ

同じ属の種で異なる個体との交雑によってできた雑種。
宿根草 しゅくこんそう
多年生草本のうち、生育に適さない時期の冬、(植物によっては夏)には地上部が枯れるが、その時期が過ぎると発芽して再び生育を始めるもの。
※厳密には、園芸用語で植物用語では「多年草」に含まれる。
  宿主
しゅくしゅ 

寄生生物に寄生される側の動物や植物。
宿存 しゅくぞん
葉などの器官がすぐに脱落せずに残っていること。

宿存がく
カキ、ホウズキなどの萼など。
宿存萼
しゅくぞんがく

花弁が枯れ果実が熟した後にも枯れずについている萼のこと。キイチゴツクバネウツギ、カキなど。また、宿存萼はイノコズチハエドクソウなどにおいては花後に果実を包んで保護したりカギ状突起によって種子の散布に役立つものもある。
  主茎   しゅけい
茎は大きく分けて、主茎と分枝から構成される。主茎には、直立するもの、斜上するもの、地上を這い先が立ち上がるものなどがある。また、シダ植物の根茎のように地中にあって目立たないものもある。
 
珠孔 しゅこう
種子植物の胚珠(はいしゅ)の先端にある小さい穴。受精の時は 花粉管がここを通って胚嚢(はいのう)に達する。
   主根  しゅこん  
根が分枝して側方に生まれた根を側根というのに対して、側根を生むもとになった根を主根と呼ぶ。
 ※狭義には、種子の中の幼根が発達した一次根のみを指すことがある。
種子 しゅし
種子植物で有性生殖によって形成される散布体。一般には、種(タネ)と呼ばれることが多い。 種子は親植物の組織起源の種皮という皮に包まれ、その中には受精卵から発育した幼い植物体である胚(胚子)が入っている。種子はめしべにある胚珠から発達する。被子植物の場合、種子は子房につつまれていて、これがのちに果実となる。裸子植物では種皮は1枚であり、ふつう外層・中層・内層に分化している。→イチョウは外層が液質でカプロン酸を含み異臭があり、中層は木質、内層は膜質になっている。
種子植物 しゅししょくぶつ
種子で繁殖する植物。→顕花植物。種子植物は裸子植物被子植物の2群に分けられる
珠心 しゅしん
種子のもとになる胚珠の中心部のこと。1~2枚の珠皮に包まれる。珠心の1細胞が減数分裂して生じた4細胞のうち、1個が大胞子として発生し、雌性配偶体となる。そこに生じた卵細胞が、花粉からもたらされた雄性配偶子と合体し、胚のもとである受精卵となる。
減数分裂→2回の分裂を行い、第1分裂で相同染色体が対合・分離することによって染色体数が半減する。
種髪 しゅはつ
種子にある毛束のこと。種翼と同じように種子を風に乗せて遠くまで運ぶ役目をする。種髪は種子の基部につくヤナギ科の植物とガガイモ科のように先端につくものとがある。
珠皮 しゅひ
種子のもとになる胚珠珠心とよばれる中心部を包むもの。裸子植物ではふつう1枚だが、被子植物では通常2枚あり、それらを区別するときは外珠皮、内珠皮という。種子では種皮となる
種皮 しゅひ
種子の外側を包む皮のこと。胚珠の珠皮が発達したもの。

樹皮 じゅひ
樹木の幹や枝の最外層にある枯死した組織の集り。裸子植物や被子植物の木本(もくほん)では形成層のはたらきで,年々幹や枝が肥大し,皮層内にコルク形成層ができて水分の通路が断たれ枯死した樹皮がはがれ落ちるがはがれ方が樹種によって異なり特徴的な模様を残す。
受粉 じゅふん
被子植物では雌しべの先端(柱頭)に花粉が付着することを指す。裸子植物では胚珠の珠孔部に付着することを指す
裸子植物では受粉から受精までの期間が長いものが多く、イチョウでは4月ごろに受粉し、9月ごろに受精が起こる。
   種柄  じゅへい
胚珠の下端にあり,胚珠を子房胎座に付着させている柄
 
主脈 しゅみゃく
1枚の葉にある葉脈で最も太い葉脈のこと。中央脈がそのほとんどであり同じ意味で使われている場合が多い。→中央脈
対語→支脈・側脈
種枕 しゅちん
トウダイグサ属、カタクリ属などの種子の先端(珠孔付近)にある多肉質の付属物のこと。また、へそ(臍点)の近くにできる付属物はストロフィオールと区別されず、ともに種枕と呼ばれることが多い。
 また、種枕や仮種皮がアリの餌となり、種子が散布される場合、これらの種子の付属物はエライオソーム と呼ばれる。
   種髪 しゅはつ 
ガガイモの仲間やテイカカズラのように裂開する実の種子を飛ばすためにある毛の事。タンポポなどの毛は「冠毛」と呼ぶ。
主脈 しゅみゃく
葉脈の中で、最も太いものをいう。 普通は中央にあり、中央脈となる。
  種鱗
 しゅりん  
マツスギなどの松笠状の球果の鱗片をつくる一つの器官。松笠は1本の軸に数個~多数の木質の鱗片がついたもの。これらの鱗片はふつう種鱗と苞鱗の両者が癒合してできた複合体であり、ふつう両者をあわせて種鱗複合体、あるいは果鱗(かりん)と呼ぶ。
準固有種 じゅんこゆうしゅ
分布の範囲が地域的に限定されている植物→「固有種」を参照
  純正花芽  じゅんせいかが 
花のみを持つ芽のこと。ウメやモモ、サクラが純正花芽を持つ。つまり、春先、葉がない状態で花だけ咲き花が散った後に、別の芽から葉や茎が出る。その他、モモ・ウメ・サクランボの花など。
 それに対してカキ・ブドウのように花と葉の両方を形成する芽は混合花芽と呼ぶ。
  
対語→混合花芽 
子葉 しよう
種子植物の胚の発生時に最初につくられる葉。裸子植物では種類により子葉の数はさまざまだが、被子植物では1枚または2枚で、これによって単子葉植物双子葉植物に大別される。
※双子葉植物のなかには子葉が1枚だけのものや3枚以上あるものもまれにある。

    じょう 
すじ。すじ状のもの。
条痕   
   条線  じょうせん  
キノコの傘の縁などに見られる溝線。 溝線
   小羽片  しよううへん
 シダ類の葉の部分部分は羽片と呼び、一番小さな単位のことを小羽片と呼ぶ。→図解

小花

しょうか

それぞれの小穂に、1個から数個つく個々の花

漿果
しょうか
成熟するにつれて果皮に水分を多く含む液果のうち、内果皮も中果皮も多肉質または液質の果実。ブドウ、トマト、バナナなど。
  消化酸素   しょうかさんそ
消化に使われる酵素のこと。分解される栄養素 によって炭水化物分解酵素、タンパク質分解酵素、脂肪分解酵素などに分けられる。
  鐘形 
 しょうけい
 
釣り鐘に似た形。※下欄の鐘形花冠参照 
筒状鐘形
→鐘形に比して長さが更に長い花冠の形(アキノギンリョウソウ等)  
鐘形花冠 しょうけいかかん
「花弁」の大部分が合着し先端だけが切れ込み「つり鐘形」となる。キキョウ科(ホタルブクロツリガネニンジン等)、ツツジ科(ガクウラジロヨウラク等)にみられる
  小梗  しょうこう 
 小穂をつける花序の枝をのこと。→短い柄。長い小梗(長梗)と短い枝〔短梗〕と使い分けることもある。

小高木

しょうこうぼく

亜高木

小軸

しょうじく

イネ科カヤツリグサ科イグサ科では花序の単位は小穂でありその中心の軸のこと。

掌状

しょうじょう

→掌状複葉
掌状複葉 しょうじょうふくよう
葉柄の先に3個以上の小葉がつく複葉。小葉が3個の→三出掌状複葉、5個→五出掌状複葉、5個より多い場合はまとめて→多出掌状複葉オウレン属(キンポウゲ科)、アケビ属(アケビ科)、ウコギ科どに見られる。
掌状脈系
しょうじょうみゃくけい

網状脈の一種で、葉の基部から数本の太い主脈が掌状にのび、枝分かれしているもの。→カラスウリサルトリイバラなど。
小穂 しょうすい
イネ科の植物の花序を形成する単位の呼び名で、花序の最小単位。小穂の基部にはふつう2個の苞穎がある。→図解
小低木 しょうていぼく
生長しても樹高がだいたい1m以下のものを「小低木」と分類する場合がある。-成長しても3m以下のものを低木とするが・・・。

上弁

じょうべん

スミレ形花冠の上の花弁のこと。→図解

小包葉

しょうほうよう

花柄の途中にある小さい葉
   小脈
 しょうみゃく
 
葉の細脈。葉脈の最も細かいもの
上唇 じょうしん
花弁が筒状で、その先が上下に別れた花を、唇の形をしていることから唇形花・唇形花冠と呼び、その上の花弁のこと。
対語→下唇
小総包 しょうそうほう
セリ科のように複合花序をつくるもので、大花序の苞のことを総苞と呼び、小花序の苞を小総苞と呼ぶ。小総苞の構成するものは小総苞片と呼ぶ。
小托葉
しょうたくよう

クズ
ヤブツルアズキなどの小葉の基部に托葉状の葉片や突起のこと。
小包 しょうほう

花の基部や花柄の上にあって質や色が多少とも変形した葉のこと。→
小葉 しょうよう
葉身が2個以上の部分に完全に分裂した葉を複葉と呼び、分裂してできた葉を小葉と呼ぶ。
照葉樹 しょうようじゅ
葉の表皮に分泌される蝋あるいは脂肪酸からなるクチクラによって植物体内の水の蒸発を防ぐとともに外部から物質の侵入を防ぐ働きをしている。そのクチクラにより葉に強い光沢がでることから照葉樹の名がついたもの。
照葉樹林 しょうようじゅりん
常緑広葉樹が主体となっている森林で、亜熱帯から暖温帯にかけて見られる。葉は中くらいの大きさで厚く、無毛で、クチクラ層の発達により光沢があるカシ、クスノキ、ツバキなどの木が多いので、照葉樹林の名がある。
  常緑広葉樹  じょうりょくこうようじゅ   
常緑樹の中で、一般的に葉の形状が平たくて広い樹木を常緑広葉樹という。エゾユズリハオニシバリシロモダタブノキトベラマテバシイヒサカキなど。
常緑性 じょうりょくせい
年間をとおして常に緑色の葉をつけるもの。
対語→落葉性
常緑性多年草 じょうりょくせいたねんそう
葉が1年以上生存する多年草→イチヤクソウツルアリドオシフッキソウなど。対語→落葉性多年草
   常緑高木 じょうりょくこうぼく
 一年中緑の葉をつける樹木のうちで樹高が高い種のこと。
例、クスノキやカシ類など。 「高木」の明確な定義はないが、一般には樹高10-15m以上のものを指す。
対語→落葉高木

常緑樹

じょうりょくじゅ

1年をとおして常に一定の緑葉がある木。
常緑高木(上欄参考)、常緑低木 対語→落葉樹
   常緑針葉樹  じょりょくしんようじゅ
 一年を通じて緑色の葉をつけている針葉樹。アカマツクロマツスギヒノキなど。対語→落葉針葉樹
  常緑低木   じょりょくていぼく  
一年を通じて緑色の葉をつけている低木。イヌツゲアオキトベラヒサカキヤブコウジ。  常緑高木
植生 しょくせい
ある地域に生育する植物をまとめて示す言葉。その地域にどのような植物の種が、どの程度の量、面積で生育しているかなどの情報を集める調査を植生調査という。→植生図

食虫植物 しょくちゅうしょくぶつ
捕虫葉(袋状・粘毛の生えた葉・二つ折りになる葉)と呼ばれる変形した葉によって昆虫などの小動物を捕まえて消化吸収して栄養の一助とする植物。→モウセンゴケタヌキモなど。
  植被率   しょくひりつ 2m×2m(4 ㎡)等の正方形の枠を緑化地に設定し、その枠内を植物が覆っている割合を示した数値を「植被率」と呼ぶ。枠内が全て植生で覆われていれば100%、植生が全く見られない場合は0%となる。これらの測定ポイントをおよそ一定の面積内に一つ設定し、エリア全体の植物の繁茂状況を調べる。 
植物相
しょくぶつそう

ある地域に生育する植物の全種類
種翼 しゅよく →翼
   新エングラー体系  .
 植物の分類体系のひとつである。アドルフ・エングラーが提唱した。この体系の特徴は、被子植物において、おしべ1個めしべ1個というような単純な構造の花を原始的な形態として、そこから複雑な構造の花を持つ群へと進化したものと考えて、系統的に配列分類する。一般の図鑑や学校の教科書にもこの分類体系が使われている。
本サイト 植物分類表と検索


真果
しんか
種子の形成とともに子房が肥大してできた果実。梅・桃・キュウリ・トマトなど。対語→仮果〔かか〕・偽果(ぎか)
   針形  しんけい  
細く長く、先がとがった針に似た形の葉などの形。例、ヒカゲノカズラなどの葉。

