スベリヒユ | |
暮らしとの関わり 石黒では「ひょう」と呼んだ。畑の強害草で多肉質のためなかなか枯れず嫌われた。根こそぎ取っても放置しておくと、真夏でも根を地に下ろし生き返った。 食用になると言われるが石黒では食べたという話は聞かない。また、薬草としての効能もあり、古代ローマのプリニウスの『博物誌』に傷病に効く薬草として紹介されているという。〔ウェキペディア百科事典〕 ふつう、一株ずつに分かれた個体を見慣れていると、群生に出会うと別の草かと思う。→参考写真 また、株は同大でも葉の小さなもと非常に大きなもがあることを最近知った。(右下写真) 最近、ホームセンターなどに花の苗の中にポーチュラカと呼ばれるもの〔下写真〕があるが、開花するまではスベリヒユと区別できない。乾燥や暑さに強く花の色も様々あり美しい。「花スベリヒユ」とも呼びスベリヒユの改良種であるという。 〔写真上2005.2.9下石黒 右2006.9.1下石黒〕 花期の様子と花拡大写真 写真上2009.9.9下石黒 根元から枝分かれする茎と白い根 写真上2009.9.9下石黒 枝分けして広がる茎 写真上2011.7.21下石黒 散布された種子の発芽がみられる 写真2011.8.14下石黒 とても大きな葉をつける個体も稀に見かける 写真2010.8.29下藤井 ※花スベリヒユ〔ポーチュラカ〕の花 写真2009.5.9自宅花壇 |
解 説 スベリヒユ科 日本各地に生える畑や空き地に生える一年草。根は白色〔左下写真〕。 茎は、暗紅色で根元から枝分かれし〔左下写真〕地面を這いやや立ち上がることもある。茎の長さ15〜30pで無毛。 葉も紫紅色を帯び多肉で対生し長さ1〜3p。 花期は6〜9月。枝の先に集まっている葉の中心に数個の小さな黄色い花をつける。日光を受けて開く。楕円形で緑色のガク片が2個ある〔下写真〕。 花弁は5個で先は凹んでいる。雄しべは12個で黄色、子房の花柱の上は5個に分かれている。(写真左下) 果実(がい果)は熟すと上半分が帽子状にはずれ、ゆがんだ球形黒い種子をこぼす〔下写真〕。 茎葉は食用となる。 名前の由来は、「滑りヒユ」で、茹でて食べるとぬめりがあることと、ヒユは「小さいかわいい草」の意味という。 茎の切り口 写真上2011.7.21下石黒 つぼみから花へ 写真上2009.10.6下石黒 2個のガク片 写真上2009.9.9下石黒 スベリヒユの種子 写真上2009.10.3下石黒 晩秋の様子 写真上2007.12.16田塚 小形の葉と大きな葉の個体 写真上2011.9.8下石黒
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