シロダモ (石黒には自生しない)
暮らしとの関わり
 石黒には自生していない。柏崎市街地周辺の山では普通に見られる。
 とくに、春の芽吹きの時には黄白色や赤味を帯びた若芽が目を引く。柏崎刈羽で分布について、調べてみたいと思っている。
 晩秋の赤い果実も美しい。一昨年(2007)の秋に曾地方面でおびただしい実のついた7mほどの大木に出会った。
 花期が果実が赤く熟すころであることも面白い。
 昨日(2014.1.3)、珍しい晴天に恵まれ畔屋、平井集落の山に出かけた。ちょうど今頃はシロダモの真紅の果実が美しく目だつが、雄株の方は目だたない。平井の集落で並んではえている雄株と雌株に出会い撮影をした。→参考写真
 節分の今日(2014.2.3)気温が℃15度近く、田塚の林に出かけると林の縁にシロダモの実生が多数見られた。→下写真

写真上2009.10.18畔屋 右上・上2009.6.3田塚 右上・下2006.10.8藤井

             実生 1年〜3年か

写真2014.2.3田塚

                  幼苗

写真2014.2.3田塚

            芽吹きの頃のシロダモ(雄株)

写真2009.6.1畔屋

         葉裏の赤味かがったもの

写真2011.5.21矢田

         折れた枝から出た新芽

写真2010.7.3曽地

  黄褐色の毛が密生した若葉

写真2009.5.17畔屋

                夏頃の果実

写真2014.8.1田塚

          実をつけたシロダモの大木(雌株)

写真2009.12.1曾地

                 果 実

写真2013.12.26畔屋

           秋に咲く花(雌株)

写真2013.12.25茨目

              樹皮と切り口

写真2015.4.2平井(上記文中の参考写真雌雄両方伐採)

          巨木(胞姫神社林)

写真2013.3.29 上輪

※胞姫神社林内の様子

  
解 説
クスノキ科
 海岸の山地、平野周辺の丘陵地に生え、高さ10mにもなる。雌雄異株。小枝は緑色で無毛。
 葉は柄があり互生し表面は緑色裏面は白色。3本の主脈がある(左下写真)。長さは柄を入れて15p位。若葉は下に垂れ黄褐色を帯びた毛を密生している(上写真・左下写真)がのちに平滑となる。
 秋の終わりころに枝先の葉の付け根に黄褐色の小花が群がってつく。(下写真)
 小花のガクは浅い鐘形で深く4裂して各裂片は広卵形で長さ2.5mmほどである。雄しべは8個で、ヤクは4室。雌しべはこん棒状の1花柱があり、柱頭は扁平である。
 果実は翌年の秋には赤く熟し熟し楕円形で長さ約15mm。果柄はやや膨らみ(下写真)長さ12mm。
 名前の由来は葉の裏が白いことによるる。



   今秋に撒布された種子

写真2014.2.3田塚

        実生

写真2014.2.3田塚

  発芽4年目くらいの実生

写真2014.2.3田塚

         新芽

写真2013.4.13畔屋

   葉の表裏と3本の主脈

写真2013.7.11田塚

葉裏の白い毛(古い葉は脱諾)

写真2013.7.11田塚

     互生する葉

写真2009.5.17畔屋

         果実

写真2013.12.26畔屋

       太い果柄

写真2009.11.4藤井

        種子

写真2009.11.4藤井

     雌花(花直後)

写真2013.12.25茨目

    秋にさく花のつぼみ

写真2014.8.1田塚

 胞姫神社境内の巨木