ヤブコウジ | |
暮らしとの関わり 石黒ではブナ林の中のユキツバキなどの低木の周りに多く見られる。 根を横に伸ばして増えるため群生すること多い。秋には赤い果実を付けるが、丈が短いため目立たず、キノコ採りなどで出合って初めてまじまじと見るというような存在である。 とくに花は葉の下になり目立たない。筆者の写真データの中には真正面から写した画像はない。昆虫の訪花も見たことはない。来年(2011)は観察してみたい。 鳥にも見つけられないせいか、冬になっても実がなっている木をよく見かける。 昔、女の子は、ままごとにこの実を採ってリンゴに見立てて遊んだ。 (上写真2004.10.29下石黒 右下2004.7.28大野) 互生する葉 写真2011.11.29下石黒 花拡大 撮影日2005.7.24下石黒 ヤブコウジの青実 撮影日2007.10.5下石黒 赤く熟した果実 撮影日2008.11.5下石黒 結実の良い木 写真2015.10.15下石黒 地下茎により繁殖 撮影日2013.7.28下石黒 庭に使われたヤブコウジ 写真 2018.8.31 下石黒 |
解 説 ヤブコウジ科 本州・四国・九州の山地に生える常緑小低木。 高さは10〜20p。地下茎を横に伸ばし所々から芽(地上茎)を伸ばし適地に達すると地上茎を出し群生する。 葉は茎の先端に集まってつき、柄があり長さ4〜8pで互生し縁に細かい鋸歯がある。 花期は6〜7月。花は白色で目立たない。径7〜8o。花冠には細かな紫色の斑点がある。(左下写真)、ガクは開いた釣り鐘型で5裂し花弁も5個、雄しべも5個。 果実はリンゴの形をしていて径6〜7oほどである。歪んだ球形のも多く見られる。 万葉集では「ヤマタチバナ」と詠まれているという。 名前の由来は薮の中に生える柑子(赤い果実・蜜柑の古名)の意味。 幼苗 写真2009.10.31下石黒 先端に集まってつく葉写真2011.11.29下石黒 色づき始めた果実 撮影日2013.10.18畔屋 葉の鋸歯 撮影日2004.10.29下石黒 |