エチゴルリソウ | ||
暮らしとの関わり エチゴルリソウは石黒では、ごく限られた場所にしか自生してない。 新潟県内でも、年々個体数の減少が見られ絶滅危惧種に指定されている希少植物である。 エチゴルリソウの花は小さいながらも、そのコバルトブルーが実に美しい。 この色には、同系色エゾイトトンボやルリボシヤンマの胸の色、そして、熟したアケビの皮の色など、どこか人を魅了してやまないものがあるように思う。 また、開花後たいてい3〜6日ほどしか持たない野の花の中で、エチゴルリソウの花は実に半月間も咲いている珍しい花でもある。 なお、現在、多くの植物図鑑やインターネットサイトでは、エチゴルリソウは富山、石川、福井県などにも自生するとされていたが、2006年の調査により富山以西には自生しないことが判明している。→下記資料参照 (写真2005.5.16寄合) エチゴルリソウ 写真2005.5.16寄合 花期-1 写真2012.5.20餅粮 花期-2 写真2012.5.20餅粮 果実 写真2010.6.18寄合 エチゴルリソウの分布について
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解 説 ムラサキ科 新潟・富山・福井県の日本海側に限って分布する。山地のサワ沿いに特に多く見られる多年草。 茎は根出葉の中から直立して20〜30p。葉とともに細かい毛がある。〔下写真〕。 茎の根元は大抵は倒れるようになり茎は斜上し茎の上部に大きめな葉を互生にまばらにつける〔左写真〕。〔ヤマルリソウの上部の葉は細い〕 葉は根元に数枚つき長さ12〜15p。幅3〜5pほど。形は長楕円形で柄があり縁は多少、波状となる。茎葉はヤマルリソウに比べて大きい。 花期は4〜5月。茎の頂に総状花序をつけ初めは先が巻いているが後に伸びて真っ直ぐになる。 花の色は瑠璃色。ガクは緑色で5裂してとがり、花冠の径は約1p、下部は短い筒となり上部は5裂して平らに開く。筒の上端には凹頭の小突起が5個ある。雄しべは5個で筒の中にある。花期は長く2週間ほど。 果実は4個の分果からなり円形で扁平、中央は凹む。(分果の周囲にヤマルリソウのようなトゲはない)(左写真)。 エチゴルリソウはヤマルリソウとルリソウの中間型といわれ希少種。 名前の由来は越の国に分布するルリソウの意味。 資料→左欄下資料参照 つぼみの頃 花序 写真2005.5.16寄合 花冠裏拡大 写真2012.5.8餅粮 茎と葉の毛 写真2005.5.16寄合 大きい茎葉 写真2005.5.16寄合 |