ウゴツクバネウツギ
暮らしとの関わり
 石黒では、たまに見かける樹木である。
 ウゴツクバネウツギの開花の頃は花の多い時季であまり目立たないのかも知れない。
 林を巻いて上る山道の土手にひっそりと咲いている姿をたまに見かける。
 花の終わった後の羽つきの羽根に似たガクのほうが意外と目を引く。
 ちなみに、新潟県はツクバネウツギとウゴツクバウツギの分布境界にあり両種が自生していて、その中間種もあるという。本ページ掲載の個体についてもツクバネウツギに近いと思われるものもある。来年(2011)は区別点を観察して補正したい。

〔写真上・右上2005.5.19大野 右下2005.7.8板畑〕


            紫褐色の若い枝

撮影日2005.7.8大野

                花期

写真2016.5.2田塚

                  花期-1

写真2005.5.19大野

               花期-2
     写真2005.5.19大野

                 花の落下後

写真2005.6.23大野

                 果実期へ
撮影日2012.5.5大野

               果実へ
写真2005.7.26大野
解 説
スイカズラ科
 新潟県〜東北地方の日本海側の山地や林縁に自生する落葉低木
 高さ1〜2m。葉は対生し、楕円形、長さ2〜4.5p。株の根元から長く伸びる枝を出すがその年には花はつかず翌年にこの枝から短い枝を出して花をつける。
 花期は5〜6月で淡黄色のラッパ状の長さ2pほどの花をつける。上唇は短く2裂、下唇には幅広く3裂し内側に白毛が生えている(下写真)
 花が終わった後に5枚のガク片が果実の先に残り、プロペラの役目を果たして風によって種子を散布する(上写真)
 ツクバネウツギとの区別は若い枝や葉柄にまっすぐに立った毛があることで出来る。
 名前の由来は羽後〔秋田と山形の一部〕地方に多く自生して果実の様子が羽根つきの玉に似て木の姿がウツギに似ることによる。



    葉裏の毛

写真2016.5.5田塚

      つぼみ
撮影日2012.5.5大野

     花の横姿
撮影日2012.5.5大野

      正面から
撮影日2012.5.5大野

        下から
撮影日2012.5.5大野

    花冠下唇の白毛

写真2005.5.19大野

     4本の雄しべ

写真2016.5.2田塚

       果実へ

写真2005.7.16大野