ヌカキビ | |
暮らしとの関わり ヌカキビは石黒では普通に見られる。幼苗のうちはオヒシバのような姿であるが花序を広げる頃には1mにも達する。草の質は柔らかなであるが意外と強く、傾き支え合いながら立っているものが多い。倒れて地面つくとそこから根を出す。 細い枝を散開した花序は、それなりに美しい。とくに林の縁などで背景が暗いところでは花序が映えて見栄えがよい(下写真)。 〔写真2006.10.22上石黒〕 草姿−葉の互生 写真2009.9.17大野 大きく開く花序 写真2010.9.23居谷 種子をつけたヌカキビ 写真200710.17大野 大群生の晩秋の様子 写真2010.12.8下石黒 |
解 説 イネ科 日本全国の道ばた、畑の周り、原野等に生える一年草。 茎は下部で分枝し直立し中空(上写真)。高さ1m以上に達するものもある。茎色は普通緑色であるが暗紫色を帯びる個体もある。 葉は互生し〔左写真〕、幅は1p内外で薄く柔らかい。下部は葉鞘となり縁毛がある(下写真)。 花期は7〜9月。茎の頂に大きな円錐花序(左写真)をつける。花序の主枝から分かれた小枝の先にまばらに小穂をつける。 小穂の長さは2oほどあり楕円形で緑色、ときに暗紫色を帯びる。 えい果は広楕円形で突頭、暗褐色で光沢がある(下写真)。 名前の由来は糠キビで極小のキビの意味。 葉鞘の短縁毛 写真2008.9.17下石黒 小穂とエイ(穎)果 写真2010.10.19下石黒
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