※針状→柱状で細く先がとがった形の葉→松など
唇形花冠 しんけいかかん
合弁花冠の一種で左右対称の花冠で先が上下に分かれた形をしている。5数性で横向き花冠。シソ科などにみられる。
キランソウのように上唇が発達せずに一唇形になるものもある〕
唇形花〔しんけいか〕とも呼ぶ。
オドリコソウハッカナミキソウなど。シソ科、ゴマノハグサ科に多く見られる。
心皮 しんぴ
種子植物で、雌しべを構成する特殊な葉。胚珠(はいしゅ)をつける葉の変形したもの。
被子植物では合わさって子房を形成する 花の各要素は葉の変形と考えられる
(※このことがよくわかる植物にアオギリがある)。1本の雌しべが1本の心皮で作られる場合は単心皮の雌しべ(モクレン科・マメ科)であり、1本の雌しべが2~5個の心皮で作られる場合は、それぞれ→2心皮(キク科)、3心皮(スミレ科)、4心皮(マイヅルソウ属)5心皮(リンゴ属)の雌しべと呼ぶ。また不特定多数の心皮で作られる場合は多心皮の雌しべと呼ぶ。
唇弁 しんべん
ラン科やカンナなどの花のように左右総称となり、下側にある花弁が他の面のより大きく、幅広く 、花を下から受けるように広がる形になる。この花弁のことを唇弁と呼ぶ。
針葉樹 しんようじゅ .
裸子植物球果類に属する樹木。マツなど針状の葉をもつものに限らず、広い葉をもつマキ科のナギなども球果類であるので、針葉樹に含まれる。対語→広葉樹
ずい
維管束植物の器官の中央部の維管束に取り囲まれた部分。双子葉植物裸子植物の茎にはすべてにあるが、単子葉植物とシダ植物の茎では中央部にも維管束組織があって髄を欠くことが多い。葉や根に髄があることは極めてまれである。
ずい柱 ずいちゅう
雄しべと雌しべが合着して一体となったもの。ラン科ガガイモ科に見られる。 →ずい〔蕊〕柱
   水中葉  すいちゅうよう  水生植物で水中にある葉。例を挙げればヒシは水中の茎から髭のような葉を伸ばして酸素を吸収している。
穂状花序 すいじょうかじょ
長い花軸に花柄のない花が多数つき、下部の花から順に咲いていく花序。イノコズチオオバコなど。→※主軸をのばし対生または互生に柄を出して花をつけるものは総状花序
水生植物 すいせいしょくぶつ
水生植物は、進化の過程で水中生活から陸上生活への適応した後に再び、水中生活にもどった種子植物およびシダ植物を指す。陸上で生活したことは水面に花を出すことなどで分かる。
その様子は発芽が水底で行われ、植物体が完全に水中にあるか、または茎や葉を空中に出して生育する。
また、水生植物を、冬期など生育不適期に休眠芽を水底下の地下茎につける
湿性植物と水中の茎につける水中植物とに分けることもある。
スプリング・エフェメラル
Spring ephemeral
(春 暫時)

「つかの間の春の植物たち」という意味で、春先に花をつげ、夏まで葉をつけると、後は地下で過ごす植物のこと。カタクリキクザキイチゲニリンソウエゾエンゴサクコシノコバイモアズマイチゲなど。
スミレ形花冠
離弁花で、上位1対の上弁(2枚)、中位1対の側弁(2枚)、下位の唇弁(1枚)と呼ばれる距のある1個の花弁からなる花。スミレ属。図解→テングスミレ
生活形 せいかつけい
生活様式を反映した特徴をもとに植物の類型区分をしたもの。陸上植物では、休眠芽の位置によって地所植物、地表植物、半地中植物、地中植物、一年生植物というように区分する
ラウンキエの休眠型が有名。この分類は種子植物について冬期や乾期の生活不適期の休眠芽の位置によって6型にわけたものである。

星状毛

せいじょうもう

一カ所から多方向に分岐して放射状になる毛

星状鱗片

せいじょうりんぺん

グミの葉や花に見られる白銀色の点状の鱗片のこと。→
アキグミ
生態系 せいたいけい
地球上では、ある一定の区域には多くの種類の生物が共存し、互いに影響を及ぼし合い、光や温度、地形などの無生物的要因とも密接な関係をもっている。これらの生物・無生物的な要素の間では物質の循環やエネルギ-の移動が見られる。そこに着目して一つのまとまり(系)としてとらえたもの。
   成長帯 せいちょうたい   
植物の成長する部分のこと。植物の先端部にある。しかし例外もあり、タケ類では、各節部にも成長帯と呼ばれる帯状の分裂組織があり、ここでも細胞分裂が行わる。
普通、一本の竹には約60個ほどの節があるのでそれらの節が同時に成長するため成長がきわめて速い。しかし、1年で成長は止まる。
※こうしたことから、タケは木でもなければ草でもない独特の存在ということが出来る。孟宗竹 ネマガリタケ 
精油 せいゆ
植物は、精油を生存競争を勝ち抜くためにを体内に生産し、その香り成分を利用している。繁殖に役立てるために鳥や昆虫をひきよせたり、害獣や害虫を寄せ付けないためである。=エッセンシャルオイル ※現在では諸説がある
(参考図書 三上杏平著「エッセンシャルオイル総覧」 
フレグランスジャーナル社)

水中植物
すいちゅうしょくぶつ
水中に生える植物(水生植物)を指し広義には藻類も含め、狭義には沈水植物を指す。
また、水生植物の中で冬など生育不適期に休眠芽を水中の茎に付ける植物を指す場合がある。タヌキモなど。
対語→湿性植物
   世代交代  せだいこうたい
同一種の生物の生活史の中で、生殖法の異なる世代が交互に現れること。一般には有性生殖無性生殖との交代をいう。主にシダ植物・コケ植物などに見られる。→世代交番とも呼ぶ。
石果 せっか
植物の果実を形から分類した呼び方。モモやサクランボのように果肉部分の内部に種子を含む硬い核をもつ果実。合弁花の一。=核果
果実も核も小粒で1心皮性のもは集合果をつくる。モミジイチゴナワシロイチゴなど。これを小石果と呼ぶ。
石灰岩植物
せっかいがんしょくぶつ

石灰岩の露出したところに特有の植物。タカネキンポウゲ、チチブリンドウなど。
  截状   せつじょう
植物の花や葉の、先端や基部が平らに切り取られたような形状のこと。  截頭(せっとう)→花や葉の先端の場合
舌状花 ぜつじょうか
下部は筒状で、上部の一部が舌状に伸びている花で左右対称花冠。キク科タンポポなど。ヒマワリなどでは花序の周辺部だけ舌状花が並ぶ →舌状花冠。
→図解
絶滅危惧種 ぜつめつきぐしゅ
個体数が異常に減少しつつあり、放置すればやがて絶滅すると推定される種。絶滅危惧種が増加している原因の多くは人間活動によるものであり、その保護は、生物多様性の保全の上でも重要な課題である。
環境省の2007年の日本の植物レットリストには2000種余が絶滅危惧種に上げられている。


 カテゴリー(ランク)の概要
絶滅 (EX)   我が国ではすでに絶滅したと考えられる種
野生絶滅 (EW)  飼育・栽培下あるいは自然分布域の明らかに外側で野生化した状態でのみ存続している種
絶滅危惧Ⅰ類 (CR+EN)  絶滅の危機に瀕している種 
絶滅危惧ⅠA類(CR) ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの 
絶滅危惧ⅠB類(EN)  ⅠA類ほどではないが、近い将来における野生での
絶滅の危険性が高いもの 
絶滅危惧Ⅱ類 (VU)  絶滅の危険が増大している種
 準絶滅危惧 (NT)  現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種
 情報不足(DD)  評価するだけの情報が不足している種
 絶滅のおそれのある地域個体群 (LP)  地域的に孤立している個体群で、絶滅のおそれが高いもの
 環境省 生物多様性情報システム(J-IBIS:Japan Integrated Biodiversity Information System)より
絶滅種
ぜつめつしゅ

かつては自生していたが、現在、野生状態では、どこにも見あたらなくたった種。栽培下では生存しているものも含む。
ストロン →匍匐枝・走出枝

全縁

ぜんえん

葉の縁に鋸歯(ギザギザ)がないこと。カキの葉など。
全寄生植物 ぜんきせいしょくぶつ →寄生植物の参照
   先駆植物  せんくしょくぶつ   
山火事、洪水、地滑りなどによる荒廃した土地に最初に入る植物。 マメ科の植物には先駆植物が多い。ハンノキ類、カラマツなど。アカマツも先駆植物で、乾いた土地や尾根筋に多く見られる。

   線状楕円形  せんじょうだえんけい 植物の葉やガク片、包など、細い楕円形で線状の形。
その他、
線状披針形 長楕円形、狭披針形など同形態をあらわす言葉がある。 
染色体 せんしょくたい
植物が原始生物から高等な動植物に進化してきた数十億年の歴史は細胞の核の中にある染色体に刻み込まれている。それは遺伝子として子孫に伝わり現在に至っている。
植物体は、たくさんの小さなこの細胞の集まりであり、細胞の中に遺伝情報をもったDNAという物質がある。細胞が分裂して増える時、DNAもコピーされて2つの細胞に分配されるが、この時にDNAの入れ物
として出現するひも状の構造が染色体と呼ばれる。染色体という名称の由来は顕微鏡で細胞を観察する時に使う色素によく染まったことによる。染色体は、イネなら22本というように、同種類であればすべて同じ数を持つのが普通であるが種類が違うと数や形に違いが見られる。したがってこれを調べることによって植物の類縁関係や進化が解明できる。

腺体

せんたい

蜜腺が突起して粒状になったもので、葉の付け根付近や葉柄 に現れる。 サクラの仲間にはっきりした腺体が見られる。 腺点花外蜜腺も同義語 。


腺点

せんてん

蜜、油、粘液などを分泌または貯めておく小さな点のこと。  →腺体
サワヒヨドリ
腺毛 せんもう
植物の表皮に生じる毛のような突起物で、蜜、粘液、毒液などを分泌するもの。先端の膨らんだ棍棒(こんぼう)状のものが多い。食虫植物が消化液を出す毛、花の蜜腺の毛などがある。
コシノチャラメルソウ  モウセンゴケ
     (そう)
 ふさ

主に、ススキ属、ウンヌケ属、イタチガヤ属などの花序の、放射状または散房状の花序を構成する1~多数個の細長い枝穂のことを総(ふさ)と呼ぶ。→ススキオオヒゲノカリヤスモドキの穂など。
痩果 そうか
熟すると果皮が乾燥するが烈果しない果実。1個の真皮からなり1種子を含むもので、種子のように見える。
キツネノボタン、イラクサソバなど。
※タンポポ
などキク科のばあいは下位痩果(かいそうか)と呼びそう果の部類に入る。また、カヤツリグサやイチゴなどもそう果の一部とされている。

走出枝

そうしゅつし

浅い地中や地表を水平にのびて根を出して栄養繁殖する茎→ランナー・匍匐枝〔ほふくし〕とも呼ぶ
匍匐枝・ストロンと同じように扱うが、走出枝・伏枝は匍匐枝のように節から根を下さないで先端の芽からのみ子株をつくる、横走枝・ランナーとして分けて扱うこともある。

総状

そうじょう

主軸に柄のある果実や花などを下から順次つけた状態
→図解
総状花序 そうじょうかじょ
花軸に対生または互生の柄を出して花を多数つける花序。個々の花に柄があることが特徴→※柄のないものは穂状花序〔すいじょうかじょ〕
 例 サラシナショウマヤマゴボウナズナなど。
総穂花序
そうすいかじょ 無限花序(下から上に向かって開花する花序)のうち、単一の軸から出た複数の枝に花が1個ずつ付くもの。穂状花序総状花序頭状花序散形花序など。総房花序とも呼ぶ。
そう(叢)生 そうせい
草木などが群がって生えること。茎や花茎などが根ぎわから束のように集まって生ずること。

総包

そうほう

花序を包む多数の鱗片状の葉の集まりのこと。花序を保護する器官。
キクなど多数の花(舌状花)を包んでいる鱗片状のものを総包。個々の鱗片葉
総苞片という
カヤツリグサ科の花は鱗片が折り重なったもので小穂と呼ばれる。この鱗片はもともと は苞ないし総苞に由来するものであるが、それらは包とは呼ばず鱗片や穎と呼ばれる
   総苞外片  そうほうがいへん
 とくに、タンポポでは、総苞片を外側ものを「総苞外片」と呼び、内側のものを「総苞内片」と呼んで区別する。
セイヨウタンポポなど外来のタンポポは、総苞外片が反り返っているの点でエゾタンポポなどとの区別ができる。
また、トウカイタンポポ以外のタンポポでは、総苞外片の長さは総苞内片の長さの半分以下ものがほとんど。
→図解
                 対語→総苞内片     

総包片

そうほうへん

花序を包む多数の鱗片状の葉の個々の鱗片のこと。総包のうち内側にあるものを
総包内片、外側にあるものを総包外片と呼ぶ
総包葉 そうほうよう
花序の基部について花を保護している多数な小さな葉のようなものの集合体のこと。その1つ1つの葉のようなものを
総包片という。キク科の花。
  草本  そうほん 
地上部の生存期間が短く、普通1年以内に開花・結実して枯死し前年の枝が木化して成長することのない植物。木本との明確な区別は難しい。(フッキソウタケササ類など)→草本植物・草。
対語→木本 
装飾花 そうしょくか
雄しべや雌しべが退化して、花びらや(がく)が発達した花。→アジサイイワガラミなど。→
不稔花、中性花

双子葉植物

そうしようしょくぶつ

子葉が2個あって同形で対生する植物。種子植物を子葉の枚数によって大きく2つに分けたときの1群。子葉は2枚で、普通は葉脈が網目状、花は4数性または5数性、茎に形成層があるなどの特徴をもつ。キク科バラ科マメ科など。しかし、ニリンソウ、ムシトリスミレ、等の子葉は1枚しかない。
対語→単子葉植物
爪部 そうぶ
花弁は萼筒の下位にある爪部と、上位の舷部からなる。花弁の多くは基部が細長く、先端部が幅広くなっているがが、基部の細い部分を爪部、先端の幅広い部分を舷部という。典型的なものはマメ科ナデシコ科で見られる。

