サイカチ | |
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暮らしとの関わり 石黒では自生も栽植も見当たらないが、隣の鵜川地区では屋敷跡に栽植されたと思われる大木が見られる。 数年前からその変わった形のサヤに興味をもって観察してきた。しかし、枝下が高く思うように観察できないできたが、先日(2014.5.16)に訪れると大木の下の草地に実生、中には1mほどの幼木が数本見られた。(下写真) 大木の幹下部にはトゲは見られないが枝や若木には鋭く長いトゲがみられる。 また、訪れた5月16日に樹下に昨年のサヤが裂果せずに、そのまま沢山見られた。裂いてみると中から充実した種子が数個見られた。 WEB上で調べてみるとサイカチの種子は、種皮が傷つくまでは給水できず何年たっても発芽しないとのことだった。しかし、サイカチマメゾウムシが果実に産卵すると幼虫が種子を食い破って進入しその穴から雨水が入り発芽できるとのことだ。但し、多量の水が入って幼虫が溺死しないと、幼虫が種子を食いつくすために発芽には至らないとのことだ。また、種子散布は莢の大きさに比べて種子が軽量であること、サヤに撓りがあることなどから風の力を利用するものと筆者には想われる。その点はハリエンジュに似ている。 また、サイカチの幹はコナラやクヌギのように樹液が出るのでカブトムシやクワガタムシがよく集まるのでカブトムシのことをサイカチムシと呼ぶ地方もあるとのことだ。 その他、サヤを水につけて揉んでぬめりと泡を出して昔は石鹸の代わりに利用したという。 なかなか、興味ある樹木である。今後も観察を続けたい。 今年〔2014〕は、5月から観察しているが、花は見ることはできなかった大木であり下枝がないため望遠レンズで探したが確認できなかった。地上に落下した花も見られなかった。来春もう一度観察したい。 今日〔2014.8.10〕下石黒の道普請の帰り道に女谷のサイカチを訪れて上部を見ると、どうやら果実らしいものが認められた。早速、望遠レンズで撮影するとすでに成長サイズの豆果が写っていた。待ち望んだ出会いの幸運に感謝したい。 今日(2014.11.16)、下石黒の道普請の帰りに女谷のサイカチの木を観察するに既に葉はなく、高い枝の先に果実が見られた。(下写真)今朝の黒姫山に初冠雪がみられた。 かねてから、花の撮影を望んでいたが、大木であり望遠レンズでは確認できないできたが、先日(6.10)に政栄さんが「珍しい花を取っ手きました」といってサイカチの花のさいた一枝を持ってきてくださった。その花はマメ科の植物らしからぬ花であり意外であった。 〔 写真2014.5.17女谷〕 葉のかたちと鋭いトゲ ![]() 写真2014.5.17女谷 大木の下に実生から育った木 ![]() 写真2014.5.17女谷 花期 ![]() 写真2015.6.10女谷 花-1 ![]() 写真2015.6.10女谷 夏の頃の果実の様子 ![]() 写真2014.8.10女谷 色づく果実 ![]() 写真2014.10.8女谷 晩秋のサイカチの果実 ![]() 去年のサヤと中の種子 ![]() ![]() 枝が変化したトゲ〔右写真参照〕 ![]() 写真2014.5.6女谷 ![]() |
解 説 マメ科 本州、四国、九州の山野及び川原に自生し、また人家の周りに栽植される落葉高木。 幹は真っ直ぐに伸び、幹やえだには鋭いトゲが多数ある(下写真)。 葉は互生し長40〜60で一回まれに二回偶数羽状複葉で20〜40pほど。小葉は多数つき長楕円形で左右がやや不揃いで歪んでいる(下写真)。葉の縁は全縁でやや波状か稀に鋸歯がみられる。 花期は5〜6月。花の長さは10〜20pで総状花序。ガクは4裂し花弁は4個で黄緑いろで楕円形。雄花には8本の雄しべ、雌花には短い花柱をもった1個の雌しべがある。 秋には長さ20〜30pで平たく曲がりくねった灰色の豆果をつけ、10月には熟す。サヤの中には数個の楕円形で平たい種子ができる(左下写真)。種子の大きさは1pほど。若芽は食用となる。 材は建築、家具などに用いる。その他、生薬、また、サヤにサポニンが含まれているため、昔は石鹸の代用として使われた。一個のサヤで一反の布が洗えたという記録もある。 名前の由来は古名サイカイシがなまったものでサイカシ、サイカイジュともいう。 芽吹き前(若木) ![]() 写真2015.4.24女谷 芽吹時に枝に残る昨年の果実 ![]() 写真2014.5.6女谷 芽吹き ![]() 写真2014.5.6女谷 左右が対称でなく歪みがある小葉 ![]() 花-2 ![]() 写真2015.6.10女谷 果実 ![]() 写真2014.8.10女谷 若木の幹 ![]() ![]() 写真2014.6.26日女谷 鵜川のサイカチの木 ![]() 写真2014.11.30女谷 果実 ![]() 写真 市内 阿部様2018.4.6 |