アオキ | |
暮らしとの関わり アオキは石黒で出会ったことはないばかりか、市街地周辺でも上の写真が初めて出会ったアオキである。 この個体は、国道8号線沿いの道路沿いの斜面に野生化状態で見られた。周囲にはヒメアオキもたくさん見られその様子の違いがよく観察できた。特に基部の葉の大きさは長さ28p、幅11pにも及びその巨大さに驚いた(下写真)。 おそらく、元は植栽したものであろうと思われるが、立派に独り立ちしている感じで頼もしい。 思わぬ出会いに感謝している。現在の観察では雄株のようであるが今年は継続観察をしてみたい。(※2015.12.12の観察では赤い果実が見られたので雌株であることが分かった) ヒメアオキとの区別点は葉柄や葉の裏面、芽、枝などに毛が見られないことだと言われているので、この点も比較観察してみたい。 今日(2015.12.12)、博物館で昔の冬の暮らしと民具の展示会を見た帰りにアオキと再会してきた。今が果実期であり赤い実をいくつかつけていたが果実の大きさや形はヒメアオキと変わりはないようだ。 写真2015.2.12 緑町 対生する葉 写真2015.2.12緑町 雄花 写真 2016.4.25 伊達郡 洋子 雌花 写真 2016.4.27 柏崎市赤坂山 アオキ果実のころ 写真2015.12.12緑町 アオキの基部の葉とヒメアオキの葉との大きさ比較 写真2015.2.12緑町 上部の葉 写真2015.2.12緑町 |
解 説 ミズキ科 本州、四国、九州、沖縄に分布する常緑広葉低木。日本特産植物で学名Aucuba japonica。雌雄異株。 常緑の上に日陰でもよく育ち耐寒性も強いため庭木としてよく用いられてきた。 高さは2〜3mで直立し枝分かれし枝は太く緑色。 葉は対生し大形で長楕円形で長さ10〜15p。上部に粗い鋸歯があり厚く濃い緑色で光沢がある。葉脈はまばらである。枯れて乾くと黒く変色する。 花期は3〜5月。枝先に円錐状の花序を伸ばし、4弁花の紫褐色の小花で花の径は2〜3mm。雄花の花序は大きく多数の花をつけるが、雌花の花序は小さく、花には1本の雌しべがある。 果実は長さ2pほどの俵状で11〜12月ころに赤く熟し翌年の4月頃まで残る。園芸種には黄色や白に熟するものもある。 変種ヒメアオキは北海道や本州の日本海側の多雪地帯に多く分布する。 名前の由来は葉も枝も青い(緑色)ことによる。 樹皮 写真2015.2.12緑町 基部の葉の大きさ 写真2015.2.12緑町 葉裏には毛はみられない 写真2015.2.12緑町 果実 写真2015.12.12緑町 果実の縦断と横断 写真2015.12.12緑町 |