ヒバリ | |
暮らしとの関わり 筆者が小学生の頃、華々しくデビューした美空ひばりの名前とともにヒバリという野鳥がいることは知っていたが、石黒では、姿を見たことも囀りを聞いたこともなかった。 ヒバリと初めての出会いは、高校生時代、同級の親友と下校時に裏浜を歩いた時、空高く上昇しながらしきりに囀る小鳥を見た時であった。(昨日-2016.1.14に、この時、一緒にヒバリの囀りを聞いた親友の訃報を受け、60年前のその時のことなど懐かしく思い出している) それ以前には聞いたことのない鳴き声であったのでおそらく石黒には棲息していなかったのであろう。 上の写真は畔屋地内で撮ったのだが、撮影時はニュウナイスズメではないかと思った。忙しく動き回って地面の餌をついばんでいた。 家に帰って映像をよく見るとスズメとは異なることに気が付いた。鳥に詳しい人に尋ねると「ヒバリ」ではないか、教えられて初めてヒバリという鳥の姿を詳しく確認できた。 海浜植物を撮影するために浜辺に行くと、頭上高い位置でホバリングして囀るヒバリに何度か出会ったが、何れも撮影を試みながら成功したことはなかった。だがに中央海岸で何とか撮影できた。 ちなみに、近年(2015)中央海岸は近年砂浜が広がり、多くの海浜植物が見られるようになった。ハマボウフウなども今までは想像もしたなかった小群生が数カ所に形成されつつある。また、コマツヨイグサなども普通に見られる。ハマボウフウなどは砂浜の減少以前に乱獲により柏崎海岸ではほぼ絶滅寸前まで至ったのであるが砂浜の形成とともに今よみがえりつつある。同時にヒバリやコチドリなども多く見られるようになってきた。大切にして見守りたいものだ。 また、今日(2015.6.20)中央海岸を2時間ほど歩いて見たが、アメリカネナシカズラが1週間前に比べると驚くほど拡大していた。こうした有害植物は、場合によっては適正繁殖に保つために取り除く必要もあるだろう。 ビデオ資料→柏崎海岸のヒバリ 写真2012.5.4畔屋 空高く舞い上がりホバリングして囀るヒバリ 写真2015.6.20中央海岸 後ろ姿 写真2012.5.4畔屋 |
解 説 ヒバリ科 日本では、季節ごとに移動する 漂鳥で冬季は越冬のために南日本に移動する。草原や川原、海浜、農耕地などにすむ。繁殖期にはつがいで、それ以外は小さな群れで生活する。 体の様子は、スズメより一回り大きく全長15pほどで、背側は全体が褐色で黒褐色の斑点が多数見られる。胸部分にも褐色の斑点が見られるが腹は白に近い色である。特にオスは頭部の冠羽をよく立てる。 食性は雑食で主に植物の種子を食べるが昆虫、クモなども食べる。地面を歩きながら餌を探して食べる〔上写真〕。 繁殖期にはオスが囀りながら空たかく上がってい囀り縄張りを主張する。 鳴き声は「ピィーチク・ピィーチク・ツィー・ツィー・ツィー・リュイリュイチーチク」と聞こえる。 繁殖は地面の窪みを掘り植物の葉や根を組み合わせた椀状の巣をつくり3〜5個の卵を産む。ヒナは孵化してから9〜10日で巣立つ。 アレチマツヨイグサの上で 2015.6.22中央海岸 幼鳥のようにもみえるが・・・ 2023.6.24田塚 |