送粉

そうふん

昆虫や鳥などが、雄しべの花粉を雌しべに運ぶこと。
草本 そうほん
草である植物。木本との相違をはっきりと定義することは難しいが、地上にある茎が他年にわたって生き続けないものということができる。一年草二年草多年草
対語→木本(もくほん)
  草本性つる植物     
つるが草本性のつる植物→センニンソウカラハナソウヤブガラシツルリンドウヘクソカズラなど。
対語→木本性つる植物

早落 そうらく
(がく)や花弁が開花と同時に脱落すること-ケシの萼、ブドウの花弁など。
対語→宿存
   藻類 そうるい 
水中生活をする同化色素を有する植物を総称したもの。厳密な意味での分類群の名とはいえないが、ミドリムシ 植物,黄色植物、黄褐色植物、藍藻植物、褐藻植物、緑藻植物水産の下等隠花植物中、葉緑素を有して自家栄養を営むものの総称。
 狭義には緑藻・褐藻・紅藻類の総称。
  ソーラス   .  
胞子嚢群と包膜とをあわせて「ソーラス」と呼ぶ。ただし、 シダの種類によっては包膜の無いものも ある。
側芽 そくが
茎の側方に生じる芽のこと。種子植物の側芽はふつう葉腋(ようえき)に生じる腋芽
   側花弁 そくかべん 
 →参考図へ
側根 そくこん
根が分枝して側方に生じた新しい根のこと。元の根は主根という。
   側枝  そくし  
「わき枝」のこと。主な幹や茎から横に向かって出る枝で、斜め上の方に 伸びる植物が多いが、斜め下に垂れ下がるものもある。また、「一次側枝」→主幹から直接 出る枝、さらに「二次側枝」→一次側枝から出る枝 と区別することもある。 茎←→側枝
側小葉 そくしょうよう
三出複葉の両側の葉のこと。真ん中の葉→頂小葉
束生 そくせい
株立ちになること→ススキハギなど。叢生〔そうせい〕ともいう。 また、葉がつく部分の節と節が極端に短く葉が束状になってつくつき方を束生と言うこともある。このように 束生して いる葉は本来は互生か,対生または輪生している.
側生托葉
そくせいたくよう

葉柄の基部につき、離生(合着しない)するもの。エンドウスミレ
側方分枝
そくほうぶんし

→短軸分枝
   側がく片  そくがくへん
 →参考図
側弁 そくべん
スミレ形の花冠の5個の花弁のうちの両側の2個の花弁のこと。上の花弁2枚を
上弁、下の1 個を唇弁または下弁と呼ぶ。→図解

側脈

そくみゃく

主脈から分かれて葉の縁へ向かう脈のこと
袋果 たいか
乾果〔かんか〕の一種で、 一枚の心皮からなる子房からできた果実で、熟すと縫合線から縦に裂けアケビのように内部に種子を含んだ袋状の果実のこと。いわゆる豆のサヤ形のもの。
トリカブトガガイモ
帯化
たいか
茎の一部が異常に帯状になる現象。奇形の一型で、何本か合着して偏平束状の形になること。その結果茎に異常に多い葉や花が生じることがある。よく目にするのはユリや野菜のトマトなどの茎生じたもの。園芸植物のケイトウは帯化が遺伝的に固定した植物である。
※筆者の家庭菜園のトマト栽培の経験からは土壌の肥料のバランスも原因の一つではないかと思う。
   胎座
 たいざ
めしべの一部で,胚珠がついている所(子房壁の表面)。例-トマトは内部の種子を擁したゼリー状果肉と隣接した内側の果肉が胎座。
 
  代償植生 だいしょうしょくせい 
自然植生に対する言葉で人間の活動(焼畑、干拓、伐採、植林など)によってその土地本来の植生(自然植生)に代わって生じた植生のこと。
 
対語→自然植生
対生 たいせい
葉が茎の節から2枚ずつ互いに向き合ってつくこと。
→図解
対語→互生
大胞子 だいほうし
シダ植物の胞子は多くの種で雌雄の区別がないが、イワヒバ科や水生シダの一部では雌雄の区別がある。
その シダ植物で、雌雄異型の胞子のうち小胞子の数百倍から千倍ほど大形のもの。 発芽すると雌性の前葉体になる。種子植物の胚嚢(はいのう)に相当する。イワヒバ・ ミズニラ・サンショウモなどにみられる。
大葉 だいよう
種子植物や多くのシダ植物の葉は、中に複数の葉脈(維管束)が見られ。このような葉は、茎が多数枝分かれ(分枝)し、その枝分かれした茎と茎の間を埋めるように組織が発達して形成されたと考えられる。したがって葉脈は茎の名残であって、このような葉を大葉(だいよう)と呼ぶ。これに対してシダ植物の中にヒカゲノカズラ類と呼ばれるグループがあるが、この仲間の葉は、葉脈が1本しかない。この葉は、茎の表面に突起のようなものを生じ、この中に維管束が入ることによって形成されたと考えられる。このような葉を小葉と呼ぶ。この場合の大葉、小葉は葉はその由来によって区別されたものであるから、長さ数㎜の大葉もあれば長さ50㎝を越える小葉もある。※複葉を構成する小葉との混同に留意を要する。

   多管質  たかんしつ
 葉に隙間のある縦の管が数列あって途中が隔壁よって区切られ気室となっている葉のつくりのこと。コウガイセキショウなどの葉。
托葉 たくよう
葉の付け根に生じる突起状、あるいは葉状のもの。刺や巻きひげに変化しているものもある。また、托葉が存在しなかったり、存在していてもすぐに脱落することも多い。
托葉鞘 たくようしょう
托葉が管状になって茎を包むもの。タデ科などに見られる。

托葉巻きひげ
たくようまきひげ
托葉が巻ひげになったもの。シオデサルトリイバラなど。
多散花序 たさんかじょ
枝は各節に3本以上出ていて、節間や花柄が明瞭なもの。ヤブカラシガマズミなど。

多肉根

たにくこん

主根及び主根に連なる胚軸が肥大したもの。ダイコン、カブなど。
対語→塊根
多肉植物 たにくしょくぶつ
葉、茎または根の内部に多量の水をもつ植物。サボテン科、ベンケイソウ科、トウダイグサ科などの植物に見られる。乾燥地や塩分の多い環境に生える。
多年草 たねんそう
2年以上生き続ける草こと。冬には地上部が枯れるが、地下部は生存して春になると芽を出して生育し、これを2年以上繰り返すもの。
多年生草本とも呼ぶ。
  単羽状複葉 
たんうじょうふくよう 

→1回羽状複葉→画像で示す 
単為生殖 たんいせいしょく
雌が雄と関係なしに、単独で新個体を生ずる生殖法。ミツバチ・ミジンコ・アリマキなどの動物、ドクダミセイヨウタンポポ、シロバナタンポポなどの植物に見られる。→
単性生殖とも呼ぶ。
単花 たんか
→単花花被

短角果

たんかくか

果皮の形態からみた果実の分類で、2心皮性で間に仕切りのあるさく果、縦に二つに割れるもので長さが短い(長さが幅の2倍に満たないもの)もの、グンバイナズナスカシタコボウなど。長さが長いものは→
長角果
ダイコンの果実は角果と同じ構造だが裂開せず1種子の部分ごとに分節するので
節長角果(せつちょうかくか)ともよばれる。 ハマダイコなクサネムなど。

対語→長角果(ちょうかくか)
単花被花 たんかひか
花被が一重で、(がく)だけがあるもの。つまり、一輪の花被をもつ花。この1輪の花被は萼とよばれるので花弁はない花ということもできる。
例-イヌタデカンアオイアケビイヌタデクリなど。
   単鋸歯 たんきょし  一般に見られる鋸歯で一つの頂点をもった鋸歯のこと。
 これに対して一つの鋸歯に2つ以上の頂点のあるものを重鋸歯とよぶ。 
参照例→ケヤキ
 
対語→重鋸歯 
単軸分枝 たんじくぶんし
1本の主軸から側方に枝を出す様式を指す。側方分枝ともいう。また、側枝が主軸より優勢に伸びて、あたかも主軸のようになることを仮軸分枝と呼ぶ。
短枝 たんし
→長枝
参照
単出集散花序 たんしゅつしゅうさんかじょ
有限花序の分類の一つで、枝は一節に1本生じるもの。更に次の様に分けられる。
単散花序→枝葉主軸に互生する。ヌカボシソウ、ミヤマイ等
巻散花序→主軸に対して遠い側に分枝し渦巻き状となるもの。キュウリグサ等
扇状花序→一平面内で左右交互に分枝するもの。ゴクラクチョウカ
カタツムリ形花序→同一方向に直角な面に分枝し立体的な渦巻きになるもの。キスゲ属
サソリ形花序→左右相互に直角の面で分枝し立体的になるもの→ムラサキツユクサツユクサ等。
単子葉植物 たんしようしょくぶつ
被子植物を大きく二つに分けるとき,子葉の2枚ある双子葉植物に対して,子葉の1枚のものをいう。三数性植物で花を構成する各部分は大方3またはその倍数になっている。主に草本→イネ科カヤツリグサ科ラン科ガマ科ツユクサ科サトイモ科ユリ科など。
これら一群のことを
単子葉綱という名前で分類することもある。


単性花

たんせいか

一つの花に雄しべか雌しべかのどちらかがある花。雄しべと雌しべの両方があっても一方しか機能しない花も含む。
単性生殖 たんせいせいしょく 単為生殖
単体雄しべ
たんたいおしべ

1個の花のすべての雄しべが基部で合着して(花糸筒)いるもの。ヤブツバキ、フヨウ、ムクゲなど。
   タンニン  . タンニンは柿渋や栗の渋などの渋味さや苦味の成分で、多くの植物の葉などに含まれ、 葉が動物に食べられのを防ぐ成分。
  単体雄ずい   たんたいゆうずい
単体雄しべ (雄ずい=おしべ)

単頂花序

たんちょうかじょ

花が茎の頂端に一つ付くもの。スミレカタクリなど。

単葉

たんよう

葉身が分裂していない葉。
たとえ深い切れ込みがあっても分裂しない葉は単葉である。対語→複葉
   地域個体群  ちいきこたいぐん
 「個体群」とは、ある限られた場所に生息する「一種類の生物の集合」の意味。したがって「地域個体群」は、当該地域における生物の個体群のこと。
地域個体群の概念は種の保全の調査研究では重要な意味をもつ。なぜなら、種の絶滅は地域の個体群の消滅から発生進行してくからだ。
環境省のレッドリストでは種単位とは別に「絶滅の危惧のある地域個体群」というとらえ方もしている。
地衣体 ちいたい
藻類と菌類との共生体で、きわめて薄い膜、縁はほとんど不明瞭になり、ところどころに灰緑色の やや大型の顆粒状の突起を生じる。 菌類によって大部分が構成され、岩の上や樹皮上に生育する植物群のこと。 
地衣類
   中位子房  ちゅういしぼう  半下位(はんかい)

中空

ちゅうくう

中が空(から)のこと。植物の茎についてよく使われる言葉。
地下茎 ちかけい
地表面から下にある茎の総称。
地下茎にも様々な形がある。
根茎球茎塊茎鱗茎などの特殊な地下茎以外のもの。一見、茎ではなく根の様に見えるものもあるが鱗片葉や普通葉をつけて脱落後に葉痕を残すので識別できる。ノキシノブのような着生植物の走行する茎は地下にはないが根茎として扱われる。
球茎→地上茎の基部でつくられほぼ球茎に肥厚した地下茎。地下茎の複数の節及び節間が肥大したもの。エゾエンゴグサテンナンショウ属。
鱗茎→地下茎の中軸に肉質の鱗片葉が多数重なるように密生し球茎となるもの。ウバユリユリ属。ネギ属など。
偽鱗茎→ラン科の植物で地上茎や花茎の一部が肥大して貯蔵器官となり球茎のように見えるもの。サイハイランクモキリソウなど。

