アオダモ(コバノトネリコ)
暮らしとの関わり
 子どもの頃によく耳にした木の名前にはスギケヤキブナナラマツホウノキなどがあるがタモギノキ(アオダモ)も、しばしば耳にする名前であった。ブナやナラなどより用材としての価値が高かったのであろう。筆者の家でもタキノフチ(地名)のタモギノキを山師に売るという父の言葉を聞いた記憶がある。
 だが、本HPの動植物-樹木のページには、なかなか登場させることが出来ないで今日まで来た。よく見かける木だがマルバアオダモやトネリコなど似たものが多く判別できないで今日に至った。今までに撮影した写真は沢山あるが、自信をもって本ページに使用することはできなかった。


写真2011.5.17下石黒 右上 同


         芽吹きそして花期へ

写真2007.5.12下石黒

              初夏の様子
 
写真2007.5.27下石黒
   
             花から翼果へ
 
写真2011.5.27下石黒

             初冬の翼果

写真 2011.11.19 下石黒

解 説
モクセイ科
 山地に生える落葉小高木。高さは5mほどのものが多いが、希に10mを越えるものも見られる。雌雄異株
 樹皮は暗灰色で枝は灰褐色。成熟した幹の樹皮には地衣類が付着し白っぽい斑(まだら)模様ができることが多い。(下写真)
 葉は、奇数羽状複葉で3〜7個の小葉があり、小葉の形は倒披針形広披針形〜長楕円披針形。
長さ4〜10p、幅1.5〜3.5pで縁に鋸歯がある。
 花期は4〜5月。円錐花序に白い5-6mmの小花を多数つける。両性花には雌しべと2本の雄しべ、雄花には雌しべがなく2本の雄しべがある。
 翼果は秋に成熟する。長さ2-4cm、幅3-5mmほど、膜状の羽根を持つ翼果で風を利用し遠くまで飛ばす。
 名前の由来は枝を切って水につけると青くなることによるとされるが、筆者の実験では色は変わらないようだ。



   樹皮と地衣類により斑

写真2011.5.17下石黒

     葉の形と表裏

写真2013.9.4平井

       開花へ

  写真2013.5.18下石黒

        開花

写真2013.5.28上石黒