マツカサススキ
暮らしとの関わり
 マツカサススキは石黒では出会ったことはない。山地には少なく平地に多く見られる植物なのであろう。
 柏崎市街地では荒らし田にアブラガヤとともに見られる。
 茎の様子はアブラガヤによく似ているが、葉の付け根から花柄が出るところが異なる。
 マツカサススキが、絶滅危惧種T類に登録されている都道府県は8県に及ぶ(2013)。
 近似種のコマツカサススキとは、多数ついた花穂で区別した、さらに小穂の鱗片の形も確認したい。

〔写真2010.8.12畔屋〕


                春の頃

写真2012.5.5畔屋

      茎にある数個の節と広線形の葉

写真2010.8.12畔屋

         アブラガヤ(茶色の穂)と混生

写真2011.8.28畔屋
             小穂

写真2010.9.11畔屋

                 秋の頃

写真2011.10.8畔屋

解 説
カヤツリグサ科
 本州から九州の平地の湿地に生える多年草
 茎は直立して鈍3稜形で(下写真)硬くやや丸く高さは1〜1.5mほど。茎には5〜7個の節がある(左下写真)
 葉は互生し狭い広線形で先端は次第に尖り長さ30〜60p、幅は6〜10o。葉の縁はざらつき基部は筒状の鞘となり茎を包む(下写真)
 秋に上部の葉の付け根から花柄を出して枝の先端に小形で葉状のを数枚だして中心からさらに花柄を出して1〜2回分枝しその先に球形にまとまってつく(下写真)
 果実は長さ1oで淡色。扁三角形で長い6本のトゲをもつ。
 名前の由来は果実の形が松かさに似ていることによる。



       茎の基部

写真2010.8.23畔屋

     多数つく花穂
写真2010.8.12畔屋

       鈍3稜がある茎

写真2010.8.12畔屋

    筒状の鞘の葉の基部

写真2010.8.12畔屋

         花

写真2011.8.28畔屋