地上茎

ちじょうけい

地表面から上にある茎を総称して地上茎と呼ぶ。地上茎には斜上茎ハイイヌガヤユキツバキ横臥茎(ハイマツ)傾伏茎-けいふくけいスベリヒユカキドオシツリアリドオシ、)匍匐茎-ほふくけいヘビイチゴ、ニシキソウ、カタバミチドメグサジシバリ巻きつき茎ヒルガオカラハナソウツルリンドウフジオニドコロツルニンジンよじのぼり茎ヤブガラシナツヅタ)などの型があり性質は様々である。
地上植物
ちじょうしょくぶつ
生育不適期に休眠芽を地上25㎝以上の高さにつける植物。また、休眠芽を30m以上に及ぶものは
大型地上植物スギ等)と呼ぶ→高木、低木。同じく休眠芽が8~30mのものを中型地上植物ブナナラ等)→中高木。更に25㎝~2mのものを微小型地上植物イヌツゲヤマツツジ等)と呼ぶ。。。
地中植物 ちちゅうしょくぶつ
生育不適期に休眠芽を地表から離れた地中の地下茎につける植物。カラスウリリンドウツリガネニンジンヤマノイモカタクリなど。
また、地中植物に比べて地表付近の茎基部に休眠芽をつける植物を
半地中植物と呼ぶ。オオバコオミナエシなど。
地表植物 ちひょうしょくぶつ
地生存不適期に休眠芽を地上0~25㎝の高さにつける植物。匍匐性の植物や矮性低木及び地上部の根際部分が生き残る多年草が含まれる。イチヤクソウヤブコウジツルアリドオシヨモギなど。
着生植物 ちゃくせいしょくぶつ
土壌に根を下ろさず、木の上や岩盤などに根を張って生活する植物のことである。コケ類やシダ類に多い。※寄生植物とは異なり着生した木などから養分をとることはない。ノキシノブオシャグジテンダど。→
着生多年草
虫えい〔虫こぶ〕 ちゅうえい
虫えいは「虫こぶ」とも呼ばれ、ダニ、アブラムシ、タマバエの幼虫など、さまざまな虫が、植物に寄生することでできる部分を言う。多くはこぶ状になる。→マタタビエゴノキなど。
※虫えいの名前は「虫こぶのできた場所」+「虫こぶの形」+「フシ」の組み合わせで付けられているとのこと。→例エゴノキメ+フクレ+フシ
※上記の「こぶ」は昆虫のみではなくダニ、線虫、菌類や細菌等によって作られるものもあることから、これらをまとめて「ゴール」と呼ばれるようになってきた。
中央脈 ちゅうおうみゃく
葉の中央を通っている最も太い脈。中央脈は最も太いものがほとんどであり
主脈と同じと考えてよい。中脈とも呼ぶ。
   中果皮  ちゅかひ  
果実の外果皮と内果皮との間の部分のこと。具体的にミカンの場合、 果皮の白い部分のこと。また梅では食用になる果肉の部分がこれにあたる。
   中間種  ちゅうかんしゅ
 両親の形質の中間を示す雑種のこと。両者遺伝子に優劣のないときに現れる。例-オシロイバナで、赤花と白花との第一代雑種が桃色となることなど。→中間雑種
   中軸  ちゅうじく
 複葉の葉身一つずつを小葉と呼び、その小葉をつけている軸を中軸という。
中実 ちゅうじつ
茎の中が詰まっていて中空でないこと。中空の対語として使用されることが多い。
中心束 ちゅうしんそく
蘚類(せんるい)いわゆるコケ植物の茎の中心部にあって水の輸送を担っていると考えられる器官。
抽水葉 ちゅうすいよう
浅い池などに生える植物で水面上に出る葉のこと。
対語→沈水葉

抽水植物
ちゅうすいしょくぶつ
根は水底に張るが、葉や茎の一部が空中に出ている植物。ヨシガマなど。
中性花 ちゅうせいか
一つの花の中の雄しべと雌しべが無いかあっても機能を失った花。アジサイなどの装飾花、八重咲きの花の多く。無性花とも呼ぶ。
中性植物 ちゅうせいしょくぶつ
①日照時間の長さに関係なく花芽を形成する植物。トマト,エンドウなど。
②酸性土壌、アルカリ土壌どちらにも生える植物。
  中生植物   ちゅうせいしょくぶつ
乾燥地でも湿地でもない適湿な普通の土地に生育する植物のこと。最も多くの植物がこれに当てはまる。
対語→乾生植物・湿生植物・水生植物・塩生植物
虫媒花。
ちゅうばいか
昆虫によって花粉が雄しべから雌しべに運ばれる花。蜜や香りや特殊な形の花もある。送粉昆虫は、ハチ類、チョウ類、ガ類、甲虫類など様々である。また、虫媒花の花粉には粘るもの、糸がついているもの、かたまりになって一度に運ばれるものなどがある

中脈

ちゅうみゃく

1枚の葉に複数の葉脈があるとき葉の中央を貫く脈のこと。中央脈とも呼ぶ。
   中裂 ちゅうれつ 
 葉の切れ込みの深さを表す言葉で、切れ込みが半分程度の葉を中裂という。
 また、二つに半分程度裂けるものを2中裂、三つは3中裂、五つは5中裂裂と呼ぶ。 
浅裂中裂深裂

中肋

ちゅうろく

葉の中央部を走る葉脈の隆起した部分のこと。
柱頭 ちゅうとう
雌しべの先端。受粉のとき花粉のつくところで、粘液を分泌したり羽状に裂けたりして花粉を受けやすいつくりになっている。

頂芽


ちょうが

茎の先端にある芽。
>
長角果 ちょうかくか
雌蕊の内部は中央に仕切りがあり、それを残して左右の殻がはがれるもの。アブラナ科の角果など。長さが短い時には
短角果という。
蝶形花冠
ちょうけいかかん

離弁・左右相対形花冠でマメ科の植物の花のこと。旗弁、翼弁、竜骨弁からなる。→図解・カラスノエンドウ
長枝 ちょうし
節間が伸びて葉が茎上にまばらにつく枝のこと。
対語→短枝(たんし)
イチョウカラマツなどの裸子植物のほか、カツラなど双子葉植物にも見られる。

頂小葉 ちょうしょうよう
三出複葉の真ん中の葉のこと。 両側の葉→
側小葉
長日植物 ちょうじつしょくぶつ
一日のうち、昼の長さが一定時間より長くならないと反応を起こさず、花芽が分化し花を咲かせない植物。コムギ、アヤメ、アブラナなど春に咲く植物が多い。つまり、花芽の形成が長日性である植物のこと。もしくは、暗期が一定時間より短くなると花芽が形成される植物のことともいえる。
鳥媒花 ちょうばいか
鳥によって花粉が雄しべから雌しべに運ばれる花。ツバキの花がヒヨドリメジロに送粉を頼ることは知られている。
長角果 ちょうかくか 長さが幅の2~3倍以上の角果。→角果参照
貯蔵根 ちょぞうこん
養分や水を貯える根。形態的には
塊根多肉根に分けられる。
塊根は地中にあって不定形に肥大した根を指し
定根(植物の主根と側根の両方を合わせた根)からも不定根ひげ根、気根、栄養繁殖で生じる根、球根やランナーから生じる根など)からもつくられる。ジャノヒゲカラスウリヤブランヤブカンゾウなど。
○多肉根は主根及び主根に連なる胚軸が肥大したものを指す。ダイコン、カブなど。
形は塊状、紡錘(ぼうすい)状、円錐状などさまざまな形に肥大している。
※多肉根は塊根を含めた意味で使われることもある。

   直根  ちょっこん
まっすぐ下に伸びる根のこと。地中に垂直に伸びる太い根で、細かい根が少なく地中の深いところまで真っ直ぐ伸びる根。→ゴボウ・ダイコン・タンポポなどが典型的な直根。通常、直根植物は植え替えを嫌う。
 
沈水植物 ちんすいしょくぶつ
少なくとも茎や葉の全体が水面下にあり、水底に根で固着して生活する植物。ミズオオバコマツモヤナギスブタなど。細い葉をつけ軟らかい芽をもつものが多い。
沈水葉 ちんすいよう
タヌキモ
マツモなどの水生植物の葉のうち、水中にある葉。沈水葉。水葉。→
水中葉   対語→浮水葉 
壺形花冠 つぼがたかかん
合弁花で筒部が膨らみ先端部が狭くなって「壷形」となる。カキ、アセビ、ヨウラクツツジハナヒリノキなど
     つめ
イチョウの葉 あるいは スプーンのような、花びらの付け根の細くなっている部分を「爪-つめ」と呼ぶことがある。
つる植物
地上茎の型で、他のものに絡みついたりすがりついたりして立ち上がる長く伸びる植物。つる自体が樹木などに巻きついて伸びる
巻きつき植物カラハナソウツルリンドウヘクソカズラアケビなど等)と、つるから出る巻きひげ、かぎ、不定根などによって他のものにつかまるよじのぼり植物(ヤブガラシイワガラミナツヅタなど)とがある。
※つるが地表面に沿って伸びる、ほふく植物(サツマイモ等)はふつう、つる植物に含めない。
 低温要求性 ていおんようきゅうせい   冬に寒さにあわないと発芽しない性質。多くの雑草の種はこの性質を備え持っている。
定根 ていこん
の幼根に起源をもつ主根と側根をあわせた名称。これに対し,これ以外のもの、茎や葉から出る根などは不定根と呼ぶ。
  T字毛 ていじもう   ヨモギの葉の裏にある毛は途中で2つに分かれている。その形がTの文字ににているのでこの名前が付けられた。
挺水植物 ていすいしょくぶつ
根は水底に固着し、植物体が 葉の一部が水上に出ている植物のこと。水面か出ている葉を抽水葉または挺水葉と呼ぶ。コウホネ、オモダカ、 ガマ など。
低木 ていぼく
根際または地下で数本の幹に分かれる0.3~3mの高さの木。灌木〔かんぼく〕とも呼ぶ。高さが1m以下のものを小低木とよぶこともある。
※茎の下半分が木化する、いわば草と木の中間の性質もつ植物を
亜低木と呼ぶ(ヤマハギモミジイチゴヨモギなど)また、高さ30㎝以下の樹木を矮性低木と呼ぶ(ヤブコウジツルシキミ、コケモモなど)。
点頭 てんとう
花や果実などが、うなだれるように斜め下または下向きについていること。
頭花 とうか
キク科の花など1個の花のように見える花序。頭状花または頭状花序とも呼ぶ。つくりは花序の軸先に花柄のない小花が多数ついてその周囲を総包が囲んでいる
ハルジオンサワヒヨドリセイタカアワダチソウヨモギ等。

豆果 とうか
成熟後、果皮が乾燥すると2本の線に沿って縦に裂ける果実で、そのうち一方の線の両側に並んだ種子をだすもの。大部分のマメ科。単一の心皮からなる。
莢果(きょうか)とも呼ぶ。
冬芽 とうが
日本の草木に普通に見られる冬に休眠状態にある芽。多年草では地
下または地表付近に、木本植物では地上にある。越冬芽ともいう。その多くは春になると脱落する鱗片葉で外側を覆うが、外側の葉も普通葉(ふつうよう)であるような休眠芽もあり(ムラサキシキブアカメガシワなど)、裸芽とよばれる。

同花被花

どうかひか

萼と花冠が区別できない花。ヒガンバナヤマユリコオニユリなど。
対語→異花被花(いかひか)
道管 どうかん
被子植物の木部の主要部をなし、主に水分を根から茎を経て葉まで送り通す組織。管状の細長い細胞が1列につらなり多角柱形ないし円柱形となって、上下のしきりの細胞膜や中の原形質は消失し、長い管状となったもの。
対語→師管 

同花受粉 とうかじゅふん
一つの両性花内で花粉が、同じ花の雌しべについて受粉すること。これを同花受粉と呼び、一つの個体の異なる花の間で行われる受粉は隣花受粉と呼ばれる。
また、このような受粉後に起こる受精については、前者を
同花受精、後者を隣花受精と呼ぶ。しかし、野生の状態では完全な同花受粉や隣花受粉が行われるかどうかは簡単に知ることはできない。ただし 閉鎖花では完全な同花受粉が行われる。
オオイヌノフグリツユクサど、花がしぼむ前に雄しべと雌しべをつけて同花受粉を行うものもある。
同花受粉をすると、稔性の低い子孫がつくられることが多いといわれる。
筒状花 とうじょうか
花が合着して筒状になったもの。花冠の先がいくつかにさけてる。それは花弁の先端に相当するもので、5つにさけていれば、5枚の花弁が合生したもの。=管状花
キク科の花など。またアザミなど
。 

対語→舌状花
〔ぜつじょうか〕は花弁の上部が裂けずに舌のような形のもの。→図解
   筒状鐘形 とうじょうしょうけい   
鐘状で筒の部分が長い形。 例→リンドウヤマホタルブクロなどの花の形
頭状花序 とうじょうかじょ
花軸の先端に2個以上の無柄の花がつくもの。大きな花床面に柄のない花が密集して頭状(球状)となる花序が多い。シロツメクサ、キク科など。
   冬虫夏草  とうちゅうかそう

セミクモなどの昆虫に寄生したキノコの総称。菌種は「冬虫夏草菌」。生きた地中の昆虫にとりついて寄生して時期がくると宿主の昆虫を殺傷しそこから発生する。その過程には不思議なことがおおく未だ解明されていないことが多い。
「冬虫夏草」の名の由来は、冬には虫の姿をしているが、夏になると虫の体内からきのこが出てきて草(植物)になるという意味。
  透明細胞  とうめいさいぼう   
ミズゴケの細胞には透明細胞と葉緑細胞があるが、透明細胞は表面に穴があって多量の水分を蓄えられる。別称「貯水細胞」。この細胞が園芸材としてのミズゴケの役目を果たしている。→ミズゴケ
冬緑性 とうりょくせい
秋になって葉が出て夏には葉が枯れる植物。 このような生育サイクルを「冬緑性(とうりょくせい)」 という。シダの仲間は季節ごとの姿の様子から・一年中葉が枯れない常緑性・冬に葉が枯れる 夏緑性・夏に葉が枯れる冬緑性に分ける。
   特定外来植物 とくていがいらいしょくぶつ 
外来植物で生態系、人の生命、身体、農業水産業へ被害を及ぼすもの、または、及ぼす恐れのあるものを外来生物法で指定した植物。(※生物全体にわたって指定されている)
本HPに掲載されている植物ではオオハンゴンソウがある。 
   突然変異  とつぜんへんい
 突然変異とは、自然に突然おきたDNA配列の変化(変異)のこと。
 たとえばDNA配列を数個の文字とすると、遺伝子に変異がおこると、文字をでたらめに並びかえた文章が意味が通じないように、その遺伝子が働きをなくしてしまう。すると生物の性質が変化することがある。
 こうした、突然変異を使って昔から、様々な色や形の種類を作って来たものにアサガオがある。もともとアサガオの花は青色だが、現在では様々な色や模様のものが見られる。
 本HPの植物に掲載した白い花のハマヒルガオツリフネソウタニウツギカタクリなども突然変異によるものであると思われる。
   渡来植物  とらいしょくぶつ
 本来、我が国には自生が見られない植物で、外国から海を渡って来た植物 → 帰化植物
鳥足状複葉 とりあしじょうふくよう
3出掌状複葉の複小葉で葉の柄が3本分枝しその先に小葉をつける形態。その形を鳥の足に見立てたもの。鳥趾状複葉ともいう。ヤブカラシアマチャズルの葉など。
  鈍鋸歯  どんきょし
 鋸歯の先が尖らず鈍いもの。キツリフネの葉など。
対語→鋭鋸歯
内穎

