オオニシキソウ | |
暮らしとの関わり オオニシキソウは石黒では見かけない。柏崎の市街地周辺でもたまに見かける程度である。 ※今日(2012.9.5)に1週間ぶりに畔屋方面に撮影に出かけた。 このところ毎日のように海浜植物の撮影に出かけていたが、ようやく笠島から大崎までを歩いたので、久しぶりに山の野草を撮影に出かけた。その途中、畔屋集落のはずれでオオニシキソウの大きな群生に出会って驚いた。→参考画像 オオニシキソウは、コニシキソウの葉のような斑点は普通みられないが、時には暗紫色の斑点を持ったものを見かける。(右上写真) 茎や葉柄を傷つけると白い乳液がでて触ると粘つく。 花のつくりはトウダイグサ科特有の杯状花序と呼ぶ変わったつくりの花をもつ。図鑑と実物を照らし合わせて理解した限りの「花つくり」を下に示したが、ご指導を仰ぎたい。 〔写真2010.8.22 田塚〕 小群生 写真2011.8.28 畔屋 枝と葉の様子 写真2012.11.7 畔屋 全体の姿 写真2011.8.28 畔屋 じぐざく曲がる枝 写真2010.8.22 田塚 花と果実 写真2014.8.15田塚 写真2010.8.22 田塚 花のつくり 写真2010.8.22 |
解 説 トウダイグサ科 コニシキソウ同様、北米原産一年草の帰化植物。 茎は淡紅色で直立しあるいは斜上して高さ20〜30pほど。小枝の片側にに毛がある(下写真)。全体にやや水平に伸びて枝はじくざく曲がる(左下写真)。 葉は対生し、短い柄をもち長楕円形で長さ、1.5pほど。裏は白っぽく上半分には鋸歯があり、基部は丸く左右が不揃い(下写真)。葉上面には真っ直ぐに立った毛がある(下写真)。 花期は8〜9月。枝先に数個の小さい赤い花序をつける。総包は倒円すい形で5枚合着して杯状になり、その中に1個の雌花と数個の雄花がある。総包は4裂片があり、腺体と付属体が4個ずつある(左下写真)。 まず、雌花が杯の外へ伸びて6本の花柱を広げ受粉する。受粉した子房は成長して重みで横になる。 そして子房の先から雄花が伸びて花粉を出す。雄花は花粉を出し終わると脱落する(左下写真)。 さく果は3室で平滑(左下写真)。 種子は四角状卵形で暗褐色で2〜3条の横シワがある(下写真)。 名前の由来は大型のニシキソウ 葉の基部の形 写真2010.8.22 田塚 小枝の片側の毛 写真2010.8.22 田塚 葉上面の立った毛 写真2011.8.28 畔屋 開いたばかりの花 写真2012.7.24田塚 さく果と種子 写真2012.11.7(採取地田塚) |