コマツヨイグサ

暮らしとの関わり
 石黒では未だ出会ったことはない。自生していないものと想われる。
 市街地裏浜や大崎海岸では、稀に見かけたが開花した場面には出会うことなく花の画像が掲載できないままできた。
 ようやく、今朝(2012.8.5)鯖石川河口付近の海岸で思いもかけず、コマツヨイグサの開花に出会い撮影することができた。(※今日は下石黒の道普請ボランティアの予定であったが、現在、持病の症状がよくないため参加せず、日の出前に海岸に出かけた甲斐があった)コマツヨイグサの花は、浜からの帰り〔7時半〕には、すでに半すぼみの状態であった。
 WEV上の資料によれば、コマツヨイグサは環境省の要注意生物リストに載っているが、「被害に係る知見が不足しており引き続き情報の集積に努める外来生物」との付記があるとのことだ。
 今のところ〔2012〕、筆者が柏崎市の海岸で見るかぎり、コマツヨイグサは、大発生の恐れというよりも絶滅のおそれありという印象を受ける。しかし、本種は他の植物と競合するときには立ち上がり60cmにもなるとのことで、その侵略力には侮れないものがあるといわれている。何か、群生相化したバッタの大発生を連想してしまうが、もし、植物にもそれと似た能力があるとしたら興味深い。
 2012年の頃は柏崎市の海岸でコマツヨイグサを見ることは稀であったが、最近(2015)は、ここ数年で拡大した中央海岸の砂浜には沢山自生している。

写真2012.7.17大埼



            葉の形

写真2012.7.17大埼

            つぼみ

写真2012.7.2市街地裏海岸

             開花

写真2012.8.5市街地裏海岸 (午前5:10)

        トキ色のしぼんだ花−1

写真2012.7.2市街地裏海岸

              群生
写真2015.6.23中央海岸
写真2020.10.29鯖石川河口

           地面に伏した茎
写真2015.6.23中央海岸

               大株

写真2015.6.21中央海岸

解 説
アカバナ科
 本州以西から九州の主に海岸付近や河原などの乾いた砂地に生える越年草または多年草
 北アメリカ原産の帰化植物で明治末期に渡来。要注意外来生物

 茎は斜上するか地面に伏し、あるいは直立して枝を分ける。1年目の株は根生葉だけのロゼットで2年目に茎を直立または斜上させて、高さ20〜50cmになる。
 葉は根生葉をのぞき無柄で倒披針形で羽状の切れ込みがある(別名-キレハマツヨイグサ)。葉の形には異変が大きい。
 花期は7〜8月(柏崎では11月頃まで見られる)。茎上部の葉のつけ根に1花ずつつく。花柄の下部に子房がありそれを包むガク筒で粗い毛があり線状で先端は4裂する。
 花の径は約2cmで花弁は4個で形は広い倒卵形で先端はやや凹む。色は淡黄色ないしクリーム色で夕方開花して翌朝にしぼむ。しぼむとトキ色を帯びる。
 さく果は長さ3cmほどの棒状となり浅い4本の溝があり少し湾曲するものが多い。
 種子は卵形で先端が尖り網目状に凹みがある。
 名前の由来は、小形のマツヨイグサの意味。



       花冠横姿

写真2012.8.5市街地裏海岸

   花冠横姿-2

写真2015.6.23中央海岸

  トキ色のしぼんだ花-2
写真2020.10.29鯖石川河口

         幼苗

写真2012.7.2市街地裏海岸

 茎基部から枝分れし広がる様

写真2012.7.17大埼

        種子

撮影2012.8.29