センニンソウ | |
暮らしとの関わり 石黒では未だ出会ったことはない。似た植物にボタンヅルがあるが、葉の形も質も異なる。 本種は暖かい地方では半常緑であるとのことであるが、であるなら石黒に自生していれば晩秋まで緑葉が残るので目につきそうなものであるが見たことはない。おそらく自生していないのであろう。今後も留意して観察したい。 2012年から海浜植物を観察するようになって、海岸に近い所で初めて出会った。 果実期にもう一度、この場所を訪れて撮影したいと思っている。 今日(2014.11.2)ヨネヤマアザミの果実の観察に、番神海岸を訪れた。草薮の中にミカン色種子らしきものがたわわについていたので近づいてみるとセンニンソウの果実であった。→参考画像 写真2012.9.7 鯨波 葉の様子 写真2012.10.8 笠島 分枝する茎 写真2012.9.7 鯨波 葉の表裏 写真2012.9.7 鯨波 花の様子 写真2012.9.7 鯨波 果実期 写真2013.10.3鯨波 紅葉した葉 写真2014.10.3鯨波 |
解 説 キンポウゲ科 北海道南部から沖縄まで分布。日当たりのよい道端の林縁などに見られるつる性多年草。 茎は長くのびまばらに分枝して大きいものは径7mmくらいになる。 葉は柄があり対生し奇数羽状複葉で3〜7個の小葉があり、しばしば下部の小葉は2〜3片に切れ込む。 小葉は卵形または長卵形で長さ3〜5cmほど。葉柄は曲がりくねって他の植物などに絡みつく。 花期は8〜9月。茎の先端や葉のつけ根に集散花序を出し、多数の白色の花をつける。花の直径は2.5〜3cm。 ガク片は4個で倒披針形で円頭〜鋭先頭で十字形に平開する。花弁はない。 雄しべは多数ありガク片より短かく花糸は糸状。葯はせまい。雌しべも多数で子房は細長く花柱に細毛がある(下写真)。 そう果は扁平な倒卵形でミカン色、伸びた花柱は白色のり羽毛状で長さ3cmほど。有毒植物。 名前の由来は不明。 花のつくり(ガク片) 写真2012.10.8 笠島 崖を這いあがる個体 写真2012.10.8 笠島 開花直前 写真2012.10.8 笠島 果実-長い花柱 写真2013.10.3鯨波 果実の穴は虫の侵入穴か 写真2014.11.2番神 |