アカネ | |||||||
暮らしとの関わり アカネは石黒では少ない植物の一つである。子供の頃の記憶にもない。大人になってから知った植物の一つである。 一見、色合いや草姿から柔な印象だが茎や葉に逆トゲがあり、草藪をかき分けて歩くときには厄介な草である。手ざわりはヤエムグラに似ている。 昔は、茜色の染料として有用な植物で、色名「茜色」の生みの親となった植物でもある。 また、薬草としても根を「茜草根(セイソウコン)」と呼び利尿止血等様々な効果があるという。 (写真上2007.5.25下石黒 右上2005.9.17 右下写真2007.11.11 上石黒) 春の若芽 撮影2009.4.30寄合 花期のアカネ 撮影2007.7.27落合 偽輪生だが茎への付着点に上下のズレは認められない 写真2015.6.3下石黒
黄紅色の根〔乾燥前〕 撮影2010.10.6下石黒 政栄 ツル状となり長く伸びる茎 撮影2010.10.6下石黒 政栄 車道までのびてきたアカネのツル 撮影2019.9.18下石黒 タキノフチ 群生 撮影2011.10.29大野 晩秋の様子 写真 2016.11.27下石黒 |
解 説 アカネ科 本州から九州各地の山野に自生するツル性多年草。 根は太いヒゲ状で艶のある黄赤色であるが乾くと暗紫色となる〔左下写真〕。 茎は断面が四角で逆トゲがあり(下写真参考)他の植物にからまり長く伸びて〔左下写真〕繁茂する。 葉は長い柄があり節ごとに4枚輪生(2枚は托葉が変化したもので偽輪生)する(左下写真)。葉の長さ3〜7p、幅1〜3p。葉柄や葉の縁、裏面にも逆トゲがある。(下写真) 夏から秋に茎先端または葉のつけ根から円錐形の花序を出して淡黄緑色の小花をつける(下写真)。花冠は普通5裂して5個の雄しべがある。 果実は球状で黒く熟す(上写真)。 根は茜色の染料になり、名前の由来はこのことによる。 つるの先端のようす 写真2015.6.3下石黒 茎の逆さトゲ 撮影2008.9.11下石黒 茎の四角の切り口 撮影2008.9.11下石黒 葉裏のトゲ 撮影2008.9.11下石黒 4枚輪生(偽輪生)する葉 撮影2007.7.27落合 花と雌しべ 撮影2009.9.8落合 撮影2010.10.6下石黒 政栄 若い果実 撮影2007.9.7大野 熟した果実 写真2016.11.27下石黒 茜色
|