ニュウナイスズメ | |
暮らしとの関わり 石黒ではスズメと区別して見ている人はいなかった。現在では、まれにしか見かけない。 スズメよりやや小型で頬の黒班がない。また、雌雄異色で雄に比べて背中の茶色が薄いが、一目瞭然というほどではない。 石黒では、道沿いの林の縁などで見かけたことがあるが、HP「「石黒の動植物」の制作に取りかかる前には意識して見分けることはなかった。おそらく、ニュウナイスズメはスズメに比べて格段に少なかったのではないかと思う。 また、近頃〔200頃から〕、スズメの数が激減していることが話題となっている。その原因としては木造住宅が減少して巣作りの場所が減ったことや、農作業の変化や草原が減って餌が少なくなったことがあげられている。 しかし、一方ではもっと複雑な原因が絡んでいるのではないかという説もある。 いずれにしても、子どもの頃から、いつでも身近に見られた小鳥の代表格のスズメが少なくなったことは、淋しいことだ・ ちなみに、かつて大群をつくって実り前の稲に被害を与えたのはこのニュウナイスズメであると言われている。 鳴き声はスズメと似た声「チュン、チュン」、または澄んだ声で「チュイー」と聞える。 video資料→ニュウナイスズメの群れ 〔写真2012.4.19畔屋 右写真 道郎〕 雄 写真2012.4.19畔屋 ススキとセイタカアワダチソウの中の群れ→拡大画像 写真 2015.10.19 柏崎市内 長谷川 |
解 説 ハタオリドリ科 北海道から本州中部以北の山地の森林で繁殖し、夏は標高の高いところにすみ、冬季は本州以南の平野部に移動する。 全長は約14p。 スズメに似るが、一回り小さい。雌雄異色で、雌は背面の褐色が薄く白っぽく縦縞があり、眉斑があり、喉の黒班もない。(下写真) 繁殖期には木の穴に巣をつくり卵5〜7個産む。夏の間は昆虫のオサムシやゾウリムシなどを好んで食べるが秋には群で稲の穂を食べる。 名前の由来は、和名が新嘗〔にいなめ〕でその年に実った稲を人間より先に食べることによるなど諸説がある。 雌→背中の縞と眉斑 写真2012.4.19畔屋 春の頃 写真209.4.25畔屋 冬のニュウナイスズメ 写真 2009.11.19 畔屋 |