ホツツジ | |
暮らしとの関わり ホツツジは、石黒ではたまに見かける樹木の一つである。 白い穂状の花が咲いて初めて人の目を引くことが多い。ヤマツツジと共生しているのをよく見かける。 お盆が過ぎた頃に漸く花をつける。花は上の写真のとおりトウのように真っ直ぐに立ち上がってほのかな紅色を帯びた白色の小花をたくさん付ける。 秋には紅葉する。参照画像 昔は、枝分かれが多いことから庭ぼうきにしたと伝えられる。筆者の生家の上のブナ林の中にあったものを子どもの頃に祖母に頼まれて折って来ると祖母はそれを束ねて庭ホウキを作ったことを憶えている。いまも大株のもの1株残っている。それが本ページ掲載(下石黒)のホツツジである。 全体が有毒であることは意外である。 (写真上2005.8.24 右下2004.12.2 下石黒) 芽吹きの頃 写真2009.4.4下石黒 つぼみの頃のホツツジ 写真2005.7.28下石黒 開花期のようす 写真2005.9.3下石黒 花期 写真2011.8.9下石黒 紅葉の頃の様子 写真2005.11.18下石黒 葉の互生 写真2011.11.17下石黒 樹皮 写真2011.11.17下石黒 冬の様子 写真2015.2.12若葉町 |
解 説 ツツジ科 本州、北海道の山地の乾いた所に生える落葉低木。日本特産。 よく枝分かれして横に広がり(左写真)高さ1〜1.5m。新枝は赤褐色で3稜がある(下写真)。 葉は短い柄があり互生し(下写真)、長さ3〜8p、幅1.5〜3.5p。全縁で葉の質は薄い。 花期は8〜9月。枝先に円錐花序をつくり多数の淡紅色を帯びた白い花をつける(左上写真)。花柄は短く包葉は線形。つぼみは下向きにつく。ガクは淡緑色でお椀形で縁は浅く5裂する。 花冠は径10〜15o、深く3裂し細長く反り返るように開く(下写真)。雄しべは短く6個あり花柱は長くとびだして湾曲する(下写真)。 さく果は丸く3片からなり残存ガクと果実の間に極短い柄がある。 全体が有毒でホツツジの花粉による蜂蜜の中毒例もあるという。 名前の由来は花が穂になっていることによる。 誕生したばかりの花穂 写真2007.7.31下石黒 つぼみから花 写真2005.9.3下石黒 幼果 写真2005.10.13下石黒 新枝の3稜. 写真2011.11.17下石黒 種子散布の頃 写真2011.11.17下石黒 種子 写真2011.11.17下石黒 冬芽と葉痕(下□内) 写真2015.1.27畔屋 冬芽と葉痕-2 写真2015.2.12若葉町 |