ヤブツルアズキ
暮らしとの関わり
  石黒ではヤマアヅキと呼んで、昔(1940代まで)女の子がお手玉の中味に使った。家で栽培している小豆の半分ほどの小粒な種子であったため採取するのは手間がかかるものであったという。
 上の写真は寄合集落の風張りへの石黒川沿いの山道で撮った。秋の日差しの中で他の草を覆い尽くして黄色い花を沢山つけていた。
 ツルヤブアズキは小豆の原種である〔小豆が野生化したという説もある〕といわれるが種子も色こそ黒いがそっくりである。とくにまだツルの出ない頃の草姿は小豆そっくであり、「こんなところに誰が植えたのか」と頭を傾けてしまうこともある。
 また、ツルにならず栽培種の小豆のような草姿で果実を実らせる種も見かけるのだが、別種であろうか。それとも周りに巻き付くものがない環境によるものか。ご指導を仰ぎたい。
 上記の疑問について昨日(2013.10.8)、一つの発見をした。市街地周辺の農道脇で蔓なしの野生の野生種の鞘が熟していたので、割り裂いてみると肌色の種子が現れた。子どものころに見たシロアズキそっくりである。シロアズキの越出か、それとも・・・・→参考資料

(写真上・右中2005.9.9寄合 右上2005.8.2寄合 右下2005.10.1上石黒)


            花のつくり

写真2007.7.9下石黒

            ツルにならない種か

写真2009.9.30下石黒
              茎、蔓、葉の粗毛

            葉裏の粗毛

写真2010.10.3寄合

         葉の形のいろいろ

写真2009.9.30寄合

解 説
マメ科
 本州から九州各地の道端や草地に見られるツル性の一年草
 根にはマメ科特有の根粒菌がみられる(下写真)。 
 茎の長さは3mにも達するものもある。茎や蔓、葉には粗毛がある〔左下写真〕
 葉は薄く3枚の小葉からなり長い柄がある。小葉の長さは2〜5p。浅く3裂したものもあり変化に富む。(下左写真) 
 花期は8〜9月。葉のつけ根から花柄をだして先に2.3個の花をつける。花は黄色でねじれたような特徴があり(左写真)、径1.5〜1.8p。
 豆果は小豆に似ていてサヤの長さは4〜9p(下写真)。小豆はこのヤブツルアズキを改良したものと言われる。
 名前の由来は小豆に似て蔓になることによる。



     根粒菌であろう

写真2007.7.9下石黒

        群生

写真2007.7.9下石黒

  裏側から見た花のようす

写真2007.7.9下石黒

    小豆に似た豆果

写真2009.9.30寄合

      種子拡大

写真2008.10.17下石黒