タチヤナギ
暮らしとの関わり
 近年、谷間の荒れ果てた水田跡にタチヤナギの真っ直ぐに伸びた木が見受けられる。
 タチヤナギは、残雪の中で若草色の葉と花を同時に咲かせいち早く春を告げる木の一つである。
 上の写真の木のように真っ直ぐに伸びたタチヤナギは少ない。大抵は株もとから分かれて茂るもの(右下写真)が多い。
 石黒にはヤナギ科の木は多くあるが、筆者には今のところ区別のつかないものが多い。
本種の同定iには自信がない。ご指導を乞う。

(写真、2005.4.29上石黒)

解 説
ヤナギ科
 四国から北海道の日当たりの良い湿地や川岸に生える落葉小高木
 高さは10〜15m。樹皮は褐色で薄く剥がれる。葉の長さは5〜15pで先はとがっている。裏面はやや白色を帯びる。
 3〜5月葉と共に長さ3〜6pの尾状の花をつける。雄しべ一つのに3個あるのがこの種の特徴で、他の柳はすべて2個である。
 名前の由来は真っ直ぐに立ち上がって見える樹形による。