アキノエノコログサ | |
暮らしとの関わり 石黒ではエノコログサもキンエノコログサも含めて「ネコジャラシ」と呼んだ。 昔は、ネズミ対策に大抵の家で猫が飼われていたので子どもたちはこの草の穂をとってきて猫をじゃらしたり、友達の襟首に入れてくすぐったりして遊んだ。→参考ビデオ→クリック エノコログサは畑の強害草として嫌われたが子どもたちには親しみのある草であった。 チョウ類のイチモンジセセリ、ヒメジャノメの食草。 (写真2005.9.2板畑) 村の道端のアキノエノコログサ 写真2010.9.10下石黒 晩秋のアキノエノコログサ 写真2007.11.2大野 根 写真2010.7.4下石黒 |
解 説 イネ科 北海道から九州の畑やの周りや道端に秋によく見かけられる一年草。 エノコログサより全体的に大型であり、よく肥えた土地に生育する傾向がある。 茎は群がり生えて草丈は50〜80p。 葉は互生し葉身の基部でねじれて上面を下にして伸び上面はやや白色を帯び下面は光沢がある〔右下写真〕。 葉の基部はエノコログサのように円くならないで、すぼまって狭くなってサヤとなって長く茎を包む(下写真)。葉の縁には毛がある。 花期句は9〜10月頃、茎の頂から円柱形の円錐花序をつけ、成熟するとわん曲して垂れ下がる(左上写真)。開花はエノコログサに比べて遅く9〜10月。 小穂は卵形鈍頭で長さ30oくらいでエノコログサより大きく基部に毛が多い。種子を包む二枚の皮が割れて中身の見えるのがアキノエノコログサの特徴の一つである。〔上右下写真〕 名前の由来は秋に花穂を結ぶことによる。 葉の基部 写真2007.8.2大野 葉の裏側は艶がある 写真2010.9.4下石黒 |