エゾアジサイ | |
暮らしとの関わり エゾアジサイは、石黒では「ヤマアジサイ」と呼ばれ普通に見られる。林の縁などの半日陰で湿っぽい所に多いが、日当たりの良い道ばたの土手などにも生えている。 家のまわりに植えられた園芸種のガクアジサイに比べると花の大きさではかなわないが、清楚さでは勝ると言えよう。 今も、村人たちは、田畑のまわりのエゾアジサイは刈り取らずに残しておくことからも、この花が昔から人々に愛された花であることが分る。〔下写真〕 もともと、エゾアジサイは、林の入り口などの薄暗いところにひっそりと咲いている姿が最も似つかわしい慎ましやかな植物であるように思われる。 晩秋の林の中で枯れても装飾花の落ちない花冠に思わず見入ってしまうことがある。→写真 昨日(2009.7.15)、道上の斜面に咲いているエゾアジサイを見かけた。下から透かすように眺めてもなかなか美しい。→写真 (写真2005.7.4寄合 風張り) 林の中のエゾアジサイ 写真2007.7.12下石黒 田の畔〔くろ〕のエゾアジサイ 写真2005.7.5上石黒嶺坂 花期を迎えたエゾアジサイ 写真2011.7.4板畑 嶽 |
解 説 ユキノシタ科 北海道から九州に分布。中部地方では日本海側の主に林内に自生する落葉低木。 高さ1mになる。茎は下部から枝分かれする。 葉は柄があり対生し(下写真)、長さ15〜20p、幅6〜10p。葉の先は尾状に鋭くとがる(左下写真)。 花期は7〜8月。花冠の直径は15pほど。外側の花弁は装飾花で本当の花は中の小さな蕾のような花である。 ガク片が変化した飾花は3〜5個(左下写真)。装飾花の内側の両性花はガク片が5個、花弁が5個、おしべ10個、花柱は3〜4個。 エゾアジサイは雪国特有の種で乾燥の強く無雪地帯ではみられず栽培も難しいと言われる。 名前の由来は北海道に多く自生していたことによる。 対生する葉 写真2007.7.2下石黒 花期 写真 2019.6.18 柏崎市水上 花(両性花)の拡大 写真2007.7.12下石黒
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