ゲンノショウコ
暮らしとの関わり
 ゲンノショウコ、ヨモギドクダミオオバコは代表的な薬草であるが、石黒では、これらの薬草のうち、ゲンノショウコの自生は非常に少ない。
 石黒では「センニンダスケ−千人助け」と呼んだ。その薬効に由来する呼び名であろう。
 筆者が子どもの頃(1945-1954)には、夏休みの課題として薬草採りがあったが、容易に採れたのはヨモギやオオバコであり、ゲンノショウコは少なかったことを憶えている。現在では更に少なくなっている。
 ゲンノショウコの花は本州西南では赤紫であるといわれるが、石黒で殆どが白花である。しかし、時にはピンクの花も見受けられるので境界域にあるのかも知れない(右下写真)。花は小さく目立たないがよく見ると可憐で且つ気品がある。
 時には大きな群生に出合う→写真クリック

(写真上2005.9.29寄合 右下2005.10.28上石黒)


            盛んに枝わけする茎

写真2010.6.30下石黒

         若葉の紫黒色の斑点

写真2012.4.25下石黒

         下部の葉と上部の葉

写真2010.6.30下石黒
        

    10個の雄しべと5裂する雌しべ


            チョウの吸蜜

写真2005.8.28大野

      種子散布後の果実の形

写真2010.9.26上石黒

             紅葉
写真2010.12.1下石黒


解 説           
 
フウロソウ科
 北海道から九州までの各地の野原や道端に生えている多年草
 茎は盛んに枝分けし地面に伏し多少直立して伸び長さ50p。葉茎ともに毛が多い〔左下写真〕
 葉は長い柄があり対生掌状で下部の葉は5中〜深裂し、上部の葉は3深裂し裂片には大きな鋸歯がある。若い葉面には紫黒色の斑点がある〔左下写真〕。長さ2〜4p。
 花期は7〜10月。枝先あるいは葉の間から花柄を出して白〜赤紫色の5弁の花をつける。(西日本−赤紫色)。径1〜1.5p。雄しべ10個、雌しべ1個〔左下写真〕
 包葉皮針形あるいは線形〔左下写真〕
 果実は花後、4枚の果皮が上方にはねて巻き上がり種子をはじき飛ばすように放出する。このあとの形が祭りの御輿(みこし)に似ているので、ミコシグサの別名がある。(写真上)
 名前の由来は、薬草としての効能あらたかであることから「現の証拠」の意。



       つぼみ

写真2011.8.27下石黒

   ガクと托葉と茎の毛


写真2009.10.12寄合

     淡紅色の花

写真2010.9.26板畑 政栄

    つぼみから花へ

写真2010.9.25板畑

   果実から種子散布へ

写真2010.9.26寄合

       茎断面
 写真2010.6.30下石黒