(内花穎)
ないえい

(ないかえい)

イネ科の花は穎花と呼び、外側の護穎(外花穎)と内側の内穎(内花穎)と呼ばれる2個の鱗片によって包まれ、更にその中の2個の透明質の鱗片によって雄しべと雌しべが包まれている。護穎には、芒(のぎ)がついている。内花頴はその内側の鱗片のこと。→参照-解説図
 
対語→外花頴 
内花被 ないかひ
花の内側の花被(かひ)すなわち花弁のこと。
対語→外花被
内皮 ないひ
植物の根・茎・葉の皮層の最も内側にあり、中心柱を取り巻く組織。
内花被片 ないかひへん
ガク片及び花弁を合わせて花被片と呼び、その全体を花被と呼ぶ。また、質や形が同じか似ている場合はガクと花弁と呼ばずに外花被〔片〕→ガク、内花被〔片〕→花弁と呼ぶ。

内果皮

ないかひ

液果の種子を包む固く木質化した部分。
   内種皮  ないしゅひ  
種皮は 1枚か2枚からなり、2枚の場合、外側を外種皮、 内側を内種皮と呼ぶ。
   
対語→外種皮
ナデシコ形花冠
合弁花で5個の花弁が細長い萼筒に収まる長い爪部と開出する舷部からなる花。ナデシコ科
2回羽状複葉 にかいうじょうふくよう
羽状複葉の葉軸が羽状に分枝し、その両端に小葉がついた葉。再羽状複葉とも呼ぶ。2回羽状複葉の葉軸がさらにもう一回分枝したもの。さらに葉軸がもう一回分枝したものは3回羽状複葉と呼ぶ。
  二形性   にけいせい
性別に二種の形態(性的二形)をもつものは鳥や昆虫などには普通に見られるが、植物ではシダ類には栄養葉と胞子葉を持った2形性が見られる。これを二形性と呼ぶ。
 

二季咲き

にきさき

春と秋2回花を咲かすこと。
肉芽 にくが
液芽に多量の養分を蓄えて肥大し塊状になった芽。地上に落ちて新しい個体となる。胚芽〔はいが〕ともいう。ヤマノイモムカゴイラクサなど。
肉穂花序 にくすいかじょ
花軸が太い肉質となり、その周囲に花柄のない小さな花が多数密生している花序。テンナンショウミズバショウなど。
二重鋸歯
〔重鋸歯・複鋸歯〕
にじゅうきょし
鋸歯〔葉の縁のギザギザ〕に大小があり大きい鋸歯の縁に小さい鋸歯があり二重になっている→「複鋸歯」「重鋸歯」とも言う
図解→クリック
2出集散花序 にしゅつしゅうさんかじょ
初めに主軸の先端に花が咲き、つぎに主軸から分かれた枝の先端に花が咲き、更に枝から分かれた側枝の先端にと、この方式を繰り返す花序のこと。複二出集散花序もいう。岐散(きさん)花序ともいう。ウマノアシガタツリバナマユミなど。→図解
2数性
にすうせい
成部品の数が2またはその倍数であること。普通は花に関していわれる。がく片2・花弁2・雄しべ2・心皮2のミズタマソウなどがその例。
倍数性とは、ゲノムを
何セット持つかを示す概念である。
乳液 にゅうえき
植物の葉脈、茎などを傷つけたときに滲み出てくる白い液。タンポポオニノゲシカガイモ等、その数万種に及ぶといわれている。
また、分泌する乳液は昆虫の食害に対する防御性タンパク質などを含むことが解明されている。将来、この植物分泌液の害虫対策分野での応用が期待されている聞く。
白乳液
   乳頭状の毛・突起  にゅうとうじょう
 先端がやや膨らんで丸い突起や毛   乳頭突起

参照→ハマナスの花柄
2年草 にねんそう
発芽し生長して開花、結実したのち枯れるまでの一生を1年以上2年以内に終える植物。実際には、秋に発芽して冬を越し,春に開花結実して枯死するものが多く,2年に及ぶけれども1年未満で生涯が終わる草本のこと。例間→アブラナ、ヒメジョンハハコグサ   →
越年草
2倍体 にばいたい
2倍体や3倍体などは倍数体といい、細胞内の染色体の数が普通の個体の整数倍になっているものをいう。
偶数倍数体では実や種が多くなり、奇数倍数体では逆に少なくなるという性質がある。
   2分果  にぶんか  
2個の分果が合わさっている果実。セリ科などに見られる。
日本固有種 にほんこゆうしゅ
日本に しか分布しない動植物の種を指す。大陸などから隔絶されている島国などで多く見られるが日本は島国の中で特に固有種が多い。
言うまでもなく、日本固有種の動植物の絶滅は、即座にその種の絶滅につながることが多く保護対象として重要である。 「
日本特産種」とも呼ぶ。
日本海側分布植物 にほんかいがたぶんぷしょくぶつ
日本海沿岸に多く分布する植物で、一般的に日本海型気候(多雪地帯)に適応した植物のことをいう。
ユズリハハイイヌツゲユキツバキヒメアオキハイイヌガ
など。
   日本海型植生  にほんかいがたしょくせい  
日本の植物相は、太平洋側と日本海側とでは著しく異なっている。日本海型分布の植物の多くはなんらかの形で積雪と関係をもち、その形態や機能が多雪環境に適応してきたものである。
 このことから日本海型および太平洋型植物分布は地理的な条件によるものではなく環境的条件、とくに積雪によるのとみられる。
 日本海側では積雪下の地温はほぼ℃零度に保たれるため、 植物は極度の低温と乾燥から守られるが、一方雪の重みなどマイナス面に対する耐性をもたなければ生存できない。これに対応した形態や機能を分化させたことが、日本列島の植生が
日本海型植生太平洋型植生に分けられる主要な原因ともなっている。
   日本原産  にっぽんげんさん  
元の産地が日本であるもの。動植物のもともとの産地。
   日本特産種 にほんとくさんしゅ   日本固有種
2命名法 にめいめいほう
ラテン語(西洋の漢文のような位置にある言葉)の名詞と修飾語の2語を組み合わせて、種子の名前を表す方法。名詞の部分は属の名前を表している。こうして生物の学名を2語のラテン語に制限することで、学名が体系化されるとともに、その記述が簡潔になった。1753年にリンネが『植物の種』で二命名法を用いたのを基にしたもの。それ以後この方法が使われ分類の基本単位であるのほかに、という上位の分類単位を設け、それらを階層的に位置づけた。後世の分類学者たちがこの分類階級をさらに発展させ、現代おこなわれているような精緻な階層構造を作り上げた。ちなみに現代では系統学の考え方を反映させた組み替えの動きもある。
現在の植物分類→ドメイン→界→門→綱→目→科→属→種
   2対互生  についごせい  
2対となっていて若干互生している葉。
稔性 ねんせい
種子植物では、花粉や種子をつくる能力。
対語→不稔性
  粘着糸  ねんちゃくし 
 花粉に着いた粘着性の細い糸。粘着性のあるこの糸に花粉を絡ませて媒介する昆虫の体に付着させる。オオマツヨイクサスズメガなどにその働きが見られる。
年輪 ねんりん
温帯から寒帯の木の断面に生じる同心円状の成長輪のこと。これは1年に一つずつ増加する。輪状ができるのは春~夏~秋の成長の差と冬期の停止による。熱帯の樹木には年輪がないこともあるが乾期と雨期では成長に差があるので成長輪は形成されると考えられる。
また、年輪からはその木の樹齢や干魃などの過去の生育環境を知ることができる。
ちなみに、年輪から南北東西が分かるという俗説があるが誤りである。理由は針葉樹が斜面に生えたときには谷側の年輪をより広くして傾かないようにし、広葉樹は逆に山側を広くして引っ張って支えるように成長するからである。つまり幹にかかってくる上部を支えるために必要な力に対応するものと考えられる。あるデータによれば60本の枯れマツの伐採をしたところ南側の年輪の幅が広い木は1本も無かったという記録もある。
囊状体 のうじょうたい
ラン科の種子には未分化の胚しかなく、発芽、生長にはまず、未分化の胚が分裂肥大して球形の細胞塊(プロトコーム)をつくり、その後に幼芽や幼根ができる。この時点に菌根菌が侵入して初めて発芽して幼苗としての栄養がもたらされることになる。腐生ランは一生をその菌に依存する。この際、侵入した菌糸が皮層の細胞間隙および細胞壁と細胞膜との間に枝状に分枝する袋状の養分貯蔵器官をつくるための菌根菌を嚢状体と呼ぶ。
のぎ
イネ科の植物の小穂を構成する穎(えい)の先端にある棘状の突起のこと。ススキには芒があるが、オギには芒がない。(ススキのことを芒とも書く)
はい

胚ができるためにはまず胚のもとになる卵が受精しなければならない。雌しべの柱頭に花粉がつくと卵は受精する。受精した卵は成長を始め胚になる。種子は種皮と呼ぶ皮に包まれ、その中には受精卵から発育した幼い植物体、すなわちここでいうところの胚が入っている。
胚珠との違いは
は種子の中にあり将来植物として生長する部分。胚珠は花の子房の中にあり将来種子となる部分胚珠

   パイオニア植物   新たに開発された土地や土砂崩れあとなどに最初に生えるる植物。一般に陽性植物で、極端な乾燥や湿り気や貧栄養に耐える。
  先駆種-せんくしゅ 
   背がく片 はいがくへん 
 →参考図へ 
胚軸 はいじく

芽生えた苗の茎になる部分であり、子葉の付け根と幼根との間。下子葉部ともいう。
胚珠 はいしゅ
珠皮胚嚢からできたもので、子房(胚珠のまわりにあるカバー)の中にある小さな粒状のふくらみのこと。受精後は生長して種子となる。単生のものを単生胚珠と呼ぶ。→図解
杯状花序 はいじょうかじょ
花軸と数個の包葉が合着してできた杯状の総包の中に、退化した雄花と雌花がつく花。トウダイグサの仲間にみられる。
壺状花序とも呼ぶ。オオニシキソウエノキグサなど。

胚乳 はいにゅう
被子植物単子葉類裸子植物の種子の中にあって養分を貯蔵しを取り囲んで、発芽時に胚に養分を供給するもの。→有胚乳種子と呼ぶ。しかし、双子葉植物も、もともとは有胚乳種子が基本であったが、進化の過程でマメ科ブナ科ウリ科アブラナ科などの無胚乳種子が現れたと考えて良いと思う。
参照→植物分類表と索引
胚嚢 はいのう
種子植物の胚珠の中にできる雌性生殖器官。多くの被子植物では胚珠の珠心中の1細胞が特に大きくなって、減数分裂をし4細胞となり、その中の1個(胚嚢細胞)だけが生き残って、他は退化消失し、この1細胞が核分裂を3回続けて行い8核となり容積を増大して胚嚢を形成する。
バラ形花冠
離弁花で、ほぼ円形で5枚の花弁が水平に開く。バラ科の花全般をさす呼び名。
  花爪  はなづめ
(?→かそう)
 

最初の西欧植物学の体系的紹介書「植学啓原」(しょくがくけいげん)では、花弁について、花瓣・花爪・舷・喉など細かな部位にわけて規定し、「花瓣頭ヲ瓣尖」、「邊縁ヲ舷」、「根ヲ花爪」など表記している。
花爪は花弁の基部の細い部分を指す用語であるが、現代では一般的な植物用語ではない。 
   春の七草  .
1.セリ
2.ナズナ(ペンペングサ)
3.ゴギョウ(ハハコグサ
4.ハコベラ(ハコベ
5.ホトケノザ(コオニタビラコ※現在のホトケノザではない)
6.スズナ(カブ-野菜)
7.スズシロ(ダイコン-野菜)  
  半下位 
 はんかい
 子房 が花床に半分もぐっているもの。子房の中間部に花被や雄しべがついているもの。→中位子房
半寄生 はんきせい
自ら葉緑素をもち光合成を行いながら、他の個体から養分や水分を吸収して生活すること。寄生植物の80%を占める。ヤドリギツクバネコシオガマなど。

対語→全寄生
半寄生植物 はんきせいしょくぶつ →寄生植物を参照
  繁殖干渉  はんしょくかんしょう
近縁種同士の繁殖過程でまちがってお互いに悪影響を及ぼすことにより、その子孫の数や適応度が減るという現象のこと。
繁殖干渉という現象は、すでに1970年代に重要な研究テーマとされていたが実証研究が行われたのは2007年ころ、名古屋大学博物館の西田佐知子准教授等によりそのメカニズムが解明された。
研究内容は、近畿地方の在来タンポポの雌しべはセイヨウタンポポの花粉管を間違って受け入れてしまい、自分と同じ花粉と種子を作るができず(→繁殖干渉)、子孫の数を減らして外来種に駆逐されることを解明。→
カンサイタンポポやエゾタンポポ
 一方で、トウカイタンポポはセイヨウタンポポの花粉から出る花粉管をブロックし、同種の花粉のみを受け入れて子孫を残すことができることが明らかになった。
 したがって、タンポポに限らず在来植物が近縁の外来種に追いやられる現象は、
繁殖干渉が大きな決め手となっていることが解明し、これに対する対処法もの研究も進められている。-2014記
半落葉樹 はんらくようじゅ
落葉樹の中で一部の葉を残したまま越冬するもの。アケビノイバラヤマツツジなど。しかし、多雪地の石黒などではこれらはみな落葉する。そして常緑樹のナワシログミ半落葉樹状態で越冬する。
→半落葉低木
ひげ根 ..
植物体の基部付近から生じる多数のほとんどが分枝しない細い根。イネ科などの単子葉植物に多い。双子葉植物の植物でも、キクなどの挿し木の切り口から出てくる根は側根ではなくヒゲ根(不定根)。つまり双子葉植物も若い時にはヒゲ根(後に数本が成長して主根と側根となるところが異なるが・・・)であると言える。
被子植物 ひししょくぶつ
も進化した植物のグループで、種子植物の大部分を占める。花をさかせ、種子をつくる植物のうち、胚珠子房につつまれているなかまである。種類が多、25万が知られている。対語→裸子植物

