コチドリ
暮らしとの関わり
 石黒では水田の畦などでたまに見かけたような記憶があるが定かではない。
 市街地周辺では海岸でよく見かける。下の写真は鯨波海岸で撮ったものである。
 眼鏡のような目の周辺のオレンジ色がよく目立つ。歩き方も足を交互に動かし素早く歩き、立ち止まり体を上下に動かし、再び歩き出すという姿はこの鳥独特なものである。いわゆる千鳥足で歩くときには獲物を探す時の歩き方ではないかとも思われる。
 また、外敵の目につかないために巣は小石や貝殻を敷いて作り、卵も小石や地面に似た色であるそうだが、是非見てみたいものだ。
 ところで、童謡「浜千鳥」は、柏崎市の番神海岸の風景によって作られたと伝えられているが、ここで歌われているハマチドリはコチドリのことであろうか。それともイソシギのことであろうか。→参考資料
 今朝(2015.6.19)藤井の空き地を歩いていると「ピオッ、ピオッ」という鳥の鳴き声が近くでするが、砂利の敷かれた空き地には小鳥の姿は見えない。だが、目を凝らして見ると何かがすばやく移動するのが認められる。カメラのレンズをとおしてみるとコチドリであった。近くに巣があるのであろか、どこからか7,8羽があらわれて筆者の周り高く円を描いて警戒飛翔を始めたので急いで離れ去った。

※ビデオ資料→田で餌をついばむコチドリ
〔写真2015.7.25 鯖石川河口 右上の上2013.6.11鯨波〕


                海岸で

写真2013.6.11鯨波

             空き地で

写真2015.6.20藤井
      
        警戒飛翔するコチドリ
写真2015.6.20藤井
解 説
チドリ科
 日本へは夏鳥として渡来し繁殖するが西日本では越冬する個体もある。河原、海岸、水田の畦などにすむ。
 全長約16p。日本のチドリ類では最小。足は細くやや長い。体の上面は灰褐色、額、のど,ほお、腹は白い。首の回りに黒い帯がある。目の付近と額は黒く目の縁はオレンジ色。
 地上を素早く歩いてミミズなどを獲り、また、歩くという動作を繰り返す。
 鳴き声は「ピオッ、ピオッ」と聞こえる。
 地上に凹みをつくり小石や木ぎれを敷いて一腹4個の卵を産む。雛は孵ると間もなく巣を離れる。雛を守るための疑傷動作はよく知られている。



     海浜植物の中で
写真2013.6.11鯨波

     正面からの姿

写真2015.7.25鯖石川河口

       空き地で-2


      農道にて
写真2018.5.1 田塚
ふつ