オニタビラコ | |
暮らしとの関わり 石黒ではアキノノゲシなどと一緒にして「ウマゴヤシ」と呼んでいた。アキノノゲシなどに比べると小型で全体が紫色を帯びたものもあった。 オニタビラコも飼いウサギの好む草であり子どもたちは採ったが、葉が少ないため人気はなかった。肥えた地では上の写真のように株立ちとなったが茎葉が少ないのだ。 ロゼットで越冬するためタンポポとと見間違いやすい。 ヤブタビラコとの区別点は、オニタビラコは茎がほぼ真っ直ぐに立ち上がり太いこと、果実に冠毛があること(栃尾の植物参照)。 (写真2005.6.20落合) 若い個体 写真2009.4.24下石黒 記録的な小雪の年 上部と下部の葉のつきかた 写真2009.5.8大野 根と下部の様子 写真2009.5.8大野 紫色を帯びた葉と茎 写真2009.5.8大野 花拡大 写真2010.6.6下石黒 |
解 説 キク科 日本全土の道端や空き地などに普通に見られる越年草あるいは一年草。 茎は直立して高さ20〜100p。茎や葉は紫色を帯び、全体に軟毛がある(下写真)。傷つけると白い乳液がでる(下写真)。 葉は縁は羽状に深く裂け多くは下部に集まってロゼット状で長さ8〜25p、幅1.7〜6p。葉は上部になるにつれ、少なく小さくなる。茎と葉ともにやや紫色を帯びる〔左上写真〕。 花期は5〜10月。茎を数本直立させ、茎の上部が分岐して多数の黄色い頭花をつける。花の径は約7〜8o。総包は長さ4〜5p。内片は8個、外片は卵形で長さ0.5o。総苞片はそう果が熟すとそり返って種子を散布しやすい形となる(下写真)。 そう果は1.8oほどの紡錘形で冠毛の長さは3o。 名前の由来は冬の間地面にロゼット状にぴったりして貼り付くことによる。オニは大型の意味。 葉と茎の軟毛・乳液 写真2009.5.8大野 花 期 写真 2019.4.29田塚 背景黒姫山 開いた総苞 写真2005.6.20下石黒 冠毛のある種子 写真2009.6.25上石黒
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