ノジスミレ
暮らしとの関わり
 石黒では、タチツボスミレ同様ごく普通に見られるスミレである。ホンスミレと似ているが開花時期が早い。
 また、両脇の花弁〔側弁〕の内側に毛がないことや根が白いことによっても区別できるといわれる。
 スミレは特に種類も多く同定に自信がないので、今後、留意して観察したい。

写真2009.4.24大野


  短毛と先のとがったガクと丸形の付属体

写真2005.10.3大野

        白い根

写真2009.5.2落合
解 説
スミレ科
 本州から九州までの各地の日当たりの良いところに普通に見られる多年草。高さ5〜15p。
 根は深く白色で数本に分かれる。
 葉は根元から多く出て斜めに立ち上がる。葉の長さは柄を合わせて約5pほど。葉柄の上方には狭いがある。〔右上写真〕
 葉の先端は鈍頭で縁には低い波状の鋸歯があり、〔上写真〕長さ3〜6p。質はやや厚く、葉柄は葉身より短く2〜5p。線形の包葉が2個ある。
 ホンスミレに似ているが全体に毛が多い。
 花期は3〜5月。花はスミレより小形で色は淡紫色〜紅紫色まであるが青みがかったものが多い。
 ガクは緑色で先がとがる。付属体は、ほぼ丸形〔左写真〕
 花弁5個〔上写真〕で長さ10〜14o。側弁唇弁は毛がないが他は全体に微毛がある。矩の長さは長さ5〜6o。花の直径8〜15mm。
 名前の由来は野路にさくスミレの意味。



     ノジスミレの果実

写真2008.9.30下石黒