ヌルデ | |
暮らしとの関わり 石黒では、普通に見られる。 子どもの頃から、ウルシやヤマウルシとともに触らないように気をつけた植物だ。葉の形、とくに葉軸にある翼から、いかにもかぶれそうな感じを受けたからだ。 ウルシやヤマウルシとは異なりかぶれることはないといわれているが、右下写真のような一面に虫こぶのできた葉を目にすると、いかにもかぶれそうに見える。(かぶれやすい体質の人は注意を要するともいわれる) 昔は、葉にヌルデミミフシが寄生して生じる虫えい〔虫こぶ〕〔左写真〕は、殻にタンニンを多量に含んでいて「ふし」と呼びお歯黒染めなどに使う五倍子粉を作ったものだと伝えられる。 秋に紅葉や黄葉したヌルデは美しい。→下・右写真 花期に白い花序をつけた木と赤い花序をつけた木が見られるが、雄株と雌株である。→参考画像 (写真上2005.8.4大野 右上2005.9.28右下2005.11.10下石黒) 花期のヌルデ 写真2010.9.10下石黒タキノフチ 紅葉の頃 写真2007.11.5.上石黒 そとやま 黄葉から紅葉へ 写真2008.11.5.下石黒 |
解 説 ウルシ科 日本各地の山野に自生する落葉小高木。 高さは6メートルに達する。雌雄異株。葉は3〜6対の羽状複葉で軸に翼がつく。〔下写真〕葉の全体の長さは30〜40p、小葉(7〜13枚)の長さは5〜12p。葉は秋には紅葉する。 葉には虫こぶができ、これを五倍子(ゴバイシ)と呼び、タンニンの含有量が多いことから薬用や染料に利用される。〔下写真〕 花は8月頃に上右写真のような花をつける。 果実は径5oほどで熟すると白色を帯びる(上写真)。種子は地中で20年以上の寿命を保ち火災や伐採など後にはいち早く発芽するといわれる。 名前の由来は幹を傷つけると出る白い液を器に塗ったことによる。 葉の軸の翼 写真2007.11.4 下石黒 虫こぶ〔五倍子〕 2009.9.13落合 2010.10.12板畑 虫こぶ 2 2007.7.18大野
|