苗状 びじょう
1本の茎とその茎につく葉をひとまとめにして苗状あるいはシュートとと呼ぶ。
   尾状花穂  びじょうかすい
新枝の下部の葉の付け根から垂れ下がり多数の 細かな花をつける花。例 ブナナラカシワハンノキ等。 
被針形 
(皮針形)
ひしんけい
葉や花弁などの形で細長くて両端がとがり、中央より下部に一番幅の広いところのある形。
左巻き・右巻き
植物の蔓の巻き方の向き。世界的な統一はないが根元から見て反時計回りを左巻きとすることが一般的である。
尾状花序 びじょうかじ

穂状花序の一つで細長い花軸に多数の花弁のない単性花を密について多くは垂れ下がる。クリクルミハンノキヤナギの雄花などにみられ、花後は花序ごと脱落する。
皮目 ひもく
樹木の幹や枝、根のコルク層に気孔にかわって点在して、気体の出入り口となる部分。横長(サクラ)または縦長(ニワトコ)の模様として見えることが多い。コルク形成層からつくられるが、他の部分と異なり細胞間隙が多い。 サクラウワミズザクラニワトコなど。
非裂開果 ひれつかいか
成熟しても果皮が裂けず、種子を内蔵している果実の総称。漿果(液果→イチゴなど)、石果(核果→モモなど)、堅果クリクルミなど)、痩果タンポポ、ヒマワリなど)などがある。
閉果とも呼ぶ。
品種 ひんしゅ
植物の場合は、種小名(種)より下位に、亜種変種、品種(園芸品種とは概念を異にする)というランクによって細分化される。これらは自然界にあって、その植物の地理的な起源や、花の大きさや色、習性というような性質上の多様性による分類である。品種は個体群のうちの個体に現れる些細な変異に用いられる。たとえば葉の斑(ふ)入りなど。

斑入り ふいり
葉、花、などに、本来の色とは違う色の部分ができ、斑(まだら)状になること。葉では、部分的に葉緑素が欠けるか少ないことなどにより、白や黄色の斑がはいる。外的または遺伝的要因によって多色になってしまう場合を言う。


風媒花 ふうばいか
風の媒介によって受粉する花。裸子植物やイネ科植物オオバコヨモギなど。虫媒花に比べて、花の形や色は単純で、花粉は多量で軽い。杉・松・稲・麦など。
対語→虫媒花

不完全花 ふかんぜんか
花弁、雌しべ、雄しべ のひとつ以上が欠けている花。単性花の意味で使うこともある
不完全雌雄異株 ふかんぜんしゆういしゅ
雄花と雌花の形態の違いがあまり大きくなく、低頻度で雄花の結実が見られるもの。マユミなど。
副芽 ふくが
種子植物の葉腋に二つ以上の腋芽がある時、未発達のまま残る芽をいう。通常一方の腋芽が失われたなど場合などは急に発達し枝となる。モミジなど多くの種類に生じる。
副花冠 ふくかかん
花冠内に生じた花冠状の突起のこと。スイセンの花(ラッパ状の部分)などに見られる。カガイモヒガンバナなど。
副萼 ふくがく
がくの外側にもう1つの萼があるように見える萼に似たもののこと。ヘビイチゴ、フヨウなど。
複合果 ふくごうか
それぞれ別の花に由来する複数の果実がまとまって1個の果実のように見えるもの。クワオナモミ、パイナップルなど。多花果(たかか)ともいう。

複合花序 ふくごうかじょ
いくつかの花序が組み合わさってできた花序。
複合花序には同形
複合花序異形複合花序がある。

○同形複合花序→同じ単一花序の組み合わせ
①複総状花序→総状花序が組み合わされたもの→ホツツジ等・
②複散房花序→散房花序が組み合わさったもの→オウレンセリ等。
③複穂状花序→穂状花序が組み合わさったもの→カモジグサ等。
④複集散花序→集散花序が組み合わさったもの→オミナエシアカネヘクソカズラ等。
⑤蘭状花序→単散花序が組み合わさったもの→イ等。
⑥輪散花序→対生する葉腋に生ずる2個の集散花序が組み合ったもの→オドリコソウハッカクルマバナ等。

○異形複合花序→2種類以上の花序の組み合わせ
①散形総状花序→散形花序が総状に配列したもの→ウドタラノキ等。
②頭状総状花序→頭状花序が総状に配列したもの→モミジハグマ等。
③頭状散房花序→頭状花序が散房状に配列したもの→キオンシラヤマギク等。
④穂状頭状花序→穂状花序が総状に配列したもの→マツカサススキ、ホタルイ等。
⑤頭状集散花序→頭状花序が集散状に配列したもの→コウガイゼキショウ等。
⑥密錐花序→2出集散花序が総状に配列したもの→ナギナタコウジュ等。
⑦円錐花序→花序全体が円錐形となるもの→アオキアキノキリンソウ等。

複散形花序 ふくさんけいかじょ
散形花序の花軸が頂端で放射状に分かれて、ほぼ同じ長さの花柄に多数の花をつける花序。セリ科など。
   複総状花序  ふくそうじょうかじょ  
花軸が枝分かれして、各枝が総状花序となるもの。セイタカアワダチソウウツギタケニグサなどに見られる。       →
円錐花序とも呼ぶ
n
複二出集散花序 ふくにしゅつしゅうさんかじょ →2出復集散花序
複葉 ふくよう
葉身が2個以上の部分に完全に分裂した葉。その分裂した個々の葉は小葉と呼ぶ。
進化的にはシダ類では複葉が原始的であると考えられ、種子植物では単葉から複葉へ進化したと考えられる。
複葉は3個の小葉からなる三出複葉を基本とし羽状複葉、掌状複葉鳥足状複葉がある。
対語→単葉
 
副裂片

ふくれっぺん 

リンドウなど鐘状の花の先が5裂する裂片の間にさらに見られる小さな裂片のこと。→リンドウホタルブクロなど。
   浮上葉  ふじょうよう
 サンショウモフトヒルムシロなど水面に浮く葉と水中につく葉(沈水葉)の二種を持つが前者を「浮上葉」または「浮葉」と呼ぶ。
浮水植物 ふすいしょくぶつ
根が水底に固着せずに、個体全体が水中や水面を浮遊する植物。ウキクサ、ホテイアオイ、タヌキモなど。
浮水葉 ふすいよう 水面に浮かんでいる葉のこと。一般的な葉とは異なって気孔は葉の表にある。ヒシヒルムシロなど。対語→沈水葉
腐生植物 ふせいしょくぶつ
生物の遺体または、その分解物から自らの根に共生する菌根菌をとおして有機物を吸収して生きる植物。ギンリョウソウなど。
付属体 ふぞくたい
サトイモ科に見られる仏炎包の中の花の上部の棍棒状のものを一般に指す。
付着根 ふちゃくこん
よじ登り植物(つる植物)から出た不定根のことで、他物に付着し、植物を支える役割をする根。キヅタツルマサキなどに見られる
普通葉 ふつうよう
葉緑体を持っていて光合成をおこなう葉。普通葉は普通、偏平で広い葉身をもつが、針状葉(マツなど)や管状葉(ネギなど)のものもある。
仏炎包 ぶつえんほう
肉穂花序を包むラッパ状の総包。ヒロハテンナンショウミズバショウ等。
不定芽 ふていが
植物の茎の先端や葉の付け根にあるが、これ以外の部分から出る芽のこと。根、葉、葉腋以外から出る芽。ショウジョウバカマの葉先から出る芽など。
不定根 ふていこん
種子の中の幼根から発達した一次根と根の分枝によって生じた根とを定根というが、この定根以外の根のことをいう。多くの場合は茎から生じるがときには葉から生じることもある。ハイイヌツゲヒメアオキエゾユズリハ、サツマイモ(芋になる根)など。
不等葉 ふとうよう
同じ種類の植物に形態の異なる葉があるとき、それらを不等葉性という。栄養葉胞子葉の異なるスギナ、子葉についで出る単葉とその後に出る三出複葉が出るインゲンマメなど。樹木ではクワ、ヒイラギなど。クサギでは大きさの異なる葉が組になって十字対生する。

不稔花 ふねんか
一つの花の中に雄しべや雌しべがありながら退化して機能を失い花粉も果実も実らない花。中性花とも呼ばれる。不稔花(中性花)ガクや花冠が特に大きくなったものを装飾花と呼ぶ。  イネ科→不稔花頴
冬芽 ふゆめ →とうが
浮葉植物 ふようしょくぶつ
葉を水面に浮かべて、根や根茎は水底に固着して生活する植物。ヒシヒルムシロなど。葉の表面だけに気孔があり、水面に浮かぶ葉と水中につく葉の形が著しく異なるものもある。また、葉柄も水深に応じて長さを変える。  
浮葉・浮水葉←→沈潜葉
  プラントオパール     土中に見られる植物に由来する珪酸体のこと。珪酸はイネ科植物、またはトクサ科の植物の葉あるいは茎に特に多く含まれる。
分果 ぶんか 複数の子房からできた果実で、熟すと子房ごとに分離して、果実をつくるものを分果と呼ぶ。
分離果 ぶんりか
1個の果実が縦に分かれて複数の分果になるもの。分果の内部には種子が1個ずつ入っている。カエデ科、シソ科など。
  分離型地中植物  ぶんりがたちちゅうしょくぶつ 
 多年草の中で地下の匐枝が切断されることによって根茎や塊茎の一部が母体から離れて新しい個体をつくり、母体は枯死する植物。モミジガサミズタマソウトリカブトなど。
分類群の階級 ぶんるいぐんのかいきゅう
植物の種は、属に含まれ、その属も科に属するというように、階層的に体系づけられている。このときに用いられる階層を分類階級という。基本的な分類階級として大きい方から順に、界、門、綱、目、科、属、種があり、下記のように補助的な階級が設定されることもある。
種子植物門のエビネの分類階級における種名の位置を示すなら下記の通りである。

 階級 事例-エビネ 学名語尾-植物
 植物-菌類
  植物界      
 亜界    -bionta  
  種子植物門  -phyta  -mycota
 亜門    -phytina -mycotina 
単子葉植物綱  -opsida  -mycetes
 亜綱    -idae  -mycetidae
ラン目  -ales  
 亜目      
 上科      
ラン科 -aceae(例外あり)   
 亜科   -oideae 
      -eae
 亜連    -inae
エビネ属 
エビネ 
 亜種  
 変種  
 亜変種      
 品種  
 亜品種  

※最近では界より上位の階級としてドメインを立てる方式も提唱されている。
参考文献 百花瞭然http://www.geocities.jp/nonkihoke/ryozen/ryozen1.htm
閉果 へいか →非裂開果(ひれつかいか)
平開 へいかい
花弁や花被片が平らに開く花のこと。その他、杯状に開く花(トウダイグサなど)、鐘状に開く花(ホタルブクロなど)、壷状に開く花(ドウダンツツジなど)などがある。
   平行脈  へいこうみゃく
葉脈が葉身の伸長方向にほぼ平行に走っているもの。主に、単子葉植物に普通にみられる。 
参照図→チマキササ
閉鎖花 へいさか 花冠の一部もしくは全体が開かず、自家受粉してしまう花を閉鎖花と呼ぶ。閉鎖花をつける植物 スミレの類、ホトケノザセンボンヤリフタリシズカツリフネソウミゾソバミヤマカタバミなどがある。 対語→開放花

へそ(臍点)
(さいてん)
へそ(臍点)とは種子が幼い胚であった時に、サヤとつながって母体から栄養を受けていた胎座の跡を指す。
変異 へんい
同種の生物の個体間にみられる形質の相違のこと。一般に、環境変異などによる変異と遺伝による突然変異に大別する。
変種 へんしゅ
基本的には同じ種の他の個体と同じであるが、大きさや毛の有無などで区別できる個体をことをいう。変種は 独自の分布域をもっているのが普通である。(亜種の下の階級)
包〔苞〕・包葉・小包 ほう・ほうよう・しょうほう  
花序の部分〔花の基部または花柄上〕にある葉の変形したものを
包・包葉・小包と呼ぶ
 苞は、花被と花冠を保護する役目のある萼の外側にある、葉のようなもの。一つの花を包んでいる場合は、「苞」、幾つかの花を包んでいる場合は、「
総苞」と呼ぶ。
包穎 ほうえい
イネなどの小穂 の一番基部には、花のつかないが2つある。それぞれ第一包穎第二包穎(ほうえい)と呼んでいる。 →図解

