コメナモミ
暮らしとの関わり
 石黒ではメナモミと共に普通に見られる。メナモミに比べて小型であり、茎や葉の毛が伏毛で少ないことで区別できる。
 一種独特の形の花をつけ、そう果は熟すると獣や人の衣服にふれると容易に枝から外れて付着して運ばれる。

(写真2004.10.7 下石K)


            コメナモミの群生

写真2007.10.6板畑嶽
写真2008.9.23下石黒
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   茎中部の葉と上部の葉の形

写真2007.9.17上石黒

解 説
きく科
 日本各地の山の荒れ地や道端に見られる一年草。メナモミに似ているが全体がほっそりしている。高さは50p内外。
 茎や葉にはメナモミのような長い粗毛はなく短い伏毛がまばらにあって一見無毛のように見える。
 茎は円柱形で紫色を帯び上部は対生して分枝する。(上写真)
 葉は柄があって対生し、草質は薄く上面はざらつき3支脈があり縁には不整の鋸歯がある〔左写真〕
 花期は9〜10月。枝の先に黄色の花をまばらにつける。総包外片(上写真)5個はへら形で平らに開き総包内片は集まり立って内部の花を包む〔上写真〕。ともに緑色多肉で腺毛が密生している〔下写真〕。花柄には毛はあるが腺毛はない。
 そう果は倒卵形で少し曲がり熟すると他物に触れるとくっついて運ばれる。
 名前の由来は小型のメナモミの意味。




  葉の3支脈と不整の鋸歯
写真2007.9.17上石黒

       花の腺毛

 写真2009.10.16下石黒

         根
写真2009.10.16下石黒