エノキタケ
 暮らしとの関わり

 石黒では、あまり話題に上らないキノコである。おそらく、積雪の時期が長いせいであろう。石黒で最も遅い時期に採れるキノコは11月頃に採れるアラレタケであるが見た目ほど美味しくなく人気はなかった。
 それに比べエノキタケはナメコのようなぬめりもあり、甘みのある美味しいキノコと言われている。
 しかし、食品スーパーで売られている栽培品とは天地の差があるとも言われている。
 上の写真は、昨日(2015.1.26)大寒の最中には珍しい小春日和に恵まれ、木の冬芽を撮影に畔屋方面に行く途中、鯖石川周辺のエノキの大木のウロの中に生えていた。


    大木のウロに生えたエノキダケ-右は気根か

写真2015.1.26藤井

 解 説
キシジメ科
 エノキカキコナラクワヤマナラシなどの広葉樹の枯れ木や切株に寄生する。
 発生時期は気温の低い晩秋から初春で、雪の中でも発生する。
 傘の直径は2〜8pで、初め丸みがあるが成長につれて平開しついには皿状となる。表面は粘性があり色は黄褐色〜茶褐色で周辺の色は薄い。
 ひだは白〜淡クリーム色でやや粗い。柄は2〜9pほどで中空。柄の表面は黄褐色〜暗褐色。
 昔から食用とされホダ木栽培もされてきた。ぬめりが強く、甘い香りがあり、歯切れも舌触りも良いのでナメコと同様に、日本人の好みに合うキノコの一つである。



    傘のヒダと表面
写真2015.1.26藤井