オオチドメ | |
暮らしとの関わり オオチドメは、家の周りにもあるが山道でもよく見かける。 花期には球形の花の柄が葉より高く伸びるのが特徴である。 ときには強害草となりびっしりと絨毯を敷いたように繁茂する。〔下写真〕 血止め草という名は子どもの頃から知っていて、切り傷にはチドメグサかヨモギの葉を揉んでつけたものであった。 (上・右下写真2005.7.11 右上2005.9.11下石黒) オオチドメの群生 写真2005.7.11下石黒 |
解 説 セリ科 北海道から九州までの各地の山野の草地や道端などに普通に見られる多年草。 茎は細く地を這い節から枝と根を出し密生する。全長5〜150p。 葉は丸く径1.5pほどで浅く7裂し縁には浅い鋸歯がある(下写真)。 花期は6〜9月。葉のつけ根から葉よりもはるかに高い花柄を出し先端に黄緑色の小さな花を球状に10数個つける(左上写真)。 同種にチドメグサがあるが花柄が葉より高く伸びない。花弁は5個、雄しべは5個、2個の花柱がある〔上写真〕。 果実は腎臓形で直径1.5o、分果は扁平で背部に3本の筋がある。 名前の由来は葉を傷口に貼って血止めに用いたこと、オオがつくのはチドメグサやノチドメなどに比べて大型であることによる。 浅く7裂する葉 写真2005.7.11下石黒
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