ウリハダカエデ | |||||||
暮らしとの関わり ウリハダカエデの若木はよく目立つ。緑色の樹皮、大きな葉、そして秋まで付いている2つの翼を持った大きな種子が人目をひくためであろう。 秋の黄や赤に紅葉した様も美しい〔参考画像〕。 しかし、木が成熟するにつれて葉や種子の位置が高くなり、おまけに幹の緑色が薄れていくにつれて我々は別の木と見過ごしているのではなかろうか。 そのせいもあり若木との出会いは多いが大木のウリハダカエデにはあまり出会わない。 〔写真上右上2005.6.23下石黒 右下2005.7.8上石黒〕 山斜面の春のウリハダカエデ 写真2015.4.24居谷 芽吹きの頃 写真2015.4.24居谷 背景−黒姫山 花芽から種子 花 雄花拡大 写真2009.4.27下石黒(少雪) 雌花拡大 写真2011.5.18下石黒 種子 写真2005.8.30下石黒 写真2005.12.2下石黒 紅葉の頃 写真2007.11.5下石黒
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解 説 カエデ科、 本州、四国、九州ま山地に普通に見られる落葉高木。雌雄異株。高さ8〜12m。 樹皮は若木は緑色を帯びているが成熟木は淡褐色に黒い筋となり老木となるとコルク質が発達して淡灰褐色となり黒い筋も黒色が消えて目立たなくなる。〔参考画像〕若枝の先端は粉白色を帯びる(下写真)。 葉は対生し(下写真)葉柄3〜7p、葉身10〜15p、幅8〜12p。浅く3裂するが若木はわずかに5裂する。質は厚く3脈が目立つ。縁は細かい鋸歯がある。若葉には褐色の縮れ毛がある。秋には黄色や赤に紅葉する。→参考画像 花期は4〜5月。花は淡緑色の小花で15個ほどつく。前年の枝から一対の葉の間から長い花序を伸ばす。花序の長さは5〜10pで多くの小花がつく。花弁は5個で黄緑色。雄花の花弁は雌花の花弁より少し長い。雄しべは8本で雌花にも退化した雄しべが見られる。 果実は2個の翼をもっていて風で散布される(右下写真)。 用材としては柔らかく加工しやすいためコケシの材料にもなる。また、昔は皮も利用した(左写真)。 名前の由来は若木の皮の色がマクワウリに似ることによる。 残雪と若芽 写真2011.4.24老い愛 粉白色を帯びる若枝の先端 写真2011.6.29下石黒 雌花花序 写真2011.5.18下石黒 幼苗 写真2015.12.22田塚 写真2006.6.14下石黒 対生する葉と葉の鋸歯 写真2005.6.23下石黒 種子散布期 |