エチゴルリソウ
暮らしとの関わり
 エチゴルリソウは石黒では、ごく限られた場所にしか自生してない。
 新潟県内でも、年々個体数の減少が見られ絶滅危惧種に指定されている希少植物である。
 エチゴルリソウの花は小さいながらも、そのコバルトブルーが実に美しい。
 この色には、同系色エゾイトトンボルリボシヤンマの胸の色、そして、熟したアケビの皮の色など、どこか人を魅了してやまないものがあるように思う。
 また、開花後たいてい3〜6日ほどしか持たない野の花の中で、エチゴルリソウの花は実に半月間も咲いている珍しい花でもある。
 
なお、現在、多くの植物図鑑やインターネットサイトでは、エチゴルリソウは富山、石川、福井県などにも自生するとされていたが、2006年の調査により富山以西には自生しないことが判明している。→下記資料参照

(写真2005.5.16寄合)


              エチゴルリソウ

写真2005.5.16寄合

              花期-1

写真2012.5.20餅粮

                  花期-2
写真2012.5.20餅粮

           果実

写真2010.6.18寄合


     
エチゴルリソウの分布について
※現在、富山県中央植物園植物誌部会員石澤岩央氏及び日本食物分類学会の大原隆明氏は、HP「富山県及び北陸地方西部における日本海要素植物『エチゴルリソウ』の再検討」においてエチゴルリソウとヤマルリソウの比較と分布について克明な調査研究発表をされている。
 両氏はこの研究にあたって、昨年の5月に石黒地区寄合を訪れ
矢沢茂氏の協力を得て実地調査を行っている。
その結果をHP上で次のような報告をされている。
@エチゴルリソウは新潟県中越・下越南部を中心(福島県西部を含む)とする地域のみに分布するごく狭い日本海要素であって大変貴重なものと言える。
A
富山以西にはエチゴルリソウは分布しない。
(ヤマルリソウのみ)
Bこれまで新潟県RDBで
は絶滅危惧種U類に指定されてきたが,国のRDBでは富山・石川・福井・にもエチゴルリソウがあるとの報告から指定されなかった。
上記の理由から今後見直す事が必要。

詳細は

http://sizenjukunokai.web.fc2.com/H19nokiroku
/rurisouzoku.htm
引用文責 大橋寿一郎 2007.10
関連資料→エチコルリソウ


解 説
ムラサキ科
 新潟・富山・福井県の日本海側に限って分布する。山地のサワ沿いに特に多く見られる多年草
 茎は根出葉の中から直立して20〜30p。葉とともに細かい毛がある。〔下写真〕
 茎の根元は大抵は倒れるようになり茎は斜上し茎の上部に大きめな葉を互生にまばらにつける〔左写真〕。〔ヤマルリソウの上部の葉は細い〕
 葉は根元に数枚つき長さ12〜15p。幅3〜5pほど。形は長楕円形で柄があり縁は多少、波状となる。茎葉はヤマルリソウに比べて大きい。
 花期は4〜5月。茎の頂に総状花序をつけ初めは先が巻いているが後に伸びて真っ直ぐになる。 花の色は瑠璃色。ガクは緑色で5裂してとがり、花冠の径は約1p、下部は短い筒となり上部は5裂して平らに開く。筒の上端には凹頭の小突起が5個ある。雄しべは5個で筒の中にある。花期は長く2週間ほど。
 果実は4個の分果からなり円形で扁平、中央は凹む。(分果の周囲にヤマルリソウのようなトゲはない)(左写真)
 エチゴルリソウはヤマルリソウとルリソウの中間型といわれ希少種。
 名前の由来は越の国に分布するルリソウの意味。

資料→左欄下資料参照



      つぼみの頃

        花序
写真2005.5.16寄合

      花冠裏拡大

写真2012.5.8餅
     
       茎と葉の毛

写真2005.5.16寄合

    大きい茎葉

写真2005.5.16寄合