ウグイス | |
暮らしとの関わり 石黒では早春のウグイスの鳴き声は長い厳しい冬が終わり、待ちに待った春の到来を告げるうれしいものである。 石黒では3月半ばから9月までウグイスの鳴き声を聞くことが出来るが姿を見かけることは少ない。 ウグイスを見たという人の中には、メジロやセンダイムシクイと間違えている人も多い。いわゆるウグイス色のイメージから見間違えるのであろう。筆者も自信がない。 しかし、石黒では昔から粟餅のことを「うぐいす餅」と呼んだことから察すると正しいウグイスの色を知ってこの名前を付けたとも考えられる。 また、昔から「春先に最初のウグイスの鳴き声を右耳で聞くと縁起がよい」との俗信もある。→石黒の俗信 今年〔2014〕の5月に石黒の生家の屋敷に上がる小路脇のハイイヌツゲの枝の中に鳥の巣を見つけた。中にはチョコレート色の卵があった。通るときに目線を巣にやると決まって1羽の小鳥が飛び立ち小路沿いに低空飛行で逃げた。数回目撃したが鳥は特定できなかった。それからはなるべく巣の方を見ないようにして通り過ぎるように心掛けた。しかし、その後しばらくして巣をみると空っぽになっていた。そのあたりはアオダイショウをしばしば見かける場所なのでおそらく蛇にやられたものであろう。幸い巣と卵の写真を撮っておいたので、野鳥に詳しい方に見てもらうとウグイスの巣にほぼ間違いないとのことで掲載した。 〔写真2012.5.8 板畑上官山 政栄〕 市街地の庭にきたウグイス 写真2012.4.11松美町 ウグイスの巣 写真2014.5.10下石黒 |
解 説 ヒタキ科 日本全国の低山から高山まで、笹や低木などの茂みに住んでいる。 体長は14〜16p。体色は、いわゆるウグイス色ではなく地味な褐色で腹部はやや白っぽい。雌雄同色だがオスが一回り大きい。 主に昆虫を食べて生きている。また、一年を通して単独、またはつがいでくらしている。姿を見せることは少なくなかなか目にすることは出来ない。 巣は笹やススキの枯葉を巻いてつくられ4〜5個のチョコレート色の卵を産む。 また、5月末〜7月初めの繁殖ではホトトギスに托卵されることもある。 正面からの姿 〔写真2012.5.8板畑上官山 政栄〕 ウグイスの卵 写真2014.5.10下石黒
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