アキノウナギツカミ(アキノウナギヅル)
暮らしとの関わり
 石黒では
普通に見られる植物のひとつである。似た野草にヤノネグサなどがあるが、この手の蔓草は茎にトゲがあるために、昔から嫌われ者の野草である。
 観察してみると、アキノウナギツカミのトゲは葉裏の中脈から葉柄にまであるが、さすがに花柄にはない。
 秋には美しく紅葉する。〔下写真〕

(写真2007.10.1 大野)

       葉と葉の間が離れている様子
写真2007.10.15大野
    アキノうなぎつかみの花-雌しべ・花柱

写真2007.9.17落合

              葉の形

写真2007.9.17落合
  

解 説
タデ科
 日本各地のいたるところの溝や湿地に普通に見られる一年草
 茎は長く四方に広がって分枝し繁茂する。
 茎の長さは1mほどにもなり、四角で、逆向きのトゲがある。〔下写真〕
 
葉は互生し柄があり矢じり形で先はとがり、基部の両端はとがっていて茎を挟む(上写真)。長さ4〜10cm、幅1〜1.5センチ。
 葉には毛はないが裏の中脈の下部に葉柄とともに逆トゲがある〔左下写真〕
 鞘状の托葉は短くて斜め切りの形で縁に毛はない(下写真)
 花期は7〜10月。茎の先が枝分かれして枝先に花をつける(左上写真)。花の色は下部が白、上部が紅色、時には淡紅色で果実が混在する(左写真)
 ガクは5個に深く裂け長さ3mほど。花弁はなくオシベは8個、子房には花柱が3個ある。〔左下写真〕花柄にはトゲがない。
 名前の由来はウナギツカミが初夏に開花するのと異なり秋に咲くことによる。



  托葉と中脈の下部のトゲ

写真2007.9.17落合

         托葉 

写真2007.7.25寄合