アオウキクサ
暮らしとの関わり
 子どもの、アオウキクサハは、ウキクサの子ども(幼体)であると思っていた。
 昔はウキクサと共にアオウキクサも田の強害草であった。時には一面に田の水面を多い光を遮り稲の発育を阻害した。
 しかし、水田用除草剤の使われる今日では、アオウキクサやウキクサ同様、水田で見かけることはほとんどない。
 下の写真は用水池に大発生したアオウキクサである。→アオウキグサの大群生

〔写真 2006.10.13 大野〕

  
       
大発生したアオウキクサ

写真2007.9.12落合

           ウキクサとの比較

写真2011.6.21大野

     秋の田に発生したアオウキクサ

写真2006.10.13大野下原
解 説
ウキクサ科
 北海道から九州まで分布。池や水田の水面に浮遊する小型の水草。しばしば大発生する(左下写真)多年草
 冬には枯死するが晩秋最終に母体から生まれた楕円形の冬芽が水底で越冬し、翌年、暖かくなってから再び水面に浮かんで繁殖を始める。
 葉〔葉状体と呼ばれ茎と葉が融合した部分〕の長さ2〜3oのやや狭い卵形。表面には3主脈がやや隆起している
 幼体は母体(親葉状体)と体の一部が重なったまま群生する(上写真)
 夏から秋にかけて希に小さな白い花をつける。
 根は葉の裏面中央から一本の長い糸状根を垂らす(下写真)。根の先は少し太くなり尖る。
 ウキクサとの違いは葉が長細いことと根が一本であること〔ウキクサは5本以上〕。
 名前の由来は全体が緑色のことによる。



     1本の糸状根

写真2011.6.21大野

       群生

写真2007.7.13大野