胞果 ほうか
アカザ科のアオビユやイヌビユイノコズチなどの果実で、薄い袋状の果皮がゆるく種子を包んで、果皮が種皮と離れているもの。
→写真
胞子 ほうし
シダ植物、コケ植物、藻類や菌類(キノコ、カビ)の生殖細胞のこと。 単独で新個体となることのできる細胞。ふつう単細胞で有性生殖後にできるものや、無性器官内にできるもの、栄養体の一部が分裂してできるもの等がある。
胞子茎 ほうしけい
胞子を作る茎(胞子茎)のことで、たとえばツクシは胞子茎でスギナは地下茎でつながった
栄養茎
胞子体 ほうしたい
世代交代をする植物の無性世代の植物体。胞子をつくってふえる。世代交代を行う植物。藻類もしくは菌類などで、複相(二倍体)、すなわち相同染色体を2組持つ世代もしくは多細胞体をいう。
胞子のう(嚢) ほうしのう
胞子を形成するときに胞子を内部に形成するために作られる袋状の構造のこと。隠花植物の様々な生物群に見られる。植物によって胞子の性質が異なるため構造や性質も異なる。→参照・シダ植物の葉のつくり

  胞子嚢群  ほうしのうぐん 
シダ植物の葉の裏面や辺縁部に生じた数個以上の胞子嚢 の集まり。
 =嚢堆〔のうたい〕 

胞子のう穂

ほうしのうすい

胞子のう(嚢)が穂状に集まった部分。→胞子嚢群
放射相称 ほうしゃそうしょう
左右相称の花びらなどが2枚以上ある状態。このうち、2枚の場合、(アブラナの花など)を二面相称とよぶことがる。
放射相称花
ほうしゃそうしょうか

放射相称をした花。ゲンノショウコムラサキツユクサなど。
胞子葉 ほうしよう
シダ植物で胞子嚢をつける葉。胞子を生じない葉を
栄養葉と呼んでいる。あるいは、胞子葉を実葉(じつよう)、栄養葉のことを裸葉(らよう)と呼ぶこともある。

包鞘

ほうしょう

有鞘葉を持つ植物のうち花序を腋生するもの。

胞子植物

ほうししょくぶつ

種子を作らない植物。対語→種子植物
※一般に種子植物の対語として藻類・コケ植物・シダ植物を指す用語として用いられているが学術用語としては用いない。種子植物にも胞子生殖をおこなう無性世代が組み込まれていて胞子植物との基本的なちがいがないからである。
包膜 ほうまく
シダ植物で、胞子嚢群(ほうしのうぐん)を覆って保護 する薄い膜質のところ。胞子嚢群を守っているフタ状のもので色々な形がある

苞葉 ほうよう
苞(ほう)に同じ。(葉腋(ようえき)に花や花序を生じる特殊な葉、および展開して花や花序を出す芽をおおう特殊な葉。)
苞鱗 ほうりん
マツカサなど球果植物の雌性生殖器官の構造物(種鱗苞鱗)のひとつで、種鱗のすぐ下にある鱗片。
   穂軸  すいじく
-ほじく

 イネ科などで、穂を構成する穂枝のこと。トウモロコシでは、実を食べて残った所が穂軸。

母種 ぼしゅ
母種とは、名前の元になった種のこと。 必ずしもその植物が原種ということではなく最初に発見され分類整理されたものが母種とされる。
   紡錘形 ぼうすいけい
 糸をつむぐとき、その糸を巻きつける心棒に似た形のこと。中間が膨らむ形。植物では根や種子などの形を表す時によく使われ言葉 →参考図    例-紡錘根
   紡錘根  ぼうすいこん
 →塊根の一つで紡錘形に肥大した根。→キバナアキギリ、ミヤマカラマツ、その他モジズリなどラン科に多い
   包膜   ほうまく
 シダ植物で、胞子嚢群(ほうしのうぐん)を覆って保護 する薄い膜のこと。包膜には円形、三日月形、線形など様々な形がある。また、包膜を持たないシダもある。
   包葉鞘 ほうようしょう   葉の基部が鞘状になり、花や茎を包んでいる器官。
   捕虫袋 ほちゅうたい 
食虫植物など、葉や茎などが捕虫器官になっており、昆虫や動物プランクトンをおびき寄せ、捕らえ、消化吸収する能力を持つ器官。
匍匐茎 ほふくけい
長く地表をはい、節から十分な根を下ろす茎。ヘビイチゴ、ニシキソウ、カタバミチドメグサジシバリシバなど。匍匐枝(ほふくし)とも呼ぶ。
匍匐枝 ほふくし
地上部の基部から出て地上を横に伸びる細い茎のこと。一つ以上の節がありそこから根を地中に下ろし芽を出して成長すると節間が切れて独立する。匐枝、匍匐茎とも呼ぶ。→ストロン
※走出枝・伏枝も同じように使われるが正確には走出枝・伏枝は、匍匐枝のように節から根を下さないで先端の芽からのみ子株をつくる。→横走枝・ランナーというように分けて扱うこともある。
ヒメヘビイチゴカキドオシムラサキサギゴケなど。
  本草和名   ほんぞうわみょう  
深根輔仁(ふかねすけひと)著の平安時代の本草書-2巻。延喜18年(918)ごろ完成。本草約1025種の漢名に、別名・出典・産地等をつけ、万葉仮名で和名を注記した書物。
巻きひげ ..
他物に巻き付いて植物体を安定させるように枝や葉が変形したもの、茎が特殊化したもの(ブドウなど)を茎巻きひげ、葉またはその一部分が特殊化したもの(カラスノエンドウボタンヅルなど)を
葉巻きひげという。
  マント群落   森林の周囲に発達するツル植物や低木の群落。そで群落とともに森林内に日光や風が侵入するのをふせぎ,森林を保護する役割をしている。カナムグラクズミツバアケビノブドウニワトコウツギキブシなどが多い。

実生 みしょう
種子から発芽して生じた個体のことで特に若い個体を指すことが多い。挿し木、株分け、むかごなどからの栄養繁殖で生じた個体と区別する場合に使用する。
蜜腺 みつせん
主に花の中にあり、糖を多く含む粘性の高い液を分泌する組織。花の中にあるものを花蜜腺、花以外の部分にあるもの(ヤマザクラ等は葉柄に、カラスノエンドウ等は托葉にある)を花外蜜腺という。
   蜜腺溝  みつせんこう
 n多くの植物の花弁の基部にある蜜腺のある場所を指す。センブリなどは花弁の下部に2つある。→センブリ

蜜源植物

みつげんしょくぶつ

ミツバチが蜂蜜を作るために花から蜜を集める植物。
シナノキソバクリトチノキなど。
むかご ..
わき芽の一種で、葉のつけ根にできる養分を蓄える小さな球状の塊。後に土の上に落ちて新しく株を作る球根のようなもの。肉芽〔にくが〕あるいは珠芽(しゅが)ともいう。ヤマノイモユリノビルカラスノビシャクムカゴイラクサなど。
無花被花 むかひか
花被のない花のこと。総包が花被の代わりをしていることがある。
例-ドクダミヤナギなど。
無限花序 むげんかじょ
花茎の主軸の先端が成長しながら側面に花芽を作って行く花序、無限花序は花軸の下位の花から上位の花へと開花していく。または外側の花から内側の花へ順次開花する花序。
求心性花序とも呼ぶ。 対語→有限花序
虫こぶ →虫えい
無性芽 むせいが
親の栄養体から分離して無性的に繁殖する細胞または小さな細胞体のこと。例→
むかごオニユリムカゴイラクサヤマノイモなど。
無性生殖 むせいせいしょく
精子と卵子など性細胞による有性生殖(ゆうせいせいしょく)以外のすべての生殖をいう。無性生殖には、単細胞生物の分裂や、根茎の断裂、むかごによる繁殖、シダ・コケ植物の胞子による繁殖など、さまざまな様式がある。
対語→有性生殖
   娘葉状体  むすめようじょうたい
茎が変化したもので葉のような形(葉茎根)が分かれていないウキクサなどの植物(葉状体)は、分芽して繁殖するがその分芽したものを娘葉状体と呼ぶ。   
対語-親葉状体
無胚乳種子 むはいにゅうしゅし


胚乳をもたず、子葉に発芽時に必要な養分を蓄えている種子。つまり、自体が自力で発芽する様式の種子。アブラナ、オニグルミなど。進化の観点からは有胚乳種子より高等とみなされる。
対語→有胚乳種子

無融合生殖 むゆうごうせいしょく
通常、有性生殖によって生じる繁殖体が、受精を伴わない無性生殖によって生じる繁殖体に置き換わることである 。本来花がつくところに球根やむかご等が形成されることは、典型的なその例である。→
無融合種子形成 
   明点  めいてん
 生の葉を透かして見るとオトギリソウなど黒い点が見られるが黒くなく黄白色の点が見られることがある。これを「明点」とよびます。また、黒い点は「黒点」あるいは「暗点」とよびます→参考画像
雌しべ めしべ
種子植物の花にある種子を作る器官。花粉を受ける柱頭胚珠(はいしゅ)が入り果実となる子房と両者をつなぐ花柱の3つの部分からできている
雌しべ先熟 めしべせんじゅく
雄しべが先に成熟し、雄しべが役目を終える頃、雌しべが成熟すること。ホウノキなど。雌性先熟とも呼ぶ。
このように雌雄のどちらかが先に成熟する花を
雌雄異熟花と呼ぶ。自家受粉をさけるため。
対語→雄しべ先熟
雌ずい着生 めずいちゃくせい
雄しべが雌しべに合着するもの。ウマノスズクサ科では花柱の2倍数の雄しべが一輪となって子房につく。
毛状体 もうじょうたい →毛
 
毛状突起 

 もうじょうとっき

植物の葉や茎が白っぽく見える、密に生えている微細な毛のこと。ほとんどの植物がもっている。 機能は、香りなどの化学物質を合成するなど多様。 
網状脈
もうじょうみゃく

主脈、側脈、細脈が互いに結合し葉の面に網目をつくるもの。双子植物に多い。ムシカリイラクサなど。 対語→平行脈
   網状紋 もうじょうみゃく   網状の紋様、鉱物や植物の種子などに見られる網状の紋様を表す。植物の葉の維管束、
木部 もくぶ
維管束の中で水分の通路の役割や植物を支える役割を組織のこと。
木本 もくほん
木、樹木。地上にある茎が多年にわたって生き続け、木部がよく発達するものということができる。しかし、実際には木本と草本を区別することは難しいこともある(フッキソウタケササ類など)。→木本植物。
対語→草本。
  木本性つる植物   .
蔓(つる)が木本性(木質)のつる植物。→アケビイワガラミフジギョウジャノミズナツヅタなど。
 
対語→草本性つる植物 
八重咲き やえざき
通常の花に比べて花弁の数が著しく多いこと。特に園芸種に多い。通常よりやや多い場合には半八重咲き、とくに著しく多い場合には菊咲きということもある。
葯〔やく〕
やく
花粉袋ともいう。雄しべの先端にある袋で花粉をつくりこれを入れるところ
   葯室
やくしつ
前項の葯(やく)のこと。
花粉を生成し、収納する部分で、ふつう2個の半葯からなる。 また、半葯は2個の葯室からなるのが普通なので、葯は4個の葯室をもつことが多い。半葯を構成する2個の 葯室で、隔壁が破れて連結しているときには、一続きの部屋となるので、半葯のことを葯室と呼ぶ。
野生植物
やせいしょくぶつ
人によって栽培され管理される植物ではなく野外に自生する植物
野生植物には帰化植物自生植物も含まれる。いわば、「野生」とは交配をするなど、種類に人間の手が加わってないものを指す。
雄花 ゆうか
機能する雄しべがある花。または、雌しべはないか、あっても機能しない花
   雄花序  ゆうかじょ  
雌花だけが集まってできている花序。(雌雄異株の植物)
 対語→
雌花序(シカジョ)
   雄器  ゆうき
 精子をつくる器官→雄器床雄器托
雄器托 ゆうきたく
(ゼニゴケの)雄器托とは、精子を作る器官の雄器床(ゆうきしょう)に、柄が付いたもの。雌器托(しきたく)とは、卵子を作る雌器床に柄のついたもの。→ゼニゴケ
   有機物  ゆうきぶつ  
タンパク質、脂肪、炭水化物、アミノ酸などで、微生物によって分解される。落ち葉、動物や昆虫の死骸、わらやおがくずなど。主に植物の栄養分として使われる有機質肥料を指すこともある。
雄性小花 ゆうせいしょうか
スゲ属のように個々の花が小花と呼ばれる場合は、それぞれを
雄性小花雌性小花(しせいしょうか)と呼ぶ。
有胚乳種子 ゆうはいにゅうしょくぶつ
種子植物の種子で、発芽の時の養分となる胚乳を持つ植物。イネ、ムギ、カキソバなど。進化の点からみると無胚乳植物よりも下等なものとされている。
対語→無胚乳植物
有限花序
ゆうげんかじょ

花軸の先端の方から順次もとの方に向かって開花する花序。遠心性花序と呼ばれる。   対語→無限花序 
   雄性期  ゆうせいき  
1つの両性花、両性花序などで、花粉を送り出す時期と柱頭が花粉をつけられる状態になっている時期が時間的にずれていて、雄しべが花粉を送り出す状態のの時期をいう。                  対語-雌性期    関連-雄性先熟  
有性生殖 ゆうせいせいしょく
卵と精子などの性細胞が合体して新しい個体をつくるふつうの生殖法。対語→無性生殖
雄性先塾 ゆうせいせんじゅく
雌雄両性の個体において花が咲くと最初に雄しべが成熟し、花粉を散布し、その後雌しべが成熟して受粉すること。雄しべ先熟とも呼ぶ。タンポポゲンノショウコなど。
対語→雌性先熟
優占種 ゆうせんしゅ
生物群集の構成種の中で、量が特に多くその群集の存立に大きな影響を及ぼしている種。その群集の中で、単に個体数が多い種という意味で使われる場合もある。

