ヤマハンノキ | |
暮らしとの関わり 石黒ではミヤマカワラハンノキはどこにでも見られるが、ヤマハンノキはあまり目にしない木の一つである。ハノンキとの区別は難しい。筆者は葉や枝の毛の有無で同定した。 用材としての価値は低く昔は薪木にしたくらいのものだという。 上の写真は板畑の嶽で撮った。四季を通して姿の美しい木である。 現在では放棄田にいち早く侵入している様が見られる。→写真クリック (写真上2005.12.1板畑 右上2005.5.3板畑 右下2005.9.2板畑) 早春のヤマハンノキ→写真クリック 参考資料→草木随想「ハンノキ」 春のヤマハンノキ 写真上2006.5.12大野 夏のヤマハンノキ 写真上2005.7.20大野(背景は地名あかげ) 葉の形と葉裏の色 写真上2005.7.25板畑 雄花(上)と雌花と果球 写真上2007.4.24板畑 |
解 説 カバノキ科 全国各地の山地や平地に生える落葉高木。雌雄同株。ハンノキ属特有の性質で空気中窒素の固定能力があるため砂防や緑化に利用される。 大きいものは高さ17m、径60pにも達する。 葉は互生し柄がありほぼ円形で先端は尖ったもや鈍形なものがあり、縁の鋸歯は大きく浅い。裏面は白色を帯び脈状に毛がある。葉の長さは5〜14p。 花期は4〜5月。葉に先立って前年の小枝先に柄のある尾状の花を垂れ雄花を密生する(下写真)。尾状花穂は前年の秋にすでに出来ている。色は紫褐色で黄色い花粉をだす。 雄花にはガク片が4個、雄しべが4個ある。雌の花穂は数個が一個所につき、雌花は子房が1個、花柱が2個ある。。 果実は球形楕円形(小形松ぼっくり状)で果鱗はくさび形で浅く4裂し種子には翼がある。 名前の由来は山に生えることによる。ハンノキはハリノキの訛化したもの。別名マルバハンノキ。 雄花と雌花 写真上2006.5.12大野 前年に伸びる雄花 写真上2009.1.8板畑 無毛の葉や枝→ヤマハンノキ 写真上2005.7.25板畑
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