ヒガラ
   
 
 
暮らしとのかかわり
 今年(2016.3.3)に板畑の嶽にアラゲヒョウタンボクを撮影に行った折に撮ったものである。20mほどの距離があったのでその場では確認できずそのまま放置しておいた。昨日、鳥の研究者であるHさんが来宅されたので、撮りっぱなしの写真を見てもらったところ、ヒガラであることが分かった。
 太平洋戦争敗戦直後に少年時代を過ごした筆者にとって、鳥に限らず、動植物はすべて遊び仲間のような存在であったが、ヒガラは知り合いではなかった。遠目で見ていてもシジュウカラと思い込んでいたのであろう。
 雑食とはいえ、松の種子を好んで食べるヒガラにとっては、アカマツやカラマツの少ない石黒は冬季には住みにくい所であったであろう。
 このページを作って初めて松ぼっくりの種子を食べる小鳥の存在を知った。もっとも、松ぼっくりの種子を確認したのも本HPを作ってからのことだが・・。

 写真 2016.3.3 板畑-嶽


解 説
シジュウカラ科
 北海道から九州に周年生息する留鳥または漂鳥
 平地、山地、亜高山帯の針葉樹林に生息する。冬季には標高の低い所に移動する。
 全長は約11pほど、翼開帳が約17pスズより小さい。背の部分は青味がかった灰色や黒褐色で腹部分は淡褐色。頭頂は黒く短い冠毛がある。上写真
 静止時の羽には2本の白い筋模様が入っている。嘴、肢は黒い。
 食性は、昆虫、クモ、果実、草木の種子(アカマツカラマツなどの種子を好む)。木の幹の隙間に食物を貯蔵する習性があ。
 繁殖期にはペアで縄張りをつくり、木の洞やキツツキの古巣に巣をつくり5〜8個を産卵して育てる。
 鳴き声は、「ツピン、ツピン、ツピン」と聞こえる。