   遊離脈  ゆうりみゃく
 葉脈の先端が離れて結び目をつくらないもの。下等な植物に多く、シダ類などの下等植物に多い葉脈の型。他にイチョウ等があげられる。参照例→ゼンマイ    対語→平行脈・網状脈
   油管  ゆかん
植物の精油が貯蔵されている組織のこと。油道とも呼ぶ。
 
油点 ゆてん
肉眼やル-ペで観察し得る油滴を含む細胞間隙(かんげき)。ミカン科、オトギリソウ科などにあり、とくに葉では逆光線で見たときはっきりと認められることが多い。
   ユリ形花冠  ゆりがたかかん
内花被3枚と外花被3枚からなる花 
葉腋
ようえき

葉のつけ根の内側。
葉縁 ようえん
葉のへり・ふち。植物の種類によりさまざまな形式の凹凸が見られ、名前を調べるときの重要な手がかりとなる。
葉芽 ようが
種子の中のの一部分で、発芽して茎を伸ばし葉のもとになる芽。裸子植物双子葉植物では複数の子葉に挟まれ、単子葉植物では子葉の基部の側方にある。
葉間托葉 ようかんたくよう
対生葉の相対する托葉が合着しているもの。アカネイラクサヤエムグラなど。
幼根 ようこん
種子の中のの一部で発芽して根を出すもととなる部分。
葉痕 ようこん
落葉の際に茎面に残された落ち跡。形は半円形、円形、菱形などさまざまである。動物の顔などに見える物もあり興味深い。
葉耳 ようじ
イネ科カヤツリグサ科の植物で風などにより葉にかかる力に対しての葉を支えるために葉の付け根が幅広くなったところ。→図解
葉軸 ようじく
羽状複葉において、葉柄の延長で左右に小葉をつけている軸。単葉の中肋に当たるところ。
陽樹 ようじゅ
明るいところを好む樹種。生育に最低限必要な光合成量が比較的多いタイプの樹木。密な林のなかでは暗すぎて生育できない。→陽性植物アカマツカラマツ
ハンノキクリウツギなど。
葉序 ようじょ
1つの茎につく複数の葉は互いに秩序のある配列をしている。これを葉序という。茎における葉の付着部分を節(せつ)というが、1つの節につく葉の数が1・2・3枚以上のいずれであるかに応じて、葉序は互生葉序、対生葉序、輪生葉序の3型に大別されることが多い。
しかし、互生葉序の植物も子葉は対生するし徒長枝の葉が輪生したり根生葉が対生したりする植物もある。

葉鞘

ようしょう

葉の基部が茎を包むようにサヤ状になったもの。
→図解
   葉状器官 ようじょうきかん 
主に食虫植物について使われる用語。主として葉で微生物及び昆虫や小動物を捕らえる器官。 葉に多くの捕虫袋をつける。

関連用語→茎状器官 
葉状体 ようじょうたい
茎葉の区別がなく維管束を持たない植物体のこと。ウキクサアオウキクサなど。茎を葉のように発達させて、茎・葉の両方の働きを兼ねている。
対語→茎葉体(根・茎・葉からなる植物)
   葉状托葉  ようじょうたくよう
 托葉が発育拡大し葉身の形となり、葉の作用を果たすもの。

葉状包

ようじょうほう

→包
葉身 ようしん
葉の本体。ふつう扁平な形をしているが、鱗片状や針状のものもある。→図解
葉針 ようしん
葉または托葉が硬化して鋭い棘に変形し光合成の機能も失ったもの。サボテン類やカラタチ類の棘など。
  陽性植物   ようせいしょくぶつ  
耐陰性が弱く、光が十分に当たる場所によく生育する植物。弱い光の中では、光合成によって養分を十分に作れないので枯れてしまう植物。ススキヨモギタンポポナズナなど多くの草があげられる。また、野菜や園芸種のほとんどが含まれる。とくに樹木では陽樹と呼ぶ。対語→陰生植物
葉舌 ようぜつ
イネ科カヤツリグサ科などの葉鞘(ようしょう)の上端部に生じた薄い膜状の突起物。 小舌ともいう  →図解
  要注意外来生物 
 ようちゅういがいらいせいぶつ

「特定外来生物防止法」による規制の対象外ではあるが、すでに日本に持ち込まれ、生態系に悪い影響を及ぼす恐れのある生物のこと。
→本HP掲載植物の要注意外来植物一覧表 
葉枕 ようちん
葉の基部や小葉の基部のふくらんだ部分。中心には維管束が集まって走り,周囲は厚く柔らかな細胞群によって囲まれているふくらみで、内部の細胞の膨圧が変化することによって屈曲し就眠運動を起こす。クズ、オジギソウ、ネムノキなどに顕著なものが見られる。
葉肉 ようにく
葉の中にあって光合成を行う組織。葉緑体を含む柔細胞の集まり。多くの場合、葉面に直角に長い細胞がやや規則的に並んだ柵状(さくじょう)組織と、細胞の形も配列も不規則で細胞間隙がとくに多い海綿状組織とからなる。
葉柄 ようへい
茎と葉身との間にある棒状の部分。文字通り葉の柄の部分。葉柄は葉身托葉とともに葉を構成する。植物の種類により葉柄のないものも多い。
葉脈 ようみゃく
根、茎から続く維管束が葉に分布するもの。葉脈には網状脈・平行脈などがある。また、葉脈は単子葉植物双子葉植物とでは、特徴にちがいがある。単子葉植物の葉は、平行脈であり葉脈(葉のすじ)が平行で、あまり枝分かれしていない。それに比べて双子葉植物の葉は、網状脈、つまり葉脈が網目のように複雑になっている。
葉緑素 ようりょくそ
植物の葉緑体に含まれる緑色ないし黄色の色素。葉緑素は光エネルギ-を化学エネルギ-に変え、光合成の際の化学反応の原動力となるエネルギ-を供給する役割をもつ。クロロフィルとも呼ぶ。
  葉緑細胞 ようりょくさいぼう 
 ミズゴケの葉の細胞で光合成をおこなう細胞のこと。ミズゴケのには、大型で光合成を行わない空洞になった細胞(貯水細胞)と、この葉緑体があり光合成を行う細胞である葉緑細胞が交互に並んでいる。→ミズゴケ
葉緑体 ようりょくたい
葉緑素(クロロフィル)を含み、光合成を行う細胞器官。高等植物のものはほとんど偏平な円盤形一つの細胞に多数ある。藻類では円盤状、膜状、板状、網目状、星状、螺旋(らせん)状などがあり、数も1個から多数までさまざまである。


よく

モミジヤマノイモなどの種子についている、風を受けて飛びやすくするためのつばさ状のもの。また、葉の中軸などにつく翼もある。ヌルデコウヤワラビなど。
翼果
よくか
果皮の一部分が翼となっている果実。カエデ類、ニレ、トネリコなど。翅果(しか)ともいう

翼弁

よくべん

→蝶形花冠を参照
予備帰化植物 よびきかしょくぶつ
侵入後一定の場所には定着したが、未だ分布を広げていない帰化植物。

裸花

らか

→無花被花
裸芽 らが →冬芽(とうが)
落葉 らくよう 葉柄葉身の基部の一定の位置に離層が形成され、葉が茎から離れ落ちること。複葉では、小葉だけが先に落ちて、残りの部分はしばらく茎についているものもある。
落葉高木
らくようこうぼく

主幹が8m以上になる落葉性の樹木→ブナアカシデコナラケヤキカスミザクラハリギリサワグルミなど。
落葉小高木 らくようしょうこうぼく 主幹が3~8mの落葉性の樹木→カマツカエゴノキムシカリクワタラノキウワミズザクラなど。
落葉低木 らくようていぼく 主幹が明瞭でなく高さ0.3~3mになる落葉性の樹木→ハナイカダアブラチャンオオバクロモエゾツリバナサワフタギなど。
落葉樹 らくようじゅ
冬期や乾期の生育不適期に葉を落とし休眠状態となる木。
落葉針葉樹
らくようしんようじゅ

落葉性の針葉樹のこと。カラマツメタセコイヤなど。

落葉性多年草

らくようせいたねんそう

多年草で葉が一年以内(主に冬季)に枯死し落葉する草本。
対語→常緑性多年草
裸子植物 らししょくぶつ
子房がなく胚珠(はいしゅ)が裸出しているもの種子植物。種子植物の一亜門。 針葉樹。イチョウなど。
ランナー →走出枝(そうしゅつし)
   卵心形 らんしんけい 
用語としての解説は見当たらないが、全体が卵形で基部が心臓形である形と理解してよいであろう。 
陸上植物 りくじょうしょくぶつ
コケ類、シダ類、種子植物の総称。系統分類学上の用語で主として地上生活を営むことから名付けられた。有胚植物とも呼ぶ。
水生生物の対語ではない。
離層 りそう

葉を茎から離脱させるために葉柄の基部にある特殊な組織。離層は大部分軟らかな細胞からなり短く弱くできている。
竜骨 りゅうこつ
もともとは、船底(竜骨船)を船首から船尾に通す構造材のことで、イネ科の頴などの盛り上がった中心線の部分や蝶形花のつくり(竜骨弁)で使われる用語。
竜骨弁 りゅうこつべん
→蝶形花参照
   隆条 りゅうじょう 
セリ科の植物の分果などに見られる線状に盛り上がった部分
 →画像で示す      
対語=溝条 

りょう
茎や種子などの表面にある線状の隆起。つまり、植物の茎や種子の上部から下部まで通して出張った部分のこと。視覚で見ることが基本だが茎に触れたり切断面で稜の有無を確かめることも必要である。  →稜角
稜線

両花被花 りょうかひか
(がく)と花びらの両方の花被をもつ花。外側のものを「萼」、内側のものを「花冠」という。(異花被花)ウメなど。
 外側と内側の花被の違いがほとんどない場合、それらを、外花被(がいかひ)、内花被(ないかひ)という。ササユリなど。※内側の被花と外側の被花が区別出来ないものを同花被花と呼ぶこともある。
両性花 りょうせいか
一つの花に雄しべと雌しべをもつ花。→サクラやアブラナなど被子植物に普通にみられる。両全花、または雌雄同花とも言う
両体雄しべ りょうたいおしべ
雄しべが合着して2組になるもの。ホドイモ、ヤブマメ、などでは1個の雄しべが外側に離れ、あとの9個が下側で合着している。

離弁花

りべんか

それぞれの花弁が分離した花冠
鱗芽 りんが
腋芽(えきが)で、養分を蓄えて多肉質の球状となったもの。オニユリのむかごなど。
また、鱗片に覆われた冬芽のことを鱗芽(りんが)とよぶこともある。
隣花受精 りんかじゅせい →同花受粉の項
隣花受粉 りんかじゅふん →同花受粉の項
鱗茎 りんけい
多年草が冬などの休眠期を過ごすときにとる地下茎の形態の一型。節間の短縮した茎に、養分を蓄えた肉厚の鱗片葉が多数重なって、球形や卵形をしているもの(鱗茎の主体は葉であって茎ではない)。タマネギ、スイセンなど。園芸用語では球根と呼ぶ。→
鱗茎植物

輪生

りんせい

葉が茎の各節から3枚以上でていること。
4輪生ツクバネソウ 5輪生ツリガネニンジンというように呼び分けることもある。
  鱗被  りんぴ 
イネ類の花の一部分。雌しべと雄しべとの間にある 鱗片状のもので、花被に相当する 
鱗片 りんぺん
植物体の表面などに生ずる
鱗状(うろこじょう)のものをいう。鱗片は葉の変形であることが多く,この場合はとくに鱗片葉という。ユリ科などの鱗茎のまわりの多肉になった葉など。また,シダ植物などの根茎葉柄などにつく鱗片は表皮のかわったもの。

鱗片葉 りんぺんよう
通常の葉よりも著しく小型で、重なり合ってつく葉。休眠芽をおおうものは芽鱗とよばれる。
裂開果 れっかいか
成熟すると果皮が裂けて種子を露出する果実。裂開果には、さく果(さくか)、袋果豆果などがある。
対語→非裂開果
レッド・データ・ブック ..
絶滅のおそれのある野生生物について記載したデータブックのこと。1966年にIUCN(国際自然保護連合)が中心となって作成し、現在は各国や団体等によってもこれに準じるものが多数作成されている。
我が国で単に「レッドデータブック」と言うときは、環境省によるもの、あるいはIUCNによるものを指すことが多い。
漏斗形花冠 ろうとけいかかん
花弁が合着し「漏斗形」となる合弁花。アサガオ、ヒルガオツツジなど。
   ロウ質 ろうしつ 
 「蝋質」のことであるが、植物、とくに常緑樹の葉のクチクラ層は表皮に分泌された、このロウ質の層であり葉の表面からの水の蒸発を防ぎ、種々の攻撃から葉を保護する。
その他、シロダモの葉裏の白い部分もロウ質であり、変わったところではモウソウチクの新竹の稈表面の白い部分もロウ質。
ロゼット rosette
根生葉が重なり合って地面に平らに放射状に広がったもの。
矮性低木 わいせいていぼく
低木同様に主幹が明瞭でなく根際または地下部から枝分かれし高さ30㎝以下の樹木(ヤブコウジツルシキミ フッキソウなど)。
参照→低木
椀状花序 わんじょうかじょ
花はすべて頭頂に付き椀状の総包につつまれ、中心に1個の雌花と周辺には複数の雄花があるもの。全体が一つの花のようにみえる。偽花の一つ。杯状花序、壺状花序とも呼ぶ。トウダイグサ属など。