マンテマ
暮らしとの関わり
 石黒では出会わない。市街地でも見られるのは、海岸か海岸に近い場所に限るようだ。
 柏崎の海岸や市街地周辺の田畑の周りや農道脇などにしばしば見られる。
 最初は、たまたま園芸種が花壇から逃げ出したものと思っていたが、海岸に近い地帯では、昔から野生化していることを知った。a
市街地周辺ではシロバナマンテマも見られる。

〔写真2009.5.29小金町〕


           葉の形と対生するつき方

写真2009.5.29小金町

                 小群生

写真2009.5.29柏崎海岸

写真 2020.6.12下藤井 背景-黒姫山

            花拡大写真

写真2009.5.29小金町農道
ビデオ資料→花期のマンテマ群生


解 説
ナデシコ科
 19世紀半ば頃に渡来したヨーロッパ原産の越年草。現在も庭に植えられるが海岸や川原で野生化している。ロゼット状で冬を越す。
 茎は直立し高さ20〜30p。よく枝分かれして毛があり上部には腺毛が混じる(左下写真)
 葉は対生(左下写真)下部の葉はへら形、上部は倒皮針形で先は尖る。鋸歯はなく両面に毛がある(左下写真)
 花期は5〜6月。枝先にやや穂状の花序を出して多くの小花をつける(左上写真)。花は下から咲き上がる。花の径は7oほどで花柄は非常に短い。ガクは円筒形で紫色を帯びた10本の脈があり長毛が生え(上写真)先端は5裂している。花弁は5個で平らに開き白色の中央に大きな紅紫色の斑点が1個ある(上写真)。各花弁の付け根には2個の小鱗片がある。雄しべは10個、花糸の基部は毛がある。子房には3花柱がある。
 果実(さく果)は卵形で先端が6裂し宿存ガクを伴う。
 名前の由来は渡来したときの名前マンテマンが略されたもの。



 茎上部の腺毛の混じる毛

 写真2009.5.29小金町 

     非常に短い花柄
写真2009.5.29柏崎海岸

       さく果と種子

写真2010.6.21小金町