タチボスミレ | |
石黒では、ようやく雪の冬が去ったことを実感させる花の一つである。花期には草丈も短く落葉に埋もれたような状態のものが多く目だたないが、顔を近づけて見ると、大地の香りにつつまれた薄紫色の花は美しく感動的だ。 写真2007.4.25 下石黒 上から見た様子 写真2007.4.25 下石黒 小群生 写真2011.4.12 田塚 大きさと硬い根 写真2007.4.25 下石黒 |
解 説 スミレ科 日本全国に低地や山地にごく普通に見られる多年草。地下茎は短く横に伸びやや木質化する。 茎は数本が根葉とともに束生し、果期には高さ20p余になる。 葉は、ハート形で先は少し尖り、長さ1.5〜2.5p。縁には低い鋸歯がある(下写真)。托葉は幅の狭い裂片で浅く羽裂する。時には裏面が紫色を帯びる(下写真)。 花期は、4〜5月。花柄は根生あるいは茎上に出る。花の色は淡紫色。 ガク片は披針形。花弁の長さは12〜15mmでやや幅は狭く、側弁は無毛、距の長さは6〜8mm。 夏には茎の上部の葉の付け根から閉鎖花を多数出してさく果をつける。 名前の由来は「立坪スミレ」の意味で、庭に咲く茎の立ち上がるスミレの意味。 紫色を帯びる葉裏 写真2007.4.25 下石黒 托葉 写真2007.4.25 下石黒
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