ヤナギスブタ
暮らしとの関わり
 上の写真は上石黒の農道脇の休耕田で撮った。
 8月になると枝分かれして長い茎をもち、極めて小さな花をつけるといわれるが、まだ見たことはない。来年はルーペを持参して是非観察したい。
 昔は水田などに多くあったように記憶するが、現在では個体数は非常に少ないようだ。
 先日(2008.10.2)、2年ぶりに訪れたが、休耕田の様子は驚くほど変わりはて、他の水草が繁茂していた。ヤナギスブタとの再会は諦めかけたところ端の方で貧弱な数株と出会った。運よく3個ほどの花を撮ることが出来たが右下の1枚を残してすべてピンボケであった。

〔写真上・右上2006.7.12上石黒 右下2006.8.5上石黒〕

       休耕田の中のヤナギバスブタ
写真上・右上2006.7.12上石黒


解 説
トチカガミ科
本州、四国、九州各地の溝、水田などの水中に生える一年草
 根はヒゲ根
 茎は5〜20p。やや枝分かれし密に葉をつける。
 葉は互生し柄はなく、長さ約5p。幅2〜3o。
 花期は7〜9月で水面に、ごく小さな白い3弁花をつける。花は水面に出て開き、径1.5〜2oで非常に小さい。ガク片は3個。花弁も3個で白く細い。雄しべも3個。花柱はガク片より短く3裂している。
 果実は長さ3pで細長く中に多数の種子がある。
種子は両端が細まる長楕円形である。
 名前の由来は葉がヤナギの葉に似ていることによる。



        花
写真2008.10.2上石黒