アレチマツヨイグサ(メマツヨイグサ) | |
暮らしとの関わり 昭和40年(1965)代までは、アレチマツヨイグサは、石黒ではオオマツヨイグサ同様に、たまにしか見られない植物の一つであった。 しかし、アレチマツヨイグサの方は年々多く見られるようになってきて今では放置された畑に小群生も見られる(下写真)。 ロゼット状のうちは、オオマツヨイグサとの区別は難しいが筆者の観察の限りでは、アレチマツヨイグサは茎や葉の葉脈が赤みがかったものが多いように思われる。→参考画像 オオマツヨイグサは、花が大きく見栄えがするので観賞用に家の庭に植えられるほどであるが、アレチマツヨイグサはほとんど害草扱いである。 だが、今年(2007)の夏の朝、地名「ヤサングラ」の橋のたもとで朝霧にかすむ石黒城山をバックにアレチマツヨイグサ群がって咲いている様を見て美しいと思った。また、上石黒集落の道ばたで出会った花も忘れられない。(下写真) ※花弁の間にすき間があるものがアレチマツヨイグサといわれているが、遺伝学的研究で区別できず近年アレチマツヨイグサという和名は使われず「メマツヨイグサ」に統一されてきているとのことです。 参考データ→HP−東北大学植物園 (写真上・右中2005.8.25大野 右上2005.10.28下石黒 右下2005.114.下石黒) 夏の朝のアレチマツヨイグサ 写真2007.8.21 寄合 集落の道ばたに咲く花 写真2007.8.9上石黒(背景民家−手前-タキノサワ・奥-ツブラ) 草の全体の姿 撮影2009.6.19寄合 撮影2012.8.14田塚 葉の表と裏・赤味を帯びた中脈 撮影2007.6.8寄合 小群生 撮影2010.6.24上石黒入り口 夏の朝のアレチマツヨイグサ 撮影2008.8.18下石黒 一度刈り取られた後の新芽の花であろう 写真2017.9.19 藤井 背景黒姫山 |
解 説 アカバナ科 北海道を除く全国各地の道端、川原などに多く見られる越年草。 明治中期に北米より渡来した帰化植物。(牧野植物図鑑によれは嘉永4−1851に観賞用として渡来)要注意外来植物。 高さは120センチにも達する。茎には上を向いた伏毛がある。(右下写真) 葉は互生し柄はなく細い楕円形で縁には低い鋸歯がある。中脈はやや赤味を帯びる(左下写真)。根はゴボウ根で白い。(左下写真) 花期は7〜8月。夕方黄色い花を開き翌朝にしぼむ。花弁は4枚中央は凹む。雌しべの柱頭は4つに分かれ、雄しべは8本(下写真)。花径1.5〜3p。 別名メマツヨイグサと区別することもある。花弁の間に隙間のあるものがアレチマツヨイグサといわれていることから上の写真は分けるとしたらメマツヨイグサであろう。中間種も多くて定かではないといわれている。 名前の由来は荒れ地に多く群生することによる。 花 花弁の間に隙間がある 落花した花の色 撮影2007.6.8寄合 撮影2017.9.19藤井 アレチマツヨイグサ種子 撮影2009.11.4上石黒 茎の断面 撮影2009.6.19寄合 根茎 撮影2009.6.19寄合 |