ソバ〔農作植物〕
暮らしとの関わり
 石黒では、ソバは昔からどこの家でも栽培した。 ソバは、短期間に収穫することができ、初霜から70〜80日前に播けばよいといわれ主に、カンノ畑(焼き畑)に播かれた。
 我が国におけるソバ栽培の歴史は古く、5世紀の半ば頃すでに栽培されていたことが、長野県の野尻湖地層の花粉分析で分かっているという。
 昔から凶荒植物として広く栽培されていたのであろう。
 一方、麺類としてのソバが普及すると、ソバはご馳走の内に入り、石黒では正月などに作られた。(衣食住-食参照)

撮影2008.9.22板畑嶽



            板畑 嶽のソバ畑

写真2010.9.26大野

               赤花



写真2010.9.26大野

           板畑・嶽のソバ畑

撮影2008.9.22板畑嶽

              花期
写真2016..9.17餅粮

          収穫時期の近いソバ

撮影2004.10.13上石黒

解 説
タデ科
 古代に伝来して日本各地で栽培されている一年草
 茎の丈は60〜70pで直立し分枝し円柱形で中空。淡緑色でしばしば赤味を帯びる。
 葉は三角形に近く互生する。下部の葉の縁には多少のがある。托葉は鞘状で非常に短い。
 花は夏から秋に茎の先端に多数つく。花の直径は6o。花弁に見える萼片は5枚で白色。紅色のものもある
(下写真)。花弁はない。 小花の柄の基部には小包がある。
 果実はそう果で、稜(角張った筋)が3本あり、長さ6mm、幅4mmほどである。生の時には緑白色ときには紅いろであるが乾燥すると黒褐色に変わる。
 名前の由来は、昔は麦と区別され「ソバ麦」と呼ばれていたことによる。 



        花期

写真2008.9.22板畑

        花拡大


写真2010.9.26大野

種子
写真2007.11.11上石黒