アカザ
暮らしとの関わり
 石黒では、春に、シロザはよく見かけるがアカザは希にしか見かけない。上の写真は上石黒の農協の建物の脇に生えていたものである。若いアカザの姿は形、葉芯の淡紅色ともになかなか美しい。また、秋の紅葉も美しい。→参考画像
 ところで、春の若芽を過ぎたアカザとシロザの区別は難しいのではないかと思う。また、アカザをシロザの変種とするなら中間種もあり区別はいよいよ難しくなる。〔本ページの写真もシロザとすべきものもあるかも知れない〕
 またアカザやシロザは、ホウレンソウと同じ科であり若葉は食べてもおいしく、かつビタミンA、B2、Cに富み、太平洋戦争中は救荒植物として利用されたという。
 秋に花をつける頃になると草丈が1mを超え、若葉の頃からは想像できないほどの変身をとげる。
 成長した茎は木のように硬くなるため年寄りはこの草で杖を作った。アカザやシロザで作った杖を使うと中風〔脳溢血など〕にならないとの俗信があった。 
 筆者は子どもの頃(1940年代)村の屋号東屋のおじいさんが使っていたのを手に取って見せてもらいその効能を聞いたことを今も憶えている。子供の頃に目にしたアカザの杖は確かに白い粉をふいたような独特の色をしていた。
 
 (写真上2005.7.15上石黒 写真右2005.10.6板畑)
 

  6月頃のアカザ(※シロザとの区別は難しい)

写真右2007.6.26板畑

           アカザの紅葉

写真右2007.10.25寄合

解 説
アカザ科
 北海道から九州の各地の畑や荒れ地に見られる一年草
 茎は高さ150p、径3pに達するものもあり、縦に緑色の筋がある〔写真下〕
 葉は卵形で縁に切れ込みがあり若芽は紅色を帯びる。(葉はシロザより大きい)
 夏から秋にかけて茎の先が枝分かれして黄緑色の細かい花を穂状につける。ガクが5裂した花は両性花で小包もなく花弁もない。
 雄しべは5個、平たい球形の子房の先に2個の花柱がある。〔上写真〕
 宿根ガクに包まれた胞果〔下写真〕は平らな円形では湾曲している。
 若葉は食用となるが蓚酸を多く含む。
 シロザの変種で外形上の違いは若芽が赤味を帯びず白味を帯びること以外はほとんどないと思われる。アカザの野生の個体数は少なく希に見られる程度である。
 名前の由来は若葉が赤いことによる。


    
   アカザの茎の筋と断面

写真右2007.6.26板畑

 アカザの果実〔胞果〕と種子


写真右2007.10.25寄合