コガモ
暮らしとの関わり
 石黒でも稀に見られると聞くが、筆者は未だ出会ったことはない。
 門出集落鳥類目録(かしわざき野鳥の会-小さなさえずり3)には、1973〜1982年に確認された記録がある。
 11月6日(2015)に鳥に詳しい長谷川さんと西山から刈羽の池を訪れると数種のカモ類が小さな群れをつくって見られた。
 コガモは、他のカモ類に比べて小型のため見分けはついたが、遠くの個体ばかりで、その特徴を十分に直に見ることはできなかった。
 機会を見て再訪して間近で観察したい。
 ちなみに、長嶺の池には100羽ほどのハクチョウがすでに飛来しているとのことであったが、私たちが訪れた時にはすでに餌場に出かけた後で1羽も見当たらなかった。
 その後(2015.3.6)、西山町の長嶺の池を訪れると、オオハクチョウの近くにいるコガモを間近に見ることができた。すでにオスは性殖羽で全体が派手な色合いとなっていたが、メスは相変わらず地味ながら側羽に美しい青緑色の小羽(翼鏡)(下写真)がよく目立ちそれに見とれてしまった。
 ちょうどその時、夫婦で訪れたらしい老婦人が「きれいですね」と話しかけられた。私はつがいでいたオスの方かとと思ったが念のために確認してみると雌のその青緑色の羽のことであったので意外であった。

 ビデオ資料→鯖石川のカモたち-コガモ

写真 2014.11.6 西山


               オスとメス
写真 2015.3.6 西山町長嶺

          目を引く雌の緑色の羽
写真 2015.3.6 西山町長嶺

      池から飛び立ったコガモの群れ
写真2016.4.13板畑 嶽

      繁殖地 ユーラシア中部・北米大陸中・北部
作成2014.11.23


解 説
カモ科
 日本では冬鳥として全国に飛来して湖沼、池、川や海などにすむ。9〜4月頃まで見られる。北海道ではごく少数が繁殖する。狩猟鳥。
 体の大きさはハトくらでカモの中では小型。体長34〜38p、オスの方がやや大きい。
 オスは頭の上が茶色で目のところに太い緑色の帯が入り嘴は黒い。体の横に見られる白い線と尻の脇にある三角形の黄色が目立つ。
 メスは全身が茶色で、胸から腹には黒っぽい斑点が多い。
 2月末から3月につがいを形成して4月には繁殖地(左下写真)の北に去る。 
 越冬中は群れで生活し水草や雑草の多い水辺で植物質の餌をあさり、水中にもぐることはない。
 名前の由来は、小形のカモ、いわば「小鴨」であることはいうまでない。



       メス
写真 2015.3.6 西山町長嶺

        オス
写真 2015.3.6 西山町長嶺

    日向に休むつがい


写真2017.3.13安政町