ノスリ
暮らしとの関わり
 石黒では、ノスリもサシバもハチクマも区別せずに「タカ」と呼んだ。
 タカ類は飛翔するする姿は何れもよいが、特にノスリは見事である。扇形のきりっとした尾の形が美しい。
 地方によっては、「馬糞タカ」などという呼び名もあると聞が、呼び名の由来は一体どこにあるのだろう。
 先日(2015.4.10)に鯖石川河口に野鳥の観察な出かけた。河口近くの川には沢山のコガモがいた。そのコガモの群れを電柱の上にとまってじっと見ている猛禽類が目に留まった。実は、その30分前にはその場所でミサゴが獲物の魚を食べていたので、ミサゴの幼鳥かと思ったがノスリであった。しばらく、観察してみたが、コガモを襲う事もなく飛び去った。
 今日(2017.10.17)の午後、新田畑の水田の上を旋回していたノスリが降下して地上から20m程のところでホバリングをしている姿を初めて見た。鳥の研究者のH氏の話ではホバリングのできる鳥はごく少数とのことだ。
 先刻、野鳥研究者のHさんから、一昨日(2017.10.17)柏崎海岸よりの上空を荒浜から米山方面へ渡るノスリの群れ(400羽)を観察されたとの情報と写真を頂いた。ノスリは上昇気流をとらえて帆飛(旋回しながら上昇する)と滑空を繰り返しながら群れをなして南の地方へ飛翔を続けるという。全部が揃って飛翔するわけではないであろうが、それにしても400羽の群れは壮観であろう。  (下写真)
 時々陽が差す今日(2020.1.4)近くの農道を散歩しているとノスリと出会った。(下写真)近くにはモズも見られた。今の時期にこの散歩道でもっともよく出会うのはカラスとこの両者のようだ。

※ノスリのホバリング
〔写真上2015.4.10安政町・ 右上下2005.6.12下石黒・右上上道郎


             飛翔する姿

写真 2017.10.12 新田畑

              横姿
写真上2015.4.10安政町

       ノスリの渡り(秋)約400羽を確認

写真 2017.10.17 長谷川 柏崎

         水田で餌を探す様子
 写真 2020.1.4. 田塚


解 説
タカ科
 日本では四国以北で繁殖する留鳥または漂鳥
 全長約54p、幅の広い翼と短い扇形の尾をもった小型のタカでトビに比べてやや小型で羽の色がうすい。
 体の上面は褐色、下面は淡い褐色で羽裏は白っぽい。
 低山の森林にすみ付近の草原や耕地などの開けたところでヘビやネズミ、カエルなどの餌をあさる。
 常に単独か雌雄で生活し群れはつくらない。
 鳴き声は「ピィョー」と鳴く。巣は高い木の上に小枝を積み重ねてつくり、1腹2〜3個の卵を産む。



  下の川のコガモを見ていた
写真上2015.4.10安政町

      飛翔時の姿

写真2017.10.12新田畑

    飛び立った様子

写真2013.3.7田塚

 人家の屋根から獲物を狙う

写真2017.4.7田塚

今から30年余前のことになるが、筆者もノスリの渡りの群れに出会ったことがある。それは、石黒の生家があった場所の近くであった。
たまたま、日曜日の朝に、故郷を訪れ生家跡に通じる小路を上っていくと近くの杉の先端から5〜6羽の大型の鳥が飛び立った。姿はトビより少し小型で全身が白っぽく見えた。「ピーョ、ピーョ」と優し気な鳴き声を発しながらそれぞれが別の方向へ飛び立ったが、間もなく大きな円を描く飛翔に移った。そして、数段になって高度を上げていく様子は壮観で見とれていたしまった。次第に鳥影は小さくなりゴマ粒のようになって遂に視界からきえてしまった。その後、HPで本サイトを作り、それがノスリであることを知った。今でも、ノスリが話題になると、その話をしてしまう。聞く方は「又か」と思っているにに違いない。 2017.10.19