ヒロハノコウガイゼキショウ
暮らしとの関わり
 昔は水田に多く発生した強害草の一つであった。
 「栃尾の植物」によれば、この仲間のコウガイゼキショウ、ハリコウガイゼキショウなどが栃尾地区では見られるという。
 石黒でも今後、留意して観察してみたい。
 本ページについては、水生・湿生植物に詳しい方からご指導を頂き改訂掲載した。〔2012.2.8〕感謝申し上げたい。

(写真2007.8.17 寄合)


        茎の狭い翼

写真2007.8.17 寄合


               草姿

写真2007.8.17 寄合

              花期

写真2007.8.17 寄合

解 説
イグサ科
 日本全国の湿地や水辺、水田に生える多年草
 茎は数本出て長さは20〜40p。扁平で2があって狭いとなり茎の幅は2〜3o〔左下写真〕
 葉は扁平で長さ10〜20p、幅3〜5oでコウガイセキショウより広い。多管質で多数の横の隔壁がみられ〔下写真〕葉耳は極めて小さい。
 花期は6〜7月。頭状花が多数つき中央が凹んだ独特な集散花序となる。頭状花序は7〜10花が集まりほぼ球形をしている。花全体が緑色である〔上写真〕花被片皮針形でほとんど長さは同じく4oほど。 
 雄しべは3個で外花皮片の半分の長さ。ヤク〔葯〕は卵形で花糸より短い〔写真準備中〕。
 さく果は三稜柱形で花被片の二倍ほど長い。種子は紡錘状楕円形約0.5o〔写真準備中〕。
 名前の由来は葉の平たい感じが日本髪を結う時に使うコウガイに似ていてコウガイセキショウに比べ葉がひろいこと。



  葉に見られる多数の隔壁

写真2007.8.17 寄合