モウセンゴケ
暮らしとの関わり
 モウセンゴケは石黒ではきわめて希に見られる植物である。
 花柄が15〜20cmといえば、それほど小さな植物ではないが、子どもの頃からその存在を全然知らなかった。
 葉には、200本ほどの腺毛が生えていて先端が膨らみそこから粘液や消化液を出して小さな昆虫を消化するという。
 また、腺毛は獲物の昆虫がもがくと刺激されて屈折運動を起こし獲物を押さえつけるという。
 自然が友であった子ども時代にこんな不思議な植物の存在を知らなかったということはこの植物分布が石黒では、ごく限られ、かつ希であったためであろう。 

写真2005.7.3 寄合 


               葉

写真2005.7.3 寄合 

解 説
モウセンゴケ科
 全国各地の日当たりのよい湿地に多く見られる多年草(苔類ではない)。食虫植物
 茎は短く葉を根生する。葉は柄があり、葉柄の長さ0.5〜7.0p、葉の長さは0.5〜1.8p。葉全体の形はシャモジの形で表面に多数の腺毛がある(右中写真・左下写真)
 昆虫を捕らえると15分ほどで葉が昆虫を包み込みこの腺毛から消化酵素を出して昆虫を消化する。
 花期は6〜8月。花茎が一本立ち長さ5〜30pとなり1〜20個の白い花弁5枚をもった花をつける。鱗茎を作って越冬する。
 
名前の由来は群生しているところが赤い絨毯を敷いたように見えることによる。



      花とつぼみ

写真2005.7.3 寄合