シラネセンキュウ
暮らしとの関わ
 シラネセンキュウの花は、ケナシミヤマシシウドトウキなどの花が終わった後、10月中旬に入るとよく見かけるようになる。この時期になるとそれまで咲き誇っていたオトコエシの花も白色がくすんで目立たなくなる。
 とくに、石黒川とその支流沿いに多く、しばしば群生に出会う。→参考写真
 皿状の大きな花は上からみると見事である。また、葉も羽状で縁には鋭い鋸歯があり美しい。

写真上2006.8.17下石黒釜淵  右2005.9.17上石黒〕

       春のシラネセンキュウ

写真2009.5.14 下石黒

               全体の姿

写真2005.10.4上石黒

        谷川沿いのシラネセンキュウ

写真2005.10.3 落合川沿い

           花期から果実期へ
写真2005.10.3 上石黒川沿い

           葉の形



         太く短い根茎

写真2009.5.8 寄合

解 説
セリ科
 本州から九州までの各地の林下や谷川の縁などに生える多年草根茎は短く太い〔左下写真〕
 茎は直立し中空の円柱形でまばらに枝分かれして高さ50〜150p。
 葉は大形で根元の葉には長い柄がある。茎についた葉は互生する。
 小葉の柄は多少はね返ったような形となり〔左上写真〕葉形は卵形から被針形と変化が多く鋸歯がある。
 一番上の葉の鞘は白く著しく大きい (写真右上)。葉の長さは10〜50p。形はセリの葉に似る。裏側はやや白色を帯びる。茎葉が節ごとに内側に曲がっているのが特徴である〔左上写真〕
 花期は9〜11月。茎の先端に唐傘状(複散形花序)の白色の小花をつける。小花はサクラの花に似た5弁花で径2〜5o。〔下写真〕雄しべは5本、子房は1個。
 果実は扁平な楕円形でをもつ(下写真)。
 名前の由来は漢方薬原料センキュウに似て日光の白根山で発見されたことによる。





    幼苗−ウワバミソウ

写真2008.4.29上石黒


        つぼみ期

写真2009.9.18寄合

  シラネセンキュウ花拡大
写真2005.10.3下石黒

        果実期

  

写真2008.9.22 寄合

      全体の草姿

      写真2009.5.8 寄合