チョウジタデ
暮らしとの関わり
 石黒での方言名は伝わっていない。コナギイボグサなどほど強害草ではなかったせいであろう。
 チョウジタデは、稲作の伝来とともに大陸から渡ってきた帰化植物といわれる。
 昔は春から夏にかけてかなり多く発生する害草であった。とくに、昔は秋の刈り時に目立つ雑草であった。子どもの頃に田の畔際に生えていたこの草の印象が今も残っているのは他の雑草に比べどこか優しい雰囲気を持った草であったからのように思う。
 海綿状の白い太い呼吸根は、本HPを作り始めた時に初めて間近に見て驚いた。
 今日では、休耕田や放置した田などに群生しているのをよく見かける。秋には葉や茎など地上部の全てが紅葉する。
 昨日(2011.10.12)、市街地周辺で休耕田一面に広がった紅葉したチョウジタデに出会った。→参考画像

(上写真2005.8.17 右上2005.7.25大野) 


       休耕田に群生したチョウジタデ

写真2005.10.25大野

        さく果と種子

写真2005.10.25大野

           白い気根

写真207.10.5大野

      紅葉始めた頃のチョウジタデ

写真207.10.4 寄合(夕方撮影)

解 説
アカバナ科
 日本全土の沼地などに群生する1年草
 根は先がやや太くなった呼吸根を出す。
〔左下写真〕
 茎は直立あるいは斜めに伸びて分枝し高さ40〜60pほどになる。縦のがあり
〔下写真〕緑色でしばしば赤味を帯びる。
 葉は皮針形互生し短い柄があり緑色でしばしば赤味を帯び長さは5p、幅一p内外。葉の縁にはほとんど切れ込みはなく羽状の支脈が多い。
〔下写真〕
 花期は8月〜10月。葉の付け根に柄のない黄色い花をつける。基部に2個小包があり、花径は1p以下、ガクは緑色で4個、花弁も4個、雄しべは4個、花柱は1個で子房は下位で長い
〔下写真〕
 さく果は棍棒状で長さ2〜2、5p。4稜があり熟すと皮がはげて種子が現れる
〔左下写真〕
 名前の由来は果実が丁子〔チョウジ〕の実に似ているこによる。



  ガク・花弁・雌しべ・花柱


写真2005.7.25大野

    紅葉と羽状の葉脈
 写真2005.9.29大野

      稜のある茎

写真2005.9.29大野

      種子拡大

写真2010.10.31上石黒1