ヤブガラシ
暮らしとの関わり
 石黒では、家の周りにもよく見られる草である。放置しておくと厄介な雑草となる。主として地下茎によって繁殖するため取り除きにくい。いたる所から芽を出してたちまち数メートルにも伸びて木や草にからみつく。はびこってしまってからでは駆除が難しい。
 別名「ビンボウカズラ」とも呼び、名前の由来は「手入れの行き届かない貧乏くさいところに生える蔓草」という意味だそうだ。
 筆者の経験によれば、除草剤でもなかなか根絶できない強い生命力を持つ野草の一つである。
 花の付きはまばらであるが、留意して観察すると花期の後半には花盤(花弁は散っている)がピンク色に変わることが分かる。→ピンク色の花盤下写真
 また、花期には、多くのハチやコガネムシ類やアリなどが訪花していることから意外と豊かな蜜源をもった花をもった植物のようだ。
 今日(2012.10.28)、ヤブガラシの地下茎の繁殖力の強さを目の当たりに見る機会に恵まれた。下写真は筆者が山小屋の修理のために土建会社より7月18日に運んでもらって積み上げて置いた砂である。数日前から作業を始めて砂を運び始めたが中にはヤブガラシの黄色い根がたくさん侵入していた。太いものは直径が7mmほどあった。→下写真

写真2009.5.3下石黒


       砂置き場に侵入したヤブガラシ

写真2012.10.28下石黒

           繁茂するヤブガラシ

写真2007.10.11下石黒

                 花期
写真2014.8.15田塚

        花期後期のピンクの花盤

写真2007.7.27下石黒

           海岸のヤブガラシ

写真2012.10.8笠島

解 説
ブドウ科
 北海道から九州までの畑や人家のそばに見られる蔓性多年草
 地下茎をのばして繁茂する。
 葉は長い柄をもった複葉でふつう5枚の小葉に分かれるが3枚のものもあるという。〔3枚のものは染色体が2倍体という研究報告あり〕
 花期は7〜8月。葉の反対側に花柄を伸ばし3つに枝分かれ多数の緑色の小花を平らにつける。
 小花の直径は5o。花弁は4個、雄しべは4個、雌しべは1個で花盤は橙色であるが後にピンク色となる〔下写真〕。緑色の花弁の間から橙色の花盤が見える様は美しい。
 液果は球形で、熟すると黒くなる。
 名前の由来はあまりにも繁茂し、やぶ(藪)まで枯らす意味。



    ヤブガラシの葉

写真2007.6.27下石黒

  葉柄と反対側に伸びる花柄

写真2014.8.15田塚

   ヤブガラシの花拡大

写真2007.6.27下石黒

    ヤブガラシのつぼみ

写真2007.6.27下石黒

     花期から果実期へ

写真2014.8.15田塚

  アシにからむヤブガラシ写真2007.6.27下石黒