アキノギンリョウソウ〔ギンリョウソウモドキ〕
暮らしとの関わり
 一目見たときには色合いからシャクジョウソウかと思ったが近づいて見ると果実が一つで上向きについていたのでアキノギンリョウソウと同定した。
 近くのブナ林の荒れ果てた旧道〔下石黒から大野〕の真ん中にあったので、今後、更に観察を続けたい。
 引き抜いてみると茎の長さが35pほどあった〔下写真〕。
 牧野植物図鑑には、ギンリョウソウは高さ8〜12pに対しアキノギンリョウソウは10〜30pと記されている。

 写真上・右上の下2009.10.31下石黒 右上の上は期日場所不明


  アキノギンリョウソウの茎の長さ〔A4冊子〕

写真2009.10.31下石黒

      ブナ林の中のアキノギンリョウソウ

写真2007.10.10下石黒

              果実期へ
写真2010.10.13下石黒
解 説
イチヤクソウ科
 北海道から九州に分布しうす暗い林床に生育する腐生植物。全体が透明感のある白色だが乾くと黒色となる。

 茎は直立し高さ10〜30p,分枝しない。十数個の鱗片葉互生する〔下写真〕。ほとんど無毛。鱗片葉は肉質でやや直立し、狭卵形、鈍頭、長さ1〜2p、幅5〜8o。
 花は茎の先端に1個、8〜10月につき長さ2pの筒状鐘形
 果実の頃には花柄が直立する。花弁は肉質で5個、細長い卵形で、鈍頭、不整の歯牙がある。内面には褐色の長毛がある。ガクはまもなく落ちる。
 さく果は扁球形長さ約12o〔上写真〕
 名前の由来は秋に咲くギンリョウソウの意味。



      花のつくり

真2007.10.10下石黒※上の写真は花弁を一個取り去ったもの

       鱗片葉

写真2009.10.31下石黒

      花弁の鋸歯
写真2007.